斜めに

社会を斜めに見ると裏が見える?

「疫病の日本史」を読んで

2020-10-27 12:56:11 | 政治
書名に惹かれた読んだ。本郷和人・井沢元彦共著:宝島社
部分対話形式、他で2著者の論点を記述したもの。

日本では西洋のような国を滅ぼすようなウィルスなどでの感染拡大はなかったという史実を確認した。

読んで感じたのは、島国と外国との往来があまりなかったからではないだろうか。

井沢氏が「日本人の穢(けが)れに対する意識、禊(ミゾギ)文化」を幾度か繰り返して述べていることに、個人的には違和感があった。というのは、他国には見られなかったとのことがない。案に触れているのだろうが、しかし、イスラム教でも礼拝は前には口をすすぎ、手はもちろん其れこそ足まで洗うと言うこともある。もちろん,降水量の極端に少ない土地では願っても無理で、日本でも山頂付近には手水はできないところもある。
日本人の清潔好きを言うが、今回の台湾には触れていない。

「日本の精神論」を感染病と挙げているのだろうか。
その点で,井沢氏のこうした発言に本郷氏は「なるほど」を幾度と繰り返していたのも印象的。これを私は「そういう見方、考え方もできる」?にうなずくような、慎重な意見拝聴とみたが・・・本郷氏にお尋ねすればこんな余計な気回しをせずともよいのだが。

幕末、開国に反対の孝明天皇、長州藩がらみの天然痘?というのが私には新しい説。「毒殺?」とは聞いていたが・・・