斜めに

社会を斜めに見ると裏が見える?

国会議員の仕事ぶり(2)・・・政治「によって」?、政治「のために」なのか?

2018-11-02 13:35:57 | 政治
「国会議員とは何だ・・・」のブログで1年経った。
安部周桑にまつわる「黒い霧」は「益々深まった」というのが世論調査でも明らか。しかし、特に与党の国会議員には「触らぬ(疫病)神に祟りなし」とでもの態度。
職員の自殺も起こっているのに、誰も責任を負っていない。「日本の正義」が問われるし、今後の日本人のありようにも重大で、これからもけっしてこのままで放置してはならない。

さて、国会議員=政治家としようか。50年ほど前読んだ「職業としての政治」(マックス・ウェーバー著:岩波文庫)にこんな記述がある。

ー 政治を恒常的な収入源にしようとする者、これが職業として政治「によって」生きる者であり、層でない者は政治「のために」ということになる。 ー
世襲議員は多くが「みよって」生きている者だ、と言っても過言でない。安部首相の「黒い霧」には一言の持論もない。「後任が欲しく、自分で世襲を絶やしたくない」からだ。「収入源」が絶たれるからだ。これが日本の現場だが、与党に投票するのは、変革が怖いだけでなく、所得の減少を畏れているからだ。

もう一つ、同書にある。
ー 彼らはこの収奪を巡る戦いの中で君主の手足となって働き、君主の政策をおこなうことによって、一方で物質的な生計を立て、他方で精神的内実を得た。 ー

君主を安倍総理に当てはめれば、キャリア官僚が天下り、「内実」を「出世」に置き換えればよい。
ご存じだろう、ウェーバーは、日本では明治の人。君主は世界に多く居た。

明治・大正・昭和初めには、骨のある政治「のための」者が多数いたように記憶するが。(ただし「主権在民」の意識からは遠いが)