斜めに

社会を斜めに見ると裏が見える?

インシデント って,知ってました?

2017-12-15 09:04:14 | 社会
”アクシデント”はとうの昔から知っていたが、最近の航空機に関して、そして直近日で新幹線で、TVや新聞で「重大アクシデント」との用語に目新しさを覚えたのは私だけ?
これは業界用語、専門用語ではないのか。以前ならこういった時には「トラブル」とかが用いられていた気がするが。
私には、こういう用語の使用が、さも四職をひけらかす何ものでも無いと考える。英語ばかりでなく外国語に弱い一般日本人に「重大アクシデント」の意味が伝わっていないと思う。事象の説明から「大変なことなんだ」との言葉の連想から判断しているのではないか。とすれば、「わかりやすく伝える」べき責務を負う報道機関はその視点で役割を果たしていない。簡単に直訳すると「重大事」または「一大事」でもって理解できることである。
カタカナ崇拝者にもの申したい。
さる「入門朱子学と・・」と名付く題の新書本に「・・儒教は、ニヒリズムをアクロバチックに装填したラディカルな中華の思想主義・・」との文章を理解できなかった。著者は学者でもそう多くない多言語の通じている方のようである。韓国語・中国語・英語そしてドイツ語。推測するにチベット語なども。こういうレベルの人だから日本語もかなり高いのでは。彼を、その著書を批判・批評するのではなく、最近地誌記事ある教養人の話す言葉、各文章にカタカナ語が目に余る。NHKのTV番組のタイトル(カタカナを使ってしまった)にはうんざりする。日本国民の受信料で成り立っているのだが、その日本人に若江いやすい言葉使いになっているのだろうか、と。(加えてナチュラルスピーチには腹が立つ)
古い話だが、10年ほど前たまたまラジオのスイッチを入れたら国会中継。そして、たまたま当時の安倍総理の答弁。答える中で「ファクト、ファクトですよ」が印象強かった。「ファクト」は何語、多分に"fact"だろう。だとすると日本語には該当の言葉がいくつもあるはずだが、日本語に堪能な質問国会議員に英語で答えなければならないのか、そして質問者が「日本語で答えてください」と注意を促さなかったのか。両人とも儀式的に行っていた者なのか。

英語教育を重大視する。米国が一強になってなおのことである。
しかし人には「得手、不得手」がある。万人が語学を必要に際し使用できる能力を持つとは限らない。こんなことがある。
いま40代の彼は中学時代に英語が苦手だった。その他は人並み以上なので、進学高校は諦めて工業高校に入学し、卒業後大学へ入学。そして旧帝大の大学院へ進学。就職した彼は英語力はにがてだと言う。彼の最初の運命を「英語」によって決まった。
このことを念頭に10年ほど前に、さる私大工学部の教授数人と「英語が出来なくとも,数学とか物理とかが出来ればそれも入学させたら」と話したら、全員が賛成しない。因みにその大学は私の高校時代のレ程度は、私の友人がその大学の定期試験で「専門外ながら替え玉受験頼まれ、及第点とれた」大学、の卒業生が教授。

いまの報道レベルの英語(何語か不明も)では国民の語学水準は高まらないだろう。

「みんな、英語塾へ行け!」