雲上楼閣 砂造宮殿

気ままに自分勝手なブログ。徒然に書いたり、暇潰してみたり、創作してみたり・・・

ヒメタルオモイ1

2011-08-23 23:34:32 | 宮 ヒメタルオモイ
それは、余りにも呆気ない現実だった。
チェギョンが、マカオで帰らぬ人となったのだった。
その一方は直ぐ様、宮に伝えられた。
シンは耳にした刹那、呆然とすると、執務室を飛び出し、追いかけたコン内官の叫び声に対応した数多のイギサや内人によって取り押さえられたのだった。

それから数日後、無言の帰宅をしたチェギョンはシン皇太弟の妃として柵封された後、国葬が執り行われたのだった。
その日は雨だった。
その黒衣をゆっくりと、だが確実に濡らす銀糸の雨が誰の上にも降り注いだ。
シンはその中、傘も差さずに立ち尽くしていた。
彼の頬に伝うのが雨なのか、涙なのか、誰にも分からなかった。

時は過ぎ行く。
思いがけない早さで流れ、ヘミョン女王の婚約と同時にシンの婚約も発表された。
人々は思い出した。庶民から嫁ぎ、亡くなった年若く明朗な妃のことを。
だが、今度の妃は、彼女とは似てもにつかぬ女性だった。
控え目に口元に湛えた微笑、細い首に華奢な手足、儚げなイメージ。何より、彼女は王族の娘であった。

数ヵ月後、前回より規模は小さいものの、厳かに婚礼の儀が執り行われた。

生存報告の更新4

2011-08-19 21:52:59 | Weblog
「イルス、歴史の課題は終わった?」
イルスはエナの声に、勢いよく顔を上げた。
「…エナぁ…」
その顔は両眉がハの字に下がったなんとも情けない顔で、エナは思わず吹き出してしまった。
「フフッ、イルス、何ていう顔してるの?」
「だぁってぇ…」
舌足らずな甘え口調にやっぱりと思いながら机を覗き込めば、そこには美術史のノートが開かれていた。
「何が分からないの?」
エナがノートを覗き込みながらそうたずねた。
「ん~と、ね、ここと、ここと、ここ!」
「はぁ?」
エナは思わず首を傾げた。
決して難しいとは言い難い部分であるし、なにより、先日の課題から続く部分だ。
以前できていた物ができなくなっているとは、どのような事だろうか。
「ねぇ、イルスはこの部分をどう解釈してるの?」
エナは母国語でそうたずねた。
「え?」
イルスは指摘された部分を母国語に訳して言葉にした。
「アイデン王はヨエラの死後、新たな妃を迎えた。また、ヨエラはラキと名付けて国を治めた…?」
エナはそれで納得した。
「前回、アイデン王がヨエラ妃を迎えた後、再び妃を迎えたのは覚えてる?」
イルスは頷いた。
「ここは、なぜアイデン王が新たな妃を迎えたかが説明されてる」
エナはテキストを指差しながら説明を始めた。
イルスがそこを覗き込む。
エナも懸命なイルスにつられて、先程より深く身を曲げて説明を始めた。

逃亡から戻りました( 笑)

2011-08-08 19:35:45 | Weblog


香港・マカオのスピードツアー。
きっかけは不問でお願いします(笑)

まぁ、香港は昔から行きたくて、この旅に乗ってくれた友人に感謝です(^人^)

実は、マカオの配分が足りず、最終日前から帰りたくなくてどうしようもありません(^^ゞ

今まで1月近い研修でしか海外に行ったことが無かったので、旅行だと有名所をさ~っと巡るだけなので物足りないらしいです。

ドラマ「宮」の撮影地も見つけられなかったし…
(´д`)=3

解説があった本が見つからなかったんで、分かる方がいたら教えてほしいです。

次は行きたいと思っています。

何時になるかは全く未定ですが。