スウィートな暇つぶし

2021年、アデラとクリンシーを相次いで亡くしたヘタレママの後悔と懺悔と感謝、そして再生のブログ

愛と哀しみのボレロ

2016-01-30 20:56:42 | 映画
1981年の映画。

この度デジタル・リマスター化され、数十年ぶりにスクリーンに戻ってきました!

熊本は今日初日。それにあわせて、会社もお休みをもらって臨みました!

一日一回の上映のせいか、待たれていた上映のためか

開演前のホール人で溢れていて、なんかなつかしい景色。

昔は映画、というと人でごった返していたよね~としみじみ。





さて、映画ですが

フランス・ドイツ・ロシア・アメリカ4つの国の4家族の

第二次世界大戦を挟む2~3代にわたる壮大な物語。

接点もなにもない4つのストーリーがラスト、フランスで行われるユニセフ・赤十字の

チャリティコンサートでひとつになるのですが

親子2代を同じ役者が演じているので、初めて見る人はわかりづらいかも。


それはおそらく意図的なもので、

この映画のテーマでもある、

「人生には二つか三つの物語しかない。しかし、それは幾度も繰り返される。

そのたびごとに初めてのような残酷さで。」を、表しているのだと思う。





主役(?)の4人にはそれぞれモデルとなる人がいて

ドイツの指揮者:カラヤン

アメリカのジャズミュージシャン:グレン・ミラー

ロシアのバレエダンサー:ルドルフ・ヌレエフ

フランスのTVキャスター:エディット・ピアフ となっています。






ま、とにかくラスト15分。チャリティ芸術祭でジョルジュ・ドンが踊るボレロが圧巻。

この映画で一気に日本でも人気に火が付いたことを思い出します。

私もジョルジュ・ドンの東京公演観に行きましたよ!震えました!!

ジョルジュ・ドンが演じた(モデルとされている)ヌレエフは熊本にも来たのですよー

舞踊鑑賞では邪道ですが、私、一番前で見ました♪

晩年とはいえ素晴らしかったです。ヌレエフの息遣いや汗を感じました。そして歴史も!

二人とも後にエイズで若くして亡くなってしまいまして、

本当に残念。今なら助かるのに。

フレディもヌレエフもジョルジュも。





このボレロ、「繰り返す」音楽なので、この映画のテーマと同じなんですよね

「愛と哀しみのボレロ」という邦題タイトルは原題とかけはなれていて酷評アリですが

人生の愛と哀しみも、ボレロも繰り返すからいいのかな~

しかし、80年代はこの手のタイトルが多かったのよね。

愛と~の~みたいな。私はニガテでしたが。


今日は映画から帰ってから

何度も何度もYou Tubeでジョルジュ・ドンのボレロ見てます。

そして何度も感動してます。

そこんところもまた繰り返すのかな。


184分。(完全版は264分)

本当に映画史に残る映画。(私の中で)

熊本でも上映してくれてありがとうと言いたい。Denkikanさん。


今夜はこの映画の主人公たちの人生をぐるぐる思い出して寝れそうにないなーーー。