
楽しみにしていた映画「半世界」見てきました。
普通の、どこにでもいるような市井の人を演じる稲垣吾郎。
とてもよかったです。
三重の田舎で、家業を継いだ炭焼き職人。
40才を目前にして、人生を振り返る山男。


普通のお父さん。仕事がタイヘンだからと
子育ては妻まかせ。ギクシャクな父と息子。
本当は求め合っているのに。
この息子ちゃんがなかなかいい。素人っぽいとこ。
いつもお父さんを睨みつけてるんだけど、どこか寂し気な表情。
それに気づかない父。
人生って、なかなか思うようにいかない。
それでも生きていかなければならない過酷な道。


孤独な仕事だね。
マイクより重いものを持ったことのないゴローちゃん、力仕事がんばってます。
炭ってこうして作るんだー!!と、初めて知りました。
山で木を切るところから、なんですね。
3人の男の友情もすてきでした。
大人になると別々の道を歩き、それぞれ悩み葛藤する。
「こっちにもいろいろあるんだよ」
ネタバレになるので色々深く書けないけど
とても切なかったなあ。

東京国際映画祭でコンペティション観客賞を受賞。
批評家評もなかなか高いようです。
もともと、長谷川博己は好きではなかったけれど、毎日見る立花萬平さんでファンになり
それもこの映画の楽しみのひとつとなりました。

安い焼酎での晩酌も似合うゴローちゃん。
素手で氷をグラスに入れてる、ゴローちゃん。
3人の夜の浜辺でのシーン、よかったねー
男だから、いくら親友でも本当の悩みって言えないんだね。
最後の方で、息子とも一緒に毛布にくるまれた浜辺。救われました。

↑ゴローちゃんファンの妹が、池袋の映画館であった舞台挨拶に行って来ました。
狭い映画館での舞台挨拶はゴローちゃんのブログにも出てきます。
始発で家を出て並んだ妹、ナマゴローちゃんにめっちゃ感動してました。

地味な内容の映画でしたが、良質の映画。オススメです。
余計なエピソード:
ニット帽が手放せない山男ですが、ニットがチクチクする、と
衣装さんに内側に布を貼ってもらったゴローちゃん。さすがっスねー♪

ノベライズ本も買いました!!