感染症対策の専門医である神戸大・岩田健太郎氏のYOUTUBE告発動画が、案の定、各方面に大きな波紋を投げかけている。国内はもとより、海外の反響も大きく、国内では、これを無視できなくなった政府が、必死になって岩田氏の告発に「デタラメだ」と反撃を加えている。
反権力サイト「リテラ」は、きのう配信した記事《岩田教授に対する政府の反論は真っ赤な嘘! 他の医師もずさん管理を証言、橋本岳副大臣の投稿写真には“ゾーンぐちゃぐちゃ”の証拠》の中で、この政府側の反撃(反論)に対して、逐一反論を加えている。「リテラ」のこの再反論は(このサイトの記事にしては珍しく)真っ当なものだが、事が煩瑣になってはいけないから、今はこれを割愛する。
政府側の反撃は、逐一とりあげて反論するまでもない。岩田氏の告発が真であるか、それとも偽であるかは、すべてが「結果」次第であり、この「結果」がすべてを語ってくれるからである。
さて「結果」はどうだったか。それについては、次の記事が伝えている。
「新型コロナウイルスの集団感染が起きた大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について、厚生労働省は20日、乗客の日本人2人が死亡したと発表した。(中略)
また、船内で業務にあたっていた厚労省の40代男性職員と内閣官房の30代男性職員の感染も新たに確認された。2人は11、12日にそれぞれ船に入り、同じチームにいた。」
(朝日新聞DIGITAL 2月20日配信)
岩田氏が告発動画をYOUTUBEに投稿してすぐ、「結果」は出たことになる。岩田氏は次のように訴えていた。
「ウイルスが全くない安全なグリーンゾーンと、ウイルスがいるかもしれない危ないレッドゾーンが、ぐちゃぐちゃになっていて、どこが危なくて、どこが危なくないのか全く区別がつかない」
「感染症のプロだったら、あんな環境に行ったら、ものすごく怖くてしょうがない」
岩田氏のこの懸念が根拠のない杞憂ではなく、真っ当な洞察に基づく真っ当な危惧の念だったことを、はしなくもこの「結果」は示している。「結果」が示すこの事実を、政府は謙虚に受けとめ、対策を練りなおすべきだろう。ダイヤモンド・プリンセスという名の「ウイルス培養器」には、まだ多数の乗客が残されている。
閣僚のセンセたちよ、地元の選挙対策なんかに現(うつつ)をぬかしている場合ではないのだぜ。
反権力サイト「リテラ」は、きのう配信した記事《岩田教授に対する政府の反論は真っ赤な嘘! 他の医師もずさん管理を証言、橋本岳副大臣の投稿写真には“ゾーンぐちゃぐちゃ”の証拠》の中で、この政府側の反撃(反論)に対して、逐一反論を加えている。「リテラ」のこの再反論は(このサイトの記事にしては珍しく)真っ当なものだが、事が煩瑣になってはいけないから、今はこれを割愛する。
政府側の反撃は、逐一とりあげて反論するまでもない。岩田氏の告発が真であるか、それとも偽であるかは、すべてが「結果」次第であり、この「結果」がすべてを語ってくれるからである。
さて「結果」はどうだったか。それについては、次の記事が伝えている。
「新型コロナウイルスの集団感染が起きた大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号について、厚生労働省は20日、乗客の日本人2人が死亡したと発表した。(中略)
また、船内で業務にあたっていた厚労省の40代男性職員と内閣官房の30代男性職員の感染も新たに確認された。2人は11、12日にそれぞれ船に入り、同じチームにいた。」
(朝日新聞DIGITAL 2月20日配信)
岩田氏が告発動画をYOUTUBEに投稿してすぐ、「結果」は出たことになる。岩田氏は次のように訴えていた。
「ウイルスが全くない安全なグリーンゾーンと、ウイルスがいるかもしれない危ないレッドゾーンが、ぐちゃぐちゃになっていて、どこが危なくて、どこが危なくないのか全く区別がつかない」
「感染症のプロだったら、あんな環境に行ったら、ものすごく怖くてしょうがない」
岩田氏のこの懸念が根拠のない杞憂ではなく、真っ当な洞察に基づく真っ当な危惧の念だったことを、はしなくもこの「結果」は示している。「結果」が示すこの事実を、政府は謙虚に受けとめ、対策を練りなおすべきだろう。ダイヤモンド・プリンセスという名の「ウイルス培養器」には、まだ多数の乗客が残されている。
閣僚のセンセたちよ、地元の選挙対策なんかに現(うつつ)をぬかしている場合ではないのだぜ。