ここで少し物語から脱線して、「中国数字時代」(アメリカの中文紙)の人気コラム「真理部指令」をフィーチャーします。
任志強は「任大砲」と称される程の論客で、習近平のコトを「親の七光りで古い体質を引き継ぐだけの小者」と評し、現代の中国を「人民の生命と政権は共に病毒に犯されている」とまで酷評しています。
そんな志強は何年か前から失踪させられており、最近ようやく「禁錮18年」という判決が明るみに出されました。
ドンは彼を「中央政権の役に立たず害になるだけの若造」と断じており、彼のネット上での言論は全て抹殺するよう「真理部指令」が下されました。
しかし、自由世界に於いて人気を博した論客の言論を抹殺し尽くす手段は、たとえ絶対の真理を操れるドン(党)であっても持ち得ません。
任志強の著作はドンの指令によりかえって注目を集め、革命の火に油を注ぐ結果となりました。
こうしたネット上での攻防はビジェイの得意分野であり、ドンのファイヤーウォールを破る裏技を捕虜たちに伝授しますが、そのシーンは YouTube で世界に拡散させるとします。
今回の動画撮影はカーリーが行い、ネットにアップ出来るのは「包囲殲滅戦」を切り抜けた後になります。
それは電波妨害されている為と、いくら捕虜とは言えドンに対する反逆行為をネットに曝せば命取りになるからです。
今回のカーリーのミッションは、チベット蜂起軍の最期の勇姿を撮影するコトで、先走りますが捕虜たちもみんな一緒に「殲滅」されるので、帰ってからその映像は全てアップ出来ます。
この YouTube 動画は世界中で大いにバズり、とくに自由主義圏に住む中国人が熱心に拡散させます。
それはファイヤーウォールを越えて中国国内にまで達し、「革命の狼煙」となって散って行った英雄たちに「心臓を捧げる」(進撃の巨人)若者たちを生み出して行きます。