青いバスタオル

今、頭がボーッとしています。

悲しくて、悲しくて
喉の奥に石が詰まっているみたいです。


　　　　　　　　


今日、かつてのピータンの保護主さんに
クリスマスカードとピータンの最近の写真を送る準備をしていました。

ピータンは捨て猫ちゃんだったけど、
保護主さんも私たち里親も
ご縁のあった小さな命を
こうしてずっと大切にしています。



送付の準備が済み
今日中に銀行から振り込みをする用事があったので
自転車ででかけました。

そこで悲しい光景に出会いました。


交差点の真ん中に
白い猫が車にひかれていました。


見つけた瞬間、血の気が引いて行く思いでした。

頭はパニックで
何をどうして良いかわかりません。

ちょうど下校途中だった小学生も
心配そうにみつめています。


白猫ちゃんの様子を見ると
既に亡くなっているようでした。

でも、
もしかしたらまだ息があるかもしれない・・・


とにかく、
交差点の真ん中にいる白猫ちゃんをどうにかしなければと思い、
自転車を止め、近くにあったコンビニで
バスタオルを買いました。
「これにくるんで、たとえ亡くなっていても一度病院へ連れて行こう。」

私は袋から出したタオルを抱えて
車に気をつけながら、交差点の真ん中へ行こうと
信号が変わる度、横断歩道を行ったり来たりしていました。

でも、車があぶなくて
猫ちゃんの近くに行くこともできません。

そんな私の姿が不思議に写ったのでしょう。
年配の男性の方が
「お宅の猫なんですか。」と話しかけてきました。

私が助け出せずにうろうろしているうちに
白猫ちゃんは
もう一度、別の車に頭をひかれてしまいました。



・・・辛かったです。
私は、思わず
「やめて！！！」と叫んでしまいました。

バスタオルを胸に抱きしめたまま
涙が出てきました。


交差点だから
車が止まれないのは仕方がないかもしれません。

年の瀬だから
みんな忙しいと思います。

わかっているけれど

・・・なぜ。



もう私ではどうにもできない。
そう思っても何をどうして良いか・・・

どんどんパニックになって
わからなくなってしまったので
私は自転車に乗り、市役所へ向かいました。

窓口に着くと事情を説明し
一刻も早く、交差点から猫を助けてくれるよう頼みました。

亡くなっているようだったので
「廃棄物扱い」になるかもしれません。

それでも、あの場所にいて
何度もひかれるより良いと思い、
最後まで関わることはできませんでしたが
市役所の人に頼みました。

係の課には
他の方からも連絡があったみたいで
「処理」の手配は済んでいるという事でした。


「処理」か。。。


あのひかれた白猫ちゃんは
どんなニャン生だったのでしょう。

ピータンと同じように
亡くなったシロと同じように
捨て猫だったのでしょうか？

それとも
野良猫としてこの世に生を受けたのでしょうか？

もしかして飼い猫ちゃん？？？　迷い猫？？？



結局、私には何もできませんでした。

せめて
白猫ちゃん、あなたの事を思って
ほんの少し頑張った私の気持ちと
みんなに生きた証を知ってもらって
天国へ旅立ってもらえたらと思います。


白猫ちゃん、今度はもっと早く会おうね。
今度はもっと幸せになろう。




名も知らぬ、白猫ちゃんのご冥福をお祈りします。



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ご協力ありがとうございます。



記事を書いていたら
また涙が出てきました。

バスタオルを持ってうろうろする私は愚かだし、
何よりドライバーからしたら迷惑だったと思います。
でももう少し、車が止まってくれるとか、声をかけてくれるとか・・・
せめて二度も三度もひかないように
小さな命に小さな優しさがもう少しあったら・・・と思いました。

悲しい。