装甲ヘリは攻撃ヘリコプターとも呼ばれ、Wikipediaには「軍事マニア」並みに詳しく書かれています。
「再戦」というのは東チベット-ンガパ県のウラン鉱山に於ける反乱で、「戦いの女神カーリー」の投げ縄によって5機の装甲ヘリが落とされたので、党はそのリターン-マッチを挑むコトになります。
今回は、プロペラに縄が巻き込まれても回転数が落ちないように改良された装甲ヘリでアタックしますが、カーリーは投げ縄よりも洗練された方法を用意していました。
それは粘着性の強いペンキをゴム風船に入れ、それを操縦席のフロントガラスに投げつける戦略でした。
カーリーの操るメーヴェは原子力ジェットエンジンによって、瞬時に時速300kmに達するので、いくら攻撃用とは言ってもヘリコプターなどは止まっているように見え、そのフロントに真上から降下して着けるコトも容易でした。
装甲ヘリは真上が死角で、フロントにぴったり着かれると機銃砲は両サイドに付いているので当たりません。
カーリーは余裕を持ってゴム風船を3発フロントガラスに命中させ、パイロットは視界の90%以上を失います。
それではとても作戦継続はできず、不時着するのがやっととなります。
こうして党が図ったルーガ暗殺計画は失敗に終わり、その実行犯は革命軍によって拘束され自白を迫られます。
彼等は民間人を装っていましたが、装甲ヘリまで持ち出しては人民解放軍が絡んでいるコトは明らかで、口を割るくらいならば死を選ぶほどの信念があるワケでもないので、拷問の前の優しい説得の段階で、すっかり身分と指揮系統を明かしてしまいました。