雲上楼閣 砂造宮殿

気ままに自分勝手なブログ。徒然に書いたり、暇潰してみたり、創作してみたり・・・

宮~永遠とか幻想の、また違う話~7

2014-02-21 18:53:23 | Weblog
「今日はいつもよりうるさくないか?」
そう言ったのはイン。
「シンが居るから、ってのは理由にならないか 」
周囲を見回しながら呟いたのはギョン。
「う~ん、何時もより実習率が高いかも。ほら 、ヒョリンもだよ」
回したままのデジタルカメラのディスプレイを 覗きながらそう言ったのはファンで、彼の視線 の先では舞踏科が実習室でストレッチを行って いる。
「次の公演の配役が決まるらしいぞ」
インが見上げた姿勢で、逆光を気にせずシャッ ターを切る。
「ヒョリンなら主役だろう!」
無邪気なギョンがそう言えば、インも当然と返 した。 そして、三人が笑いながら歩き出すと、その傍 らで、シンは眩しそうにヒョリンのいる窓辺を 見上げていた。

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