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人生はネタだらけ、と書き続けてはや20年以上が経ちました。

『あまちゃん』25週、復活・復旧・復興の道へ。

2015-09-26 10:29:35 | 朝ドラの感想
『あまちゃん』25週、「おらたち、いつでも夢を」の感想まとめ。

みんなが北三陸に帰ってきた。みんながここにいる。



「トシちゃん似の男」、「バイク買い取る象」、「前髪クネ男」、名物キャラクターは数あれど、「お茶吹くじいちゃん」の残した爪痕もなかなか強烈。




これは演技なの?演技なの?www




関連リンク

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『あまちゃん』22週、まとめその1。前髪クネ男の功績を真剣に考えた。

以前のもの、本放送当時の記事はこちら。
朝ドラ感想記事のまとめ。





■ユイちゃんのスイッチが入るとき




ミズタクを一瞬見て、とっさに目をそらすユイちゃん。

ユイちゃんにとってミズタクは、アイドルに憧れていた自分を思い出させる存在。
目を背けていた本音と向き合うときが近いのかな。




悲しくなるくらい辛くて重いユイちゃんの言葉だけど、アキのナレーションが緩和してくれる。
困り顔のアキの後ろのユイちゃん、これが作り笑顔を取っ払った顔か。

いろんなユイちゃん。同じユイちゃんだけど、違うユイちゃん。

 

ドラマの撮影なんてシーンの順番通りに行かないだろうに、橋本愛ちゃんこの表情の演技すごいな。
相当本読み込んで、そのときの「足立ユイ」に成りきったんだろうな。




■大吉さん



 

「何が起きたか分からねえのに、もう諦めているような、何とも言えない顔だった。
 だからよ、そのユイちゃんを引っ張り出してお座敷列車やろうだなんてたやすいことじゃねえぞ、ミズタク」


忘れちゃいけない、大吉さんもあのちぎれた線路と、あのユイちゃんを目の当たりにしている。

列車にブレーキはかけられたけど、ユイちゃんを止められなかったことを悔やんでるような真面目な表情。
それを見据えるまっすぐなミズタク。
何かを感じ取ったか。





■アキのスイッチ




「今のおらとユイちゃんが本気出したらあんなもんじゃねえよ!」

珍しく激昂するアキ。
東京で経験したことをお土産に震災後に帰郷して疲れ切ったユイちゃん。
それでもスイッチを入れたユイちゃん。
ユイちゃんを思うがゆえに、かつてのユイちゃんが憑依したようなアキ。

ユイちゃんがアキを変えたか。



春子さんや鈴鹿さん、ミズタクと太巻。
いろんな対比構造が描かれてきたストーリーで、やはりアキとユイちゃんの対比が一番の根本にある。




■ミズタク、おかえり


 

ミズタクと勉さんのストーリーも好きなラインのひとつ。

歴史の目撃者/証人であり、磨く人でもある勉さん。アキを磨いていたミズタクと、ユイちゃんを見ていた勉さん。
『潮騒のメモリーズ』の復活には、ふたりが欠かせないんだべな。

勉さんの温かさが嬉しいね。




■ユイちゃん、おかえり




GMTが現れて一気に威嚇モードのユイちゃん。

そりゃそうだ。
ユイちゃんが「ここから出ない」と決めた北三陸。
傷を負いながらも、ここで生きていくと決めた場所。
しかも種市を通して女スイッチが入ったタイミング。
ミズタクと再会し、「あのときもし」と考えていたかもしれないタイミング。
そこにやってきた『かぎりなくCに近いB級アイドル』、ユイちゃんが威嚇しないわけがない。

もしかして、北三陸で生きてきたこれまでや、生きていくと決めたこれから、そこにいる人たち。
彼らが皆GMTに夢中になっているのを見て、笑顔になっているのを見て、アイドルの本質を見たのかもわからない。
あるいはもっと純粋なもので、自分が何を守っていくべきか、何を大切にしていかなきゃいけないか気づいたのかな。
ここのユイちゃんの心情は深読みすればするほど面白い。
多面的な見方ができる橋本愛ちゃんの表情。


で、そんなユイちゃんがGMTの面々とご対面。

 

小さいほうの河島さん「…かわいい!」からの「たまんねえ!」。

 

なんてカオスな自己紹介。

それにしても3.11に不安そうな表情浮かべてた面々とは思えないね。
半年の時間がアキ含めた6人の心を回復させたのか、それともアイドル根性か。



そういえばアキが自己紹介に入るタイミングは、ユイちゃんが帰ってきたときだった。
GMTはアキが頑張ってきた『東京』の思い出。
それをユイちゃんの目の前で見せることに、少し不安と期待を感じるアキの表情。



どうにかこうにかGMTが帰った後。
何やら様子がおかしいユイちゃん。



「その日」以来、笑顔だけど明るいけど、どこか重かったユイちゃん。
怒ったり苦笑いしたり舌打ちしたり睨みつけたり笑ったり、ずっしりと重かった表情が軽やかに変わっていく。

 

ユイちゃんの変化にいち早く気がついたのは、久しぶりに会ったばかりのミズタクか。
アキとミズタクの目配せが、お互いの信頼感をあらわしてる。

この名シーンも東京編から、ミズハグから繋がってるんだなあ。








水口「やりなよ」「やんない」
夏ばっぱ「やればいいのに」「やんないよ」
ストーブさん「やれよ!」「やるよ!」
勉さん「やったー」


この掛け合い、本当最高。

ユイちゃんと共に歩んできたアキ。
坑道の中でユイちゃんに夢を託して東京でもずっと待っていた水口。
よしえさんが帰ってきたとき本音を聴いた夏ばっぱ。
頼りないけど家族としてユイちゃんを支え続けたストーブ。
夏さん、春子さん、それからアキとユイちゃんをそっと磨き続けた勉さん。

「やったー!」が最後のスイッチ、ユイちゃんの道を『つなげた』のかな。




笑顔が素敵。
思えばこの4人の共通点は、ユイちゃんを陰ながら支えていたこと。
無理に舞台から降ろそうとしたり、立たせようとしたりしなかったこと。
北三陸の本当の良心。


 

「ごめん、私嘘ついてた。全然諦めきれてないし、全然吹っ切れてないし」

あのやりとりの直後にもうこの不敵な微笑み、いやはや美しい。

ユイちゃんは、強い。

いろんな女性の『強さ』がこれまでの朝ドラで描かれてるけど、もしかしてユイちゃんが最強なんじゃないかって思わせるシーン 。
夢を追い続けて、家族にトラブルがあって、堕ちたけど這い上がって、でもその先の線路は千切れてて。

それでもそれでも立ち上がった強い女性。

ふと思うのは、ここに春子さんがいる気がすること。
まくしたてて、最後に「面倒臭いユイちゃんおかえり」って言ったアキに、かつてユイちゃんに「プライドあるじゃん」と声をかけた春子さんの面影が見えた気がした。



本放送で初見の時はひたすら笑ってたのに、なんでだろう、再放送でユイちゃんが「やるよ!」って言ったとき涙が出た。
台詞と演技両方に見入ってたからかな。






松田龍平は台詞がなくても台詞あるからたいしたもんだ」ってのも話題になったので、今日のカットでミズタク拾ってみた。
ここでは「ヴェロニカは?」「じゃあユイちゃんだったら?」「やりなよ」だけ。なにこの小動物カワイイ!





■本当に復興はなされているか


 

「本当に復興はなされていますか!? 」

ドキッとする足立先生の市長選。
昨日のユイちゃんの復帰からはじまり、北鉄の復旧、北三陸の復興とつながって、現実世界につながっていく。
線路みたいに。かぎりなく広がっていける。



足立先生、土下座する。

2013年の流行語のもうひとつ、「倍返し」の土下座。
このころにはもう意識し始めてたのかしら。
そう思えば2013年ってのはたいした年だったなあ。




「おらとこの住むうちもまだねえんだぞ」

2015年、改めて響く組合長の言葉。
事実まだ仮設住宅に住む人は多く、その先もまだ見えていない。
『4年も仮設にいると、わからなくなるよ』って宮城の知人は言っていた。




詩吟ネタの遠さに時間の流れ感じる。
本放送から2年、震災から4年。
ネタを懐かしく感じるだけの月日が流れたということか。




■アキとヒロシ

 

「アキちゃん全然変わらない。それはでも、凄いことだと思うよ」

春子さんは今は北三陸にいないけど、ヒロシの中にいる。
かつて春子さんがかけた言葉をストーブが繰り返す。何があっても変わらなかったアキ。
成長しない、と書かれるけど、でも裏を返せば『一本筋が通っている』ってこと。

春子さんは、今ここにいないけど、いる。

 

「礼には及ばねえ」

アキは、アキのしたいようにやってきた。
それが周りを笑顔にしてきた。
アキはそうやって「成長」してきた。
ストーブさんはそれをずっと見てきたんだもんなあ。

そう考えると、アキにとってストーブさんはいい意味で空気みたいな存在なのかもしれない。
「気が付けばそこにいる」
2011年3月、アキが部屋で見つけたストーブに笑顔した意味はそこにあったのかもしれないなあって。

 

「あまちゃんだって言われるかもしんねえけど、うん。プロちゃんにはなれねえし」

変わらない、と言われ続けたアキ。
でも、アキはそんな風に自分を客観視できるくらいに成長したと思う。
それってすごいことだと思う。

アキを見守るヒロシに優しさを感じる。
成長したアキを一番最初に観るのがストーブさんでよかったと思う。






■鈴鹿ひろ美の大逆転、始動




声を取り戻した鈴鹿さん。
名前を取り戻した春子さん見失ってた25年を取り戻したふたり。

 

「下手でもいい。不完全でもいい」

口の堅いボイストレーナーに1年間ついてもらっても成長しなかった鈴鹿さん。
成長しないこと、変化しないことを選んだ鈴鹿さん。

アキとつながってて、間接的に春子さんがアキを励ましているような。


鈴鹿ひろ美も春子さんも本気を出した。
北三陸では大人たちがみんな本気を出した。
本気を出した大人たちは強いのだ、だから本気を出せ、クドカンはそんなことを言っているような気もする春子さんの「やりましょう!」の一言。

しかしこの鈴鹿さんルート……
最終週間近でネタをぶっこんでくるこの話、たいしたもんだ。
それを鮮やかに回収していくからさらにたいしたもんだ。


光と影が対峙してから数週間。
最終週を目前に再びその謎をぶちこんでくるから、本当に練られて練られて組み立てられた脚本なんだなって。




■優先順位は。


 



「1に北鉄、2に市民ホール、34がジオラマとガールズバー、5番に海女カフェ」
「ガールズバーって要りますか?」


んでもジオラマがあったおかげでドラマの中の地理感覚がわかりやすかったのは事実。
……こうして見るとジオラマも随分寂しくなっちゃったね。





■2012年、冬。「て」を動かせ。


 

堤防も完成して、片付いた袖が浜。それでもまだ復興は遠い。

考えていても仕方ないから、アキは「手」を動かす。
直前にユイちゃんが言っていた「手を動かせ」の言葉。

確かに震災から1年の2012年ってのは、立ち止まって考える時期だったかな。


浜とは対照的な暗い海女カフェ。
そこに現れたのは春子さんの生霊。



幽霊なんかじゃない。
もちろん春子さんは生きてて、鈴鹿さんに歌唱指導してる。



悩むアキに対して「『て』を動かせ、『て』を動かせば、そこには大逆転がある」と伝えに来ているのかな。



手を動かして、口を動かして、足を動かして、理屈じゃなくて動いて。
そうしているうちに何者かになって、何か大きなことを成し遂げる。
かつてみんなが大逆転したみたいに。
未曽有の大災害も超えていける。
そんなメッセージが込められているような。




■無言実行


 

若春子が消えて現れたのは、清掃にやってきたイケメン枠たち。
何も言わずにストーブさんのところに集まったのが勉さん、水口、種市っていうのがいい。

少し頼りないかもしれないけど、欲の皮の突っ張ってない大人たちの志。

 

「口じゃなくて手を動かせ」

そう言ったユイちゃん、それに対する自分の思いが具現化した若春子に背中を押されたアキ。
二人が見つめて笑うのは、あの夏の看板。


この看板は、いろんなことを見つめてきたんだよなあ。





■北鉄復興の日


大吉さん、感極まって語る北鉄復興への思い。

 

背景に映る吉田や栗原ちゃん。弥生さんも、ここに写ってない他のメンバーも。
ここで描かれてない人々も、実際の久慈の人々も、久慈でない人々も。
みんな頑張って頑張って手を動かしてここまで来た。

未曾有の大災害が奪ったのは日常。
「映画みてぇ」そんな非日常の映像がきっとまだ焼きついている。
でも今はいつもの可愛い電車が線路を走っている。
その日常に救われた人は多かったと思う。

大吉さん、心の支えになったと思うよ。


欲の皮の突っ張った頼もしい大人たちも、みんな涙を我慢していた。
でも泣いたっていいんだ。

気がついたらテレビの前で「泣いてねえやい!」って涙目で呟いてた。

私は関東地方にいたけど、奪われたのは日常だったんだよなあ。
当たり前にあった24時間通じている電気、ダイヤ通りの電車、トイレットペーパー、バラエティ番組、他にもたくさん。
そういうことに感謝しなきゃいけない、って改めて今日の再放送で思った。

そう振り返れば「あまちゃん」の本放送は2013年、震災から2年の年だった。
それなりに風化もしつつ、それなりに立ち直りつつある時期。
改めて震災を振り返りながら、何を失ったのか、何を守らなければならないのか、そこに向き合わせてくれた作品だったと思う。






■鈴鹿さん、北へ。




物語は盛り上がりをみせて、いよいよ最終章へ。鈴鹿さんのはしゃぎっぷり。鈴鹿さんもまた喪ったものを取り戻しにいく。

「て」と「手」を繋げるなど、改めて構成やつなぎがうまいなと思う




■忠兵衛さんと夏さん




忠兵衛さんを心配するアキだが、心配ご無用。
夏さんと忠兵衛さんはしっかりつながっていました。



夏さんの「わいふぁい」が可愛い。




■コミカルに描く復興


 

「子供は喜ぶけど、大人は胃が痛くなるんだから」

相変わらずのネズミの絵。
がれきの線路ではなくネズミの絵。
少し胃が痛くなるけど、コミカルに描かれる順調な復興が頼もしい。


 

海女カフェ再建にかかる費用を計算するかつ枝さんと、協賛金・寄付金を計算する栗原さん。勝負はかつ枝さんの勝ち。

こうなったら削れるところを削っていくしかない。
ドイツ製のシステムキッチンも、エスプレッソマシーンも削って、メニューは渇きものとまめぶにして。



そうすればなんとか海女カフェはできる。
でも少し寂しい。

そんな矢先。
『海女カフェを作れば奴が来る』、その一人目がやってきた。




■ぎょぎょぎょ


突如北三陸に現れた不審者。

「さかなちゃん(栗原さん)」でもなく
「さなか先輩(菅原さん)」でもなく
「お魚野郎(吉田さん)」でもなく
「サカナクション(栗原さん2回目)」でもなく
「人面魚(ユイちゃん)」でもなくて

 

子供向け番組『見つけて壊そう』で共演していたさかなクンの本人出演。



さかなクンが被災地に魚を寄贈していたのは本当の話で、久慈だけでなく福島の水族館なんかにも寄贈をされています。

そうした現実のエピソード(下地)をうまくいかして、物語にリアリティと彩を加えていく。
北三陸の人、いや久慈の人たちの喜びが描かれると思うと、このシーンもまたひとしおです。

ゲストの活かし方ってこういうことなんだと思うのだがなあ。




■たまらなくうれしい




「完全に元通りじゃねえが、逆回転、成功だべ!」

見つけて壊して逆回転。
アキちゃんの特殊能力。

ユイちゃんとよしえさんも、春子さんをめぐる『潮騒のメモリー』の確執も。
被災した北三陸も、傷ついた人の心も。

完全に元通りにはならなかった。
なかったことにはできなかった。
でも、少し違った形で新しい形に再生された。


なんてことのないドラマの中のテレビ番組、子供向け番組だったけれど。
ここまで深い意味があったことを、今更になって知る。

 




■ウニも、おかえり。




夏に放流したウニは繁殖成功しているのか。
海開きを前にみすずさん、アキ、夏ばっぱが潜る。

陸から夏ばっぱが祈るように見守る中、みすずさんとアキが水の中でみたのは、岩一面に繁殖しているウニ。

喜ぶアキとみすずさん。
アキが陸の夏ばっぱに向かって力いっぱい投げたウニ。

 

アキが水面から投げたウニは夏ばっぱのもとに。
夏ばっぱが合掌するのはアドリブで、このとき宮本さんは天野夏だったんだと思う。


アキが16歳のとき、夏ばっぱがアキに投げたウニ。
アキが帰郷したとき、どこかから飛んできたウニ。
アキが潜った時、夏ばっぱに投げたウニ。

ウニは未来から、あるいは海からのメッセージなのかもしれません。
海と共に生きていく人たち、その人たちの銭であり心であり、行く末でもあるウニ。
そのウニに祈りをささげる夏さんの姿が美しい。





潜っているアキは、まるで本当の人魚、マーメイドのようです。
そうか、このシーンが最終週のあれにつながるのか。




■北三陸は変わってない




「周りが変わりましたからね」

と鈴鹿さんに夏ばっぱ。
ふたりの再会は橋幸夫以来か。

もしかしたら何も変わっていないのかもしれない。
でも何か変わったのかもしれない。

震災から1年以上経っているこのとき。
「いつまでも被災地じゃいられない」
と夏ばっぱは『地元』を取り戻そうとして、北三陸のみんなもそれについてきた。
いつでも夢を抱いていたことに何も変わりはない。

変わったのは東京のほう。
それを象徴している鈴鹿さん。






■忠兵衛さん、おかえり。





「陸が大変なときに陸さあがってどうする?海で銭こ稼いで陸の連中さ助けねばなんねえべ」

忠兵衛さんが語る網に込められた漁師魂。




大女優の隣のユイちゃんが可愛らしい。




■段差を乗り越えて




その夜、天野家に泊まりアキの部屋を訪ねる鈴鹿さんは、足元の段差に蹴躓く。

そういえばいつだったかアキが見たカオスな夢。
若春子と静御前が出てきて、静御前が「段差が怖い!」と言っていた謎の夢。
この段差のことなのかな。

入り口に段差のある春子の部屋。
鈴鹿さんにとっては封印みたいなもの。
自分の声を閉じ込めた1984年で時間が止まっているその部屋。


そこにある現実をみるということは、ありのままの鈴鹿ひろ美を受け入れるということ。
演じることに命をかけてきた鈴鹿さんが、段差を怖がるのもわかる気がする。



アキと春子の思い出の詰まったその部屋に、若春子から渡されたCDジャケットがひとつ。





かつて若春子がアイドルを夢見たこと。
それをなぞるような鈴鹿さん。

アキの『潮騒のメモリー』につながってた若春子の生霊が、鈴鹿さんに憑依した。
なんてファンタジーだけども、このあとの展開考えるとそれも悪くないかなって。




■三代前から





夏さんは海女クラブ初代会長、春子さんは北三陸一のスケバン、アキは潮騒のメモリーズ。

「三者三様だけど、代々北三陸のアイドルだったんですね」

鈴鹿さんのこの思いが、最終週の感動につながる。


そして太巻とユイちゃん。初対面。
いよいよ動き出す。



今にして思えば、ユイちゃんがユイちゃんを取り戻すトリガーをなんで太巻にしなかったのかなって。
でもそれだと違うのかもしれない。
ユイちゃんにはこれからがあって、この先に太巻に出会うというストーリーがある。
太巻と対面することでアイドルのユイちゃんは取り戻していたかもわからないけど、腹黒いユイちゃんはあのGMTたちがなかったら戻っていなかった。
腹黒くて面倒くさいのがユイちゃんだから。






■まだまだあまちゃんですが




この年の11.3、銀次所属の楽天はマー君の力投もあり、日本シリーズ制覇。
日付の特異性含めて、奇跡ってものもあるんだなと。
野球見て泣いたのはあの日本シリーズが初めてだった。

あの力投のあと肘が心配されたマー君だったけど、無事にメジャー行って投げてる姿を見たときは安心したもんだ。








そんな『あまちゃん』再放送も次週で最終回。



第二次あまロスになる気がする。

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