PAZ CHURCH 通読
2024年1月8日
マルコの福音書2:1-28
1 数日たって、イエスが再びカペナウムに来られると、家におられることが知れ渡った。
2 それで多くの人が集まったため、戸口のところまで隙間もないほどになった。イエスは、この人たちにみことばを話しておられた。
3 すると、人々が一人の中風の人を、みもとに連れて来た。彼は四人の人に担がれていた。
4 彼らは群衆のためにイエスに近づくことができなかったので、イエスがおられるあたりの屋根をはがし、穴を開けて、中風の人が寝ている寝床をつり降ろした。
5 イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に「子よ、あなたの罪は赦された」と言われた。
6 ところが、律法学者が何人かそこに座っていて、心の中であれこれと考えた。
7 「この人は、なぜこのようなことを言うのか。神を冒涜している。神おひとりのほかにだれが罪を赦すことができるだろうか。」
8 彼らが心のうちでこのようにあれこれと考えているのを、イエスはすぐにご自分の霊で見抜いて言われた。「なぜ、あなたがたは心の中でそんなことを考えているのか。
9 中風の人に『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて、寝床をたたんで歩け』と言うのと、どちらが易しいか。
10 しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために
——。」そう言って、中風の人に言われた。
11 「あなたに言う。起きなさい。寝床を担いで、家に帰りなさい。」
12 すると彼は立ち上がり、すぐに寝床を担ぎ、皆の前を出て行った。それで皆は驚き、「こんなことは、いまだかつて見たことがない」と言って神をあがめた。
13 イエスはまた湖のほとりへ出て行かれた。すると群衆がみな、みもとにやって来たので、彼らに教えられた。
14 イエスは道を通りながら、アルパヨの子レビが収税所に座っているのを見て、「わたしについて来なさい」と言われた。すると、彼は立ち上がってイエスに従った。
15 それからイエスは、レビの家で食卓に着かれた。取税人たちや罪人たちも大勢、イエスや弟子たちとともに食卓に着いていた。大勢の人々がいて、イエスに従っていたのである。
16 パリサイ派の律法学者たちは、イエスが罪人や取税人たちと一緒に食事をしているのを見て、弟子たちに言った。「なぜ、あの人は取税人や罪人たちと一緒に食事をするのですか。」
17 これを聞いて、イエスは彼らにこう言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。」
18 さて、ヨハネの弟子たちとパリサイ人たちは、断食をしていた。そこで、人々はイエスのもとに来て言った。「ヨハネの弟子たちやパリサイの弟子たちは断食をしているのに、なぜあなたの弟子たちは断食をしないのですか。」
19 イエスは彼らに言われた。「花婿に付き合う友人たちは、花婿が一緒にいる間、断食できるでしょうか。花婿が一緒にいる間は、断食できないのです。
20 しかし、彼らから花婿が取り去られる日が来ます。その日には断食します。
21 だれも、真新しい布切れで古い衣に継ぎを当てたりはしません。そんなことをすれば、継ぎ切れが衣を、新しいものが古いものを引き裂き、破れはもっとひどくなります。
22 まただれも、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れたりはしません。そんなことをすれば、ぶどう酒は皮袋を裂き、ぶどう酒も皮袋もだめになります。新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるものです。」
23 ある安息日に、イエスが麦畑を通っておられたときのことである。弟子たちは、道を進みながら穂を摘み始めた。
24 すると、パリサイ人たちがイエスに言った。「ご覧なさい。なぜ彼らは、安息日にしてはならないことをするのですか。」
25 イエスは言われた。「ダビデと供の者たちが食べ物がなくて空腹になったとき、ダビデが何をしたか、読んだことがないのですか。
26 大祭司エブヤタルのころ、どのようにして、ダビデが神の家に入り、祭司以外の人が食べてはならない臨在のパンを食べて、一緒にいた人たちにも与えたか、読んだことがないのですか。」
27 そして言われた。「安息日は人のために設けられたのです。人が安息日のために造られたのではありません。
28 ですから、人の子は安息日にも主です。」
・2:1~ 中風の人をいやす
・2:13~ レビを弟子にする
・2:18~ 断食についての問答
・2:23~ 安息日に麦の穂を摘む