妄想ジャンキー。202x

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〈09冬、今ふたたびの奈良へ〉いつか添い遂げたい人とまた

2009-01-11 18:58:38 | ○09冬、今ふたたびの奈良へ
石舞台古墳のあとは亀石へ向かう。

途中、公民館で成人式に参加している若者たちに出会った。
あたしは3年前に迎えた成人式。
自立なんてものにはほど遠く、振袖にはしゃいでいたのをよく覚えている。
卒業式も袴にはしゃいでいたけど、あの頃よりは少し自立に近付いているんだろうか。

亀石は不意に現れた。
いつ誰が何のために作ったかは謎だが、亀が動くと大和盆地は水没してしまうという。
「カワイイ顔してなかなかやるなあ」
呟いているうちに、さっきから降り続けている雪は大粒になった。

明日香村には伝統的な農村景観を保存していくため建築制限か課せられているというニュースを見た。
観光客ならともかく、ここで生まれ育つ住民は図り知れない苦労をしているのだと思う。
それでもこの景観を維持していくことは、非常に意義のあることだとも思う。
いつかまた、添い遂げたい人と一緒に訪れたい。
飛鳥の景観はそんな暖かいことを思わせてくれる。

雪の甘樫丘に向かう。
飛鳥を見下ろし、大和三山と並べる展望台は絶景だった。
南の雲は厚く、それより下に薄い雲が層を成す。
隙間から光が降り注ぐ光景は、神々しいとしか表現しようがなかった。
1400年前、日本の首都だったこの地で、聖徳太子も同じ光景を見ていたのだろうか。

橿原神宮駅から帰路につく。
帰ろう、帰ろう。

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