『あさが来た』1週、「小さな許嫁」の感想まとめ。
「幕末からはじまる朝ドラなんて大河とかぶっちゃうじゃん」という心配は杞憂に終わりそうです。
NHK大阪放送局が本気出して、前作と大河の失態をゲフンゲフン。
関連リンク
・あさが来た!!あさが来たよ!(初回のネタ雑感)
『まれ』、『あまちゃん』他、朝ドラ関係の記事はこちら。
・朝ドラ感想記事のまとめ。
■第2回も「おいど」
前作の影響もあって鳴り物入りで始まった第1回。(感想はこちら→あさが来た!!あさが来たよ!)
15分のうちラスト数分で登場した、玉木宏の衝撃。
そして翌日の第2回。
性急に話を展開せず、「おいどはご無事だすか」と年の差婚を丁寧になぞってく。
視聴者の観たポイントわかってんのなあ。
このあと子役の梨央ちゃんが主演・波留にかわって、物語が急展開していくんだと思う。
「おいど」がキーワードになるのか、それとも2人のこういう出会いが後々になぞられるのか。
丁寧なのかそれとも遅い展開か、人によって見方が違うけれど。
「おいどは大丈夫だだすか」は覚えておいた方がいいのかも。
私は朝BSで『あまちゃん』のあとにそのまま『早あさ』なので、この振り返りシーンは切り替えるのに非常にありがたかったです。
(『あまちゃん』では最終週を迎えているので)
■小道具
漁師の網に魂が宿ってるのなら、両替屋の魂が宿るのは算盤ということか。
あさが算盤で遊ぶのもよくわかる。
でも父ちゃんが声張り上げて怒るのもよくわかる。
算盤ひとつ使ってうまいこと描くなあ……
■白岡新次郎(高等遊民の予定)
「ほな わて これで」
7文字で会話を打ち切る方法!!
今のところは歳の差コン、もといロリコンですが。
(そもそも玉木宏の10代後半から20代前半を演じられる役者さんはいないだろうし、それやっても蛇足に近いかもな)
「お師匠さんのなんちゃらがあるからじゃあね」ってあたり……
新次郎さん、高等遊民だね?さては高等遊民だね?
+++++++++++++++
そんな新次郎さんの魅力がフルスロットルで放たれた第1週。
TwitterのTLには萌え転がるアカウントが続出。
「ようよう考えて進んだ道には新しい朝が来る」
さすがだよ、高等遊民。
きっとこの台詞、あとで生きてくるんだろうな。
前述の小道具をうまく使う展開ですが、ここにも。
うちの押し入れの何倍もある広さの押し入れにこもるあさ。
そんなあさに新次郎がこっそり渡した『パチパチはん』。
初回であさが算盤にはしゃいでいたのからよく覚えてたんだな。
あさにとって、今一番欲しかったものは具体的にパチパチはん。
そんなパチパチはんを通して、「あさが今望むことを新次郎さんはちゃんと理解しているよ。あさもそれをわかったよ」っていうことを描くんだなあと。
横で見てたばあちゃんが「赤い算盤なんて珍しいね」とつぶやいていました。
新次郎さん、探してきたんだろうな。
「わ~ええ音!」
「あさちゃんもええ顔や」
「振ってみ」と言えたのは三味線とかに造詣が深い新次郎だからこそ、かな。
パチパチはんの奏でる音、それにはしゃぐあさの嬉しそうな笑顔。
新次郎自身も「ええ顔や」。
土曜、あさとはつの許嫁チェンジの話が明かされました。
お転婆すぎるあさを拒んだ山王寺屋。
戸惑う加野屋。
そんなときに「ええで」と新次郎の一声。
「わて赤ん坊の頃から何べんもあさちゃん見てるけど、あさちゃん好きや。好きやで。仲良くやれると思うな」
懐深い系高等遊民、というより未来を見れるタイプの高等遊民か。
あさと自分の相性がいいことや、これからあさのような女性が活躍していく新時代を迎えること。
そんなことを予見していての「ええで」だったのかも。
絵になるタイプの高等遊民。
■幕末なう。明治うぃる。
幕末から始まる朝ドラって「?!」だったけど、大河とは違って、また楽しいかも。
「まれ」と「花燃ゆ第2部」の失態を猛スピードでで取り返されている感、イナメナイ。
五代さんとあさは「どうしてそうなった」な出会い方でしたが、あさはきちんと挨拶してます。
あさがいいとこのお嬢さんってのがわかりやすい描写。
そのあとに五代からの借入の依頼を体良く追い払う山王寺屋(はつの嫁ぎ先)が描かれるのですが。
当時の武家と商家の関係が、ワンシーンでうまいこと喩えられてるなあとうなりました。
さて、これから新しい時代です。
これから明治の始まりをどう描くか改めて楽しみ。
■今井家の人々。
「人間ごもっともばかりではあかん。
ごもっともな話かて、ごもっともやてしかめ面で言われたら、
返って腹が立ってごもっともな事も『ごもっとも』やて素直に聞く気がのうなってしまうもんや。」
長台詞を言い切った林さん、さすがです。
「おなごにはおなごのよさがある。おなごのやらかいよさがな」
当時の女性は様々な制限があったのは自明のことなんだけど、あらためてセリフにされると、これからあさやはつが活躍する新しい時代がくるんだなと。
「今は時代の変わり目や。これからな、おまえらの行く先にはどんなえらいことが待ち構えてるかわからへん。笑うて切り抜けるんや。ええな」
そんな優しいおじいちゃん。
毎回登場して毎回いいことを言うのではなく、あさの人生のターニングポイントに出てくるんでしょうか。
そしてお母ちゃんも。
「おなごができないこと」じゃなくて「おなごができること」で諭す母の梨江。
お母ちゃんのなんとも言えない表情がたまらんです。
お母ちゃんもいろんな経緯があって今井家にお嫁にきたんだろうな。
しかし厳しいのが父ちゃん。
初回から「あさ!」と素晴らしい声量で演じるのが升毅さん。
迫力満点です。
「自分の道は自分で選びたい」
恋した人と結婚したい、とかじゃなくて「道を選びたい」というあさ。
あさの賢さを感じさせるのがうまいし、何より共感が持てます。
「何でどす?!」
「男がしてることでも、女がした方がええこともたくさんあるはずや」
「女かて、ちゃーんと自分らで考えて決めたい」
「うちはただお姉ちゃんと一緒に幸せになりたいだけや!」
今までのはしゃぐ「何でどす?」ではなくて、父ちゃんをしっかり見据えての「何でどす?!」。
でもおいどを叩いたり算盤を取り上げたり、厳しいだけのお父ちゃんじゃないんです。
「視聴者か!」ってばりに、娘2人の嫁入り先を心配している父ちゃん。
これから新時代がくるということと、今井家のこれからをしっかり見据える父ちゃん。
じいちゃんにしても父ちゃんにしても、無理解に怒っているでも庇うでもない。
あさを理解してるからこそ、心配で叱っているしフォローしたりもする。
第1週の前半はあさのはちゃめちゃなお転婆ぶりが描かれましたが、後半で描かれる家族の想い。
家も大事、仕事も大事。娘たちの未来が大事。
こんなおじいちゃん、母ちゃん父ちゃんに育てられたあさとはつ。
どんな女性になってどう明治を生き抜くのか楽しみです。
■姉妹はそこから何を見ているか
前回あまり掲載できなかったので先に。
はつを演じる森殿愛生ちゃん。めっちゃ美少女です。
子役の名演が光るあさとはつの姉妹について。
「あさ!そっから何が見えるん?」
木の上から見るあさ、あさを見上げるはつ。
二人とも笑顔なのがいいねえ。
大坂のそれぞれの嫁入り先、加野屋(新次郎んち、あさの嫁入り先)、山王寺屋(はつの嫁入り先)に挨拶にやってきて。
大坂の熱気に気圧されるはつ、はしゃいで走り出すあさが対照的。
そんな2人の様子を遠くから見ていた加野屋の母ちゃん父ちゃん。
「よろしおますな~」
「こらあかんわ」
わっかりやすい対比をしてくれた風吹ジュンさんは、NHKでも高等遊民の母ちゃん役である。
で、あさの許嫁はさっきから高等遊民としつこい新次郎さんですが、はつの許嫁は山王寺屋の眉山惣兵衛。
こりゃまた能面という小道具をうまいこと使って。
(というか篤蔵に謝れやい)
貧乏ゆすり、時勢を読めてない、転んだあさに手を貸そうとしない、姑はうるさそう、舅は頼りなさそう。
なんかもうフルコンボ。
「これ、はつちゃん絶対苦労するわ…」と思った矢先の夜。
泣き出す姉妹。(泣き出す視聴者)
うんうん、そうだよね。
不安だよね。
辛いよね。
思いっきり泣きなさい。
翌朝、「なんのこと?」とすっかり立ち直ってるはつ。
けなげなはつ、お姉ちゃんだね。
偉いね。
でもちょっと辛いね。
マジで子役の2人、名女優。
しかしそっくりなんですね、鈴木梨央ちゃんと守殿愛生ちゃん。
よく探してきたな、BKスタッフよ。
■許嫁チェンジ。
赤い算盤の件で、あさが新次郎へのパルピテーション!を感じつつ、明かされる許嫁チェンジ。
これは知ったほうがよかったのか、知らなかった方がよかったのか複雑です。
だって当然これからあさが主人公として、彼女が女性として明治期に幸せをつかんでいくという話が描かれるわけでしょう。
それは横に新次郎がいるからで……
もし許嫁チェンジがならず、惣兵衛だったら……
自分の幸せは大好きな姉の犠牲の上に積み重なっていく、っていうことをこの年で知っちゃうという残酷さ。
ひたすら明るい描写が続いた第1週の終わり際に、この重さがググっとね。
■どうしてそうなった
(これあかんやつ)
(どうしてそうなった)
(おいこら字幕、おいこら)
■待ってた
朝に15分観たいのはこういうドラマだ。
時代物とか一代記とかそういうことではなく、純粋に元気をくれる、よし頑張ろうと背中を押してくれる、そんな作品。
子はつと子あさ、お疲れ様でした。
波瑠ちゃんとあおいちゃん、待ってたよლ(╹◡╹ლ)
琴を奏でるはつと、木登りのあさ。
初回と同じカットで締めてくる。こりゃあうまいこと一週間で起承転結つけたなあ。
さて、1週間様子見(上から目線でごめんなさい)でしたが、楽しみな感じです。
宮崎あおいちゃんのオーラの凄さははなからわかっていましたが、改めて画面で見ると「おおお」と。
で、肝心の波瑠ちゃん。
私彼女を知ったのは、救命病棟24時の第5シーズンでした。
看護師の国友花音役。
救命病棟5そのものは賛否両論ありましたが、夕君編でみせた「看護師としての表情」と「私生活で笑う表情」のギャップがよかったです。
彼女が血を思いっきり浴びるシーンや、吐血や洗浄のシーンなどなど。
シリアスな場面(つかシリアスドラマなんだけど)、思わず息をのむ表情の演技だったのをよく覚えてます。
「ああ花音さんこりゃ死ぬな……ああ血だらけ……ああブツブツも……」と。
あとリーガルハイにも出てたんだなあ。
おまけ。
木登り、相撲、算盤……
そして玉木宏……
誰かぁ!!松ケンと井浦新と山本耕史と窪田正孝呼んできて!!!!
あっ、『平清盛』の話です。
なんのこっちゃ?な方はこちらを。→【2012年大河ドラマ『平清盛』はここが凄かった5つ。】
………とかいってたら。
10月1日の発表にて、【山本耕史「あさが来た」で04年大河以来土方歳三役】と。
誰かぁ!!松ケンと井浦新と窪田正孝呼んできて!!!!
どこかの豪商役、あるいはカエルのシャツに松ケン。
坊さん、あるいは生霊に井浦新。
農民、あるいは死神のノート関係で窪田正孝、ってあたりでどうですかね。
(いろいろと混ぜ過ぎ)
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「幕末からはじまる朝ドラなんて大河とかぶっちゃうじゃん」という心配は杞憂に終わりそうです。
NHK大阪放送局が本気出して、前作と大河の失態をゲフンゲフン。
関連リンク
・あさが来た!!あさが来たよ!(初回のネタ雑感)
『まれ』、『あまちゃん』他、朝ドラ関係の記事はこちら。
・朝ドラ感想記事のまとめ。
■第2回も「おいど」
前作の影響もあって鳴り物入りで始まった第1回。(感想はこちら→あさが来た!!あさが来たよ!)
15分のうちラスト数分で登場した、玉木宏の衝撃。
そして翌日の第2回。
性急に話を展開せず、「おいどはご無事だすか」と年の差婚を丁寧になぞってく。
視聴者の観たポイントわかってんのなあ。
このあと子役の梨央ちゃんが主演・波留にかわって、物語が急展開していくんだと思う。
「おいど」がキーワードになるのか、それとも2人のこういう出会いが後々になぞられるのか。
丁寧なのかそれとも遅い展開か、人によって見方が違うけれど。
「おいどは大丈夫だだすか」は覚えておいた方がいいのかも。
私は朝BSで『あまちゃん』のあとにそのまま『早あさ』なので、この振り返りシーンは切り替えるのに非常にありがたかったです。
(『あまちゃん』では最終週を迎えているので)
■小道具
漁師の網に魂が宿ってるのなら、両替屋の魂が宿るのは算盤ということか。
あさが算盤で遊ぶのもよくわかる。
でも父ちゃんが声張り上げて怒るのもよくわかる。
算盤ひとつ使ってうまいこと描くなあ……
■白岡新次郎(高等遊民の予定)
「ほな わて これで」
7文字で会話を打ち切る方法!!
今のところは歳の差コン、もといロリコンですが。
(そもそも玉木宏の10代後半から20代前半を演じられる役者さんはいないだろうし、それやっても蛇足に近いかもな)
「お師匠さんのなんちゃらがあるからじゃあね」ってあたり……
新次郎さん、高等遊民だね?さては高等遊民だね?
+++++++++++++++
そんな新次郎さんの魅力がフルスロットルで放たれた第1週。
TwitterのTLには萌え転がるアカウントが続出。
「ようよう考えて進んだ道には新しい朝が来る」
さすがだよ、高等遊民。
きっとこの台詞、あとで生きてくるんだろうな。
前述の小道具をうまく使う展開ですが、ここにも。
うちの押し入れの何倍もある広さの押し入れにこもるあさ。
そんなあさに新次郎がこっそり渡した『パチパチはん』。
初回であさが算盤にはしゃいでいたのからよく覚えてたんだな。
あさにとって、今一番欲しかったものは具体的にパチパチはん。
そんなパチパチはんを通して、「あさが今望むことを新次郎さんはちゃんと理解しているよ。あさもそれをわかったよ」っていうことを描くんだなあと。
横で見てたばあちゃんが「赤い算盤なんて珍しいね」とつぶやいていました。
新次郎さん、探してきたんだろうな。
「わ~ええ音!」
「あさちゃんもええ顔や」
「振ってみ」と言えたのは三味線とかに造詣が深い新次郎だからこそ、かな。
パチパチはんの奏でる音、それにはしゃぐあさの嬉しそうな笑顔。
新次郎自身も「ええ顔や」。
土曜、あさとはつの許嫁チェンジの話が明かされました。
お転婆すぎるあさを拒んだ山王寺屋。
戸惑う加野屋。
そんなときに「ええで」と新次郎の一声。
「わて赤ん坊の頃から何べんもあさちゃん見てるけど、あさちゃん好きや。好きやで。仲良くやれると思うな」
懐深い系高等遊民、というより未来を見れるタイプの高等遊民か。
あさと自分の相性がいいことや、これからあさのような女性が活躍していく新時代を迎えること。
そんなことを予見していての「ええで」だったのかも。
絵になるタイプの高等遊民。
■幕末なう。明治うぃる。
幕末から始まる朝ドラって「?!」だったけど、大河とは違って、また楽しいかも。
「まれ」と「花燃ゆ第2部」の失態を猛スピードでで取り返されている感、イナメナイ。
五代さんとあさは「どうしてそうなった」な出会い方でしたが、あさはきちんと挨拶してます。
あさがいいとこのお嬢さんってのがわかりやすい描写。
そのあとに五代からの借入の依頼を体良く追い払う山王寺屋(はつの嫁ぎ先)が描かれるのですが。
当時の武家と商家の関係が、ワンシーンでうまいこと喩えられてるなあとうなりました。
さて、これから新しい時代です。
これから明治の始まりをどう描くか改めて楽しみ。
■今井家の人々。
「人間ごもっともばかりではあかん。
ごもっともな話かて、ごもっともやてしかめ面で言われたら、
返って腹が立ってごもっともな事も『ごもっとも』やて素直に聞く気がのうなってしまうもんや。」
長台詞を言い切った林さん、さすがです。
「おなごにはおなごのよさがある。おなごのやらかいよさがな」
当時の女性は様々な制限があったのは自明のことなんだけど、あらためてセリフにされると、これからあさやはつが活躍する新しい時代がくるんだなと。
「今は時代の変わり目や。これからな、おまえらの行く先にはどんなえらいことが待ち構えてるかわからへん。笑うて切り抜けるんや。ええな」
そんな優しいおじいちゃん。
毎回登場して毎回いいことを言うのではなく、あさの人生のターニングポイントに出てくるんでしょうか。
そしてお母ちゃんも。
「おなごができないこと」じゃなくて「おなごができること」で諭す母の梨江。
お母ちゃんのなんとも言えない表情がたまらんです。
お母ちゃんもいろんな経緯があって今井家にお嫁にきたんだろうな。
しかし厳しいのが父ちゃん。
初回から「あさ!」と素晴らしい声量で演じるのが升毅さん。
迫力満点です。
「自分の道は自分で選びたい」
恋した人と結婚したい、とかじゃなくて「道を選びたい」というあさ。
あさの賢さを感じさせるのがうまいし、何より共感が持てます。
「何でどす?!」
「男がしてることでも、女がした方がええこともたくさんあるはずや」
「女かて、ちゃーんと自分らで考えて決めたい」
「うちはただお姉ちゃんと一緒に幸せになりたいだけや!」
今までのはしゃぐ「何でどす?」ではなくて、父ちゃんをしっかり見据えての「何でどす?!」。
でもおいどを叩いたり算盤を取り上げたり、厳しいだけのお父ちゃんじゃないんです。
「視聴者か!」ってばりに、娘2人の嫁入り先を心配している父ちゃん。
これから新時代がくるということと、今井家のこれからをしっかり見据える父ちゃん。
じいちゃんにしても父ちゃんにしても、無理解に怒っているでも庇うでもない。
あさを理解してるからこそ、心配で叱っているしフォローしたりもする。
第1週の前半はあさのはちゃめちゃなお転婆ぶりが描かれましたが、後半で描かれる家族の想い。
家も大事、仕事も大事。娘たちの未来が大事。
こんなおじいちゃん、母ちゃん父ちゃんに育てられたあさとはつ。
どんな女性になってどう明治を生き抜くのか楽しみです。
■姉妹はそこから何を見ているか
前回あまり掲載できなかったので先に。
はつを演じる森殿愛生ちゃん。めっちゃ美少女です。
子役の名演が光るあさとはつの姉妹について。
「あさ!そっから何が見えるん?」
木の上から見るあさ、あさを見上げるはつ。
二人とも笑顔なのがいいねえ。
大坂のそれぞれの嫁入り先、加野屋(新次郎んち、あさの嫁入り先)、山王寺屋(はつの嫁入り先)に挨拶にやってきて。
大坂の熱気に気圧されるはつ、はしゃいで走り出すあさが対照的。
そんな2人の様子を遠くから見ていた加野屋の母ちゃん父ちゃん。
「よろしおますな~」
「こらあかんわ」
わっかりやすい対比をしてくれた風吹ジュンさんは、NHKでも高等遊民の母ちゃん役である。
で、あさの許嫁はさっきから高等遊民としつこい新次郎さんですが、はつの許嫁は山王寺屋の眉山惣兵衛。
こりゃまた能面という小道具をうまいこと使って。
(というか篤蔵に謝れやい)
貧乏ゆすり、時勢を読めてない、転んだあさに手を貸そうとしない、姑はうるさそう、舅は頼りなさそう。
なんかもうフルコンボ。
「これ、はつちゃん絶対苦労するわ…」と思った矢先の夜。
泣き出す姉妹。(泣き出す視聴者)
うんうん、そうだよね。
不安だよね。
辛いよね。
思いっきり泣きなさい。
翌朝、「なんのこと?」とすっかり立ち直ってるはつ。
けなげなはつ、お姉ちゃんだね。
偉いね。
でもちょっと辛いね。
マジで子役の2人、名女優。
しかしそっくりなんですね、鈴木梨央ちゃんと守殿愛生ちゃん。
よく探してきたな、BKスタッフよ。
■許嫁チェンジ。
赤い算盤の件で、あさが新次郎へのパルピテーション!を感じつつ、明かされる許嫁チェンジ。
これは知ったほうがよかったのか、知らなかった方がよかったのか複雑です。
だって当然これからあさが主人公として、彼女が女性として明治期に幸せをつかんでいくという話が描かれるわけでしょう。
それは横に新次郎がいるからで……
もし許嫁チェンジがならず、惣兵衛だったら……
自分の幸せは大好きな姉の犠牲の上に積み重なっていく、っていうことをこの年で知っちゃうという残酷さ。
ひたすら明るい描写が続いた第1週の終わり際に、この重さがググっとね。
■どうしてそうなった
(これあかんやつ)
(どうしてそうなった)
(おいこら字幕、おいこら)
■待ってた
朝に15分観たいのはこういうドラマだ。
時代物とか一代記とかそういうことではなく、純粋に元気をくれる、よし頑張ろうと背中を押してくれる、そんな作品。
子はつと子あさ、お疲れ様でした。
波瑠ちゃんとあおいちゃん、待ってたよლ(╹◡╹ლ)
琴を奏でるはつと、木登りのあさ。
初回と同じカットで締めてくる。こりゃあうまいこと一週間で起承転結つけたなあ。
さて、1週間様子見(上から目線でごめんなさい)でしたが、楽しみな感じです。
宮崎あおいちゃんのオーラの凄さははなからわかっていましたが、改めて画面で見ると「おおお」と。
で、肝心の波瑠ちゃん。
私彼女を知ったのは、救命病棟24時の第5シーズンでした。
看護師の国友花音役。
救命病棟5そのものは賛否両論ありましたが、夕君編でみせた「看護師としての表情」と「私生活で笑う表情」のギャップがよかったです。
彼女が血を思いっきり浴びるシーンや、吐血や洗浄のシーンなどなど。
シリアスな場面(つかシリアスドラマなんだけど)、思わず息をのむ表情の演技だったのをよく覚えてます。
「ああ花音さんこりゃ死ぬな……ああ血だらけ……ああブツブツも……」と。
あとリーガルハイにも出てたんだなあ。
おまけ。
木登り、相撲、算盤……
そして玉木宏……
誰かぁ!!松ケンと井浦新と山本耕史と窪田正孝呼んできて!!!!
あっ、『平清盛』の話です。
なんのこっちゃ?な方はこちらを。→【2012年大河ドラマ『平清盛』はここが凄かった5つ。】
………とかいってたら。
10月1日の発表にて、【山本耕史「あさが来た」で04年大河以来土方歳三役】と。
誰かぁ!!松ケンと井浦新と窪田正孝呼んできて!!!!
どこかの豪商役、あるいはカエルのシャツに松ケン。
坊さん、あるいは生霊に井浦新。
農民、あるいは死神のノート関係で窪田正孝、ってあたりでどうですかね。
(いろいろと混ぜ過ぎ)
(……きこえますか…きこえますか…#平清盛 クラスタの…みなさん…今…あなたの…心に…直接… 呼びかけています…#あさが来た に…源義朝と藤原頼長が…出ます…大河じゃありません…朝ドラ…です…今こそ…蘇るのです……海の底から…蘇るのです……)
— ゆずず (@yuzu0905) 2015, 10月 1
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