妄想ジャンキー。202x

人生はネタだらけ、と書き続けてはや20年以上が経ちました。

きっと桜咲くよ

2009-03-19 13:09:45 | 介護福祉士
もう何を卒業したりするような歳でもないのだけれど、桜の季節になると笑いころげながら大泣きしていた頃を懐かしく感じる。

普段は思い出す暇さえない人たちに会いたいと思う。
あの頃のあたしに何を言おうか考える。

◇◆◇◆◇◆

10歳近く離れた中途入社の社員さんにアドバイスを求められた。
あたしが教えられることなんて大体が『いかに楽をするか』、悪く言うところの『サボり方』くらいなのだけれど。
夜勤中の煙草の吸い方を聞かれた。
「夜勤のリーダーによるんですよね…あとムシの居所にも。もちろん業務的に行けるタイミングと行けないタイミングとかもありますけど。かといって煙草ガマンするのもキツイんで、あたしは吸い行くときは他フロアの業務を手伝ったりしてますよ」

次の新卒入社で後輩が出来る、と何度もそれこそ耳にタコが出来んじゃねえかってくらいに言われる。
養成学校上がりの新卒とかなんて、あたしは逆に教わる立場だから。
だからあたしはやっぱりサボり方だとか聞き流し方だとかを教えているんだと思う。

◇◆◇◆◇◆

職場の花見話がポンポンポンと進んだ。
花見と言っても夜桜だとか宴会だとかではなく、じいちゃんばあちゃんを連れて散歩にいくという話。

夜勤明け→残業→会議のあと、主任と一緒に近くのお寺さんへ下見に。
日は沈みはじめていてお互いに連続勤務24時間を突破しつつ、見上げた桜の木はなんだかとっても頼りなさげに見えた。
横浜の開花予想は20日と言うけれど。
「25日までに咲くかな」
「……きっと咲きますよ」

春じゃなけりゃ何の木だかさえ判らない桜に、最近のいろんなことが重なってしまい、
「きっと咲きます」
と繰り返してしまった。

――きっと明日はいい日になるよ。
――明日がダメなら明後日がいい日になるよ。

寝不足と空腹と恋心と、あと少しの悩みが夕暮れをよぎっていったけれど。
それでも膨らもうとしているつぼみを見ると応援したい気持ちでいっぱいになって泣きそうになった。

◇◆◇◆◇◆

月に2日間、絶対に休む日がある。
それが今日と明日なんだけれど、「使えるヤツ」となるのも嫌だし、今月にしたっていい加減に休みたい。
頭にドシリとある悩みも、つったままの腰も、多分休みがあってストレスを発散出来れば半分は解決するのかなと思う。

そんな2連休。
午前中にちょっと出勤したけれど、昼前には職場を出て実家に向かった。
明日は久しぶりに何もない休みだ。

そんな高揚感や今日の晴天も手伝ってか、駅前の本屋で手にとった一冊が『小悪魔な女になる方法』。
小説以外は滅多に買わないし、カバーだって結構お断りするのだけれど。
「カバーつけてください」

そう言った自分がなんだか面白おかしくて、なんだか久しぶりに笑ったような気がしてきた。

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