日本と違いがあるとすれば、中国には漢方薬の知見がある分だけ、スパイス/ハーブに対しても明るい点です。
残念ながら日本で「スパイス」と検索するとこうした「料理モノ」しか出て来ず、漢文で「香辛料」と検索すると、やはり同じ料理モノばかりですがレベルはかなり上です。
こうして観るとインドと中国は同じ「スパイス文化圏」と言え、一方で、互いの味覚とスパイスを否定し合うという、非科学的な対立感情も見せています。
このマジメな論文では「味覚的対立」が「宗教対立」や「政治対立」を助長して来たとも論じており、それだけ中国に珈里のスパイスを普及させるミッションには意義があると言えます。
一応科学的な話もしておきますと、漢方薬やスパイスには超ミネラル(必須ミネラル80種)的なアドバンテージ(いっぱい含まれる)が認められ、それはDNAと細胞膜の核酸と糖鎖を媒介して食物連鎖(生態系)を活発化させます。
つまり、超ミネラルを食べれば酵素と遺伝子が活発化すると云うコトで、漢方薬やスパイスにはそうした有効性があります。
カレーの話は以上とし、「戦いの女神カーリー」ことリタ-メイのミッションについて物語ります。
それはビジェイをメーヴェで救出するコトと、散って行く前の蜂起軍の姿を動画撮影するコトとしましたが、もう1つ重要なミッションが彼女にはあります。
それは合気道の達人であるリタメイにしか出来ないコトで、彼女は蜂起の最初の戦いで腕をへし折った中国兵たちのリハビリを担当します。
「武医同術」というキーワードが伝えてくれる様に、リタはこれまで数百人もの腕を折って来たので、そのリハビリについても専門家肌となります。
また、合気道は触れた相手の「気」を読む武術であり、外気功と通じるモノがあります。
メイは秀祥(しゅうしゃん)から外気功を教わって、その「気」を相手と同調させヒーリングを行う技を習得します。
カーリーの「気」と同調した中国兵たちはみんな、勇敢にリハビリを行って前よりも柔軟で逞しい腕を持つようになります。
彼等は世界中でバズったカーリーのボンベイ-スラムでの「伝説の戦い」を観ており、そのスーパースターから合気道を習おうとします。
黒い肌の小柄なリタメイ(18歳)は、中国兵たちの身体と心を真っ直ぐに鍛え直し、その動画は彼等の死後に公開されて中国の若者たちの心を打ちます。