へるしーな日々

            やーやの日記
             折々に、思いつくままに・・・
     

はやぶさ

2011-05-02 22:50:40 | 読書

  川口淳一郎著 はやぶさ、 
                        そうまでして君は
                        生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

 
めったに読まないジャンルの本ですが、ジィジが読んで返そうか・・・と言っているのをとどめて、読んでみました。

ー 7年60億kmの”満身創痍の旅”を終えて大気圏に突入した「はやぶさ」

小惑星「イトカワ」の砂が入ったカプセルを切り離し、大きなキラメキを残しながら夜空に消えていった -

「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーである著者 川口さんは、2010年12月にこの本を出されました。

2003年5月はやぶさ打ち上げ、2005年9月イトカワに到着、11月1回目のサンプル採取には失敗、試行をくりかえし採取を試みます。
その後12月には燃料もれで地球との通信が不能となる。
行方不明になってしまったんですね~

年が明けて2006年1月に地上との通信が復活。サンプルが入ったカプセルを収納し地球帰還のための準備にはいります。
そこから4年以上の年月をかけ、地球帰還軌道にはいり切り離されたカプセルは、2010年6月14日オーストラリアのウーメラ砂漠で回収されました。

その間の数々のトラブルに対処し、試練を乗り越えてこその快挙ですが、これが出来たのは

「絶対に諦めてたまるか。何があっても地球に帰還させる」

という強い気持ちがチームのみんなにあったからだと思われます。


科学者である著者ですが、ロボットである、はやぶさに対して、いつしか人格のある 彼 のような気持ちを抱くこともあられたことが、読み進んでいて感じられました。

川口さんは本の終わりに、「はやぶさ」のことを歌に詠んでおられます。

 

    まほろばに 身を挺してや 宙纏う(そらまとう) 産(うぶ)の形見に 未来必ず



科学にうとい、やーやにもおもしろく読めました。
いまや各地で 、はやぶさのカプセルが展示され、多くの年齢層が関心を持っているようです。
子供たちにも科学に目覚めるきっかけを与えることになるかもしれませんね。そうなってくれるといい!と思います。

興味をお持ちの方は是非、ご一読を!

 

 日記@BlogRanking おいでくださりありがとうございます