へるしーな日々

            やーやの日記
             折々に、思いつくままに・・・
     

つるべ落とし

2013-11-22 16:59:09 | 風景

                  秋が深まってきました。夕方4時をすぎると急に陽がおちてきます。
                 近道をしようと公園を横切っていたら、お日様が雲間に入る前・・・これは夕映えでしょうか・・・
                  見入っていましたが、あっという間に西へ沈んでいきました。

                  秋の日は釣瓶落とし、 秋の日没のはやさを,井戸に落とす釣瓶 のはやさにたとえ言われますね。

 

 

          ふいに口をついて出たのは
                  「秋はゆうぐれ・・・」 枕草子の一節を思い出しました。

                  夕日のさして山の端いと近うなりたるに、からすの寝どころへ行くとて、
                  三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。・・・・


                  他は忘れていても、十代の頃に学んだものは記憶の襞に眠っているようです。
                  古文の学習をしたときに、清少納言は、からすを数えるのにどうして 三つ四つ、二つ三つと
                                       言ったのだろう?
                                          二つ三つから先に言わなかったのか・・・と、
                  その時の授業風景までが浮かんできます。

                  清少納言の時代は電線などなく、もっと広々とした景色だったと想像できますが、
                  秋のゆうぐれを愛でる 人の心は現代でも同じ気がします。