8月16日。
【津軽半島】
朝にハッと目覚めたら、海に太陽が昇っていた。
何度見ただろう、夜明け。
どれも違う太陽なのは、どれも違う日だからだろう。
眠い体を起こすように、昨日買ったおにぎりを食べる。
もう本州だ。
隔てる海はなく。
このまままっすぐ行けば、埼玉に着く。
【東北本線】
昨夜はほぼ徹夜に近かったおかげで、青森から仙台までほとんど寝ていた。
「次はー田尻ー田尻ー」
田尻がパジリコに聞こえてかなりびっくりする。
4泊5日。
夜行、夜行、漫画喫茶、夜行。
そりゃ眠いはずだよとつぶやいて、また眠りにつく。

2時過ぎの仙台は真夏で。
ここももう5,6回目なのでかなり慣れた。
デッキの上で詩を書いている人がいて、カップルがそれを買っている。
なんだかとても暖かく。
一人身のくせに、幸せな気分になる。
横には誰もいないくせに、誰かがいるような錯覚に陥る。

上を見上げたら空が広がっていた。
この空は、どこまでも広がっているんだろう。
きっとみんなが誰もが同じ空を見ているんだろう。
【まだまだ東北本線】
6時に青森を出て12時間近く。
5時には福島には着いた。
あと3回の乗換えで桶川に着く。
家は近い。
車窓に映る阿武隈高地は神々しく。
さっきまで雨が降っていた空は晴れていて。
街灯がともり始める。
漁火のように見えて。
ひまわりかもしれない。
いや、星かな。
神様はきっとどこかにいる。
無宗教のくせに、そんなことを考える。
とてもつらいことばかりで。
苦しくて。
酸素がほしいのに、吸いすぎてしまい。
ただそれを口にしたらすべてが終わってしまう気がした。
一体何が全てで、終わったらどうなるかも知らないくせに。
社会不適合人間が何かをわめいている。
だから誰もかまわないで。
ほっといて。
めんどくさいよ。
そうやって、痛めつけていた。
暗闇にたくさんの思い出が流れる。
瞬きをして、シャッターを切った。
すりへったクレヨンと。
汚れた手足。
生きるってこういうことだ。
これが正しいことだ。
よかった、忘れてなかった。
私、思い出したよ。
【まだまだまだまだ東北本線】
夜も更けて20時半。宇都宮駅で通勤快速上野行きを待つ。
コンビニおにぎりと味噌汁とすすっていると、アナウンスが聞こえた。
「北斗星3号、札幌行きが参ります」
北斗星を何度見ただろう。
青森、函館、札幌。
やあ、また会ったねって。
白い星が視界を横切っていく。
【もうすぐ大宮駅】
たくさんの決意と思い出と。
寒かった新潟の朝。
緑に染まる朝日。
秋田の駅前。
まっすぐ続く線路。
流れるブナと白神山地。
禁煙を約束したおじいちゃん。
ちーずかまぼこくれた松井さん。
日本海の夕日。
青森でのおしゃべり。
厚別マラソン。
正ちゃんの花。
旭川の娘たち。
北へ伸びる線路。
ひまわりひまわりひまわり。
とうもろこしとうもろこしとうもろこし。
夏の空。
暖かい駅前。
飲み込んだ風。
旭川の花火。
札幌の夜。
小樽港。
緑の山。
なんにもない長万部。
森の高校生。
キラキラ内浦湾。
函館クラシック。
立待岬への道。
青函連絡船。
イカモニュメント。
漁火。
ロープウェー。
夜景独り占め。
星空と月と天の川。
さよなら北海道。
おはよう青森。
遅い夢を見る。
東北の真夏。
詩人と恋人たち。
阿武隈高地の夕焼け。
雨が流れたあと。
北斗星との再会。
出会い。
思い出。
笑顔。
正しいこと。
これがきっと正しい心。
美しいものに感動して。
悲しいことに涙して。
楽しいときには腹から笑って。
しばし忘れていた正しい心。
平凡な私を世界は必要としないだろう。
でも私は世界を必要とする。
もっといろんな色を見たい。
いろんな空気を吸いたい。
たくさんたくさん歩いて。
それがきっと生業だ。
さて、次はどこに行こうかな。
おしまい☆
+++++++++++++++++++++
☆Choice!!BGM☆
PUFFY『渚にまつわるエトセトラ』
『MOTHER』
『これが私の生きる道』
『たららん』
『アジアの純真』
湘南乃風『Under The Moonlight~at the Bord walk~』
『CLASSIC』
椎名林檎『茜さす帰路照らされど』
さだまさし『北の国から』
Enya『Wild Child』
『Only time』
MEGARYU『Day by Day』
ゆず『夏色』
川本真琴『ひまわり』
ケツメイシ『手紙~未来~』
『歩いてく』
『朝日』
【津軽半島】
朝にハッと目覚めたら、海に太陽が昇っていた。
何度見ただろう、夜明け。
どれも違う太陽なのは、どれも違う日だからだろう。
眠い体を起こすように、昨日買ったおにぎりを食べる。
もう本州だ。
隔てる海はなく。
このまままっすぐ行けば、埼玉に着く。
【東北本線】
昨夜はほぼ徹夜に近かったおかげで、青森から仙台までほとんど寝ていた。
「次はー田尻ー田尻ー」
田尻がパジリコに聞こえてかなりびっくりする。
4泊5日。
夜行、夜行、漫画喫茶、夜行。
そりゃ眠いはずだよとつぶやいて、また眠りにつく。

2時過ぎの仙台は真夏で。
ここももう5,6回目なのでかなり慣れた。
デッキの上で詩を書いている人がいて、カップルがそれを買っている。
なんだかとても暖かく。
一人身のくせに、幸せな気分になる。
横には誰もいないくせに、誰かがいるような錯覚に陥る。

上を見上げたら空が広がっていた。
この空は、どこまでも広がっているんだろう。
きっとみんなが誰もが同じ空を見ているんだろう。
【まだまだ東北本線】
6時に青森を出て12時間近く。
5時には福島には着いた。
あと3回の乗換えで桶川に着く。
家は近い。
車窓に映る阿武隈高地は神々しく。
さっきまで雨が降っていた空は晴れていて。
街灯がともり始める。
漁火のように見えて。
ひまわりかもしれない。
いや、星かな。
神様はきっとどこかにいる。
無宗教のくせに、そんなことを考える。
とてもつらいことばかりで。
苦しくて。
酸素がほしいのに、吸いすぎてしまい。
ただそれを口にしたらすべてが終わってしまう気がした。
一体何が全てで、終わったらどうなるかも知らないくせに。
社会不適合人間が何かをわめいている。
だから誰もかまわないで。
ほっといて。
めんどくさいよ。
そうやって、痛めつけていた。
暗闇にたくさんの思い出が流れる。
瞬きをして、シャッターを切った。
すりへったクレヨンと。
汚れた手足。
生きるってこういうことだ。
これが正しいことだ。
よかった、忘れてなかった。
私、思い出したよ。
【まだまだまだまだ東北本線】
夜も更けて20時半。宇都宮駅で通勤快速上野行きを待つ。
コンビニおにぎりと味噌汁とすすっていると、アナウンスが聞こえた。
「北斗星3号、札幌行きが参ります」
北斗星を何度見ただろう。
青森、函館、札幌。
やあ、また会ったねって。
白い星が視界を横切っていく。
【もうすぐ大宮駅】
たくさんの決意と思い出と。
寒かった新潟の朝。
緑に染まる朝日。
秋田の駅前。
まっすぐ続く線路。
流れるブナと白神山地。
禁煙を約束したおじいちゃん。
ちーずかまぼこくれた松井さん。
日本海の夕日。
青森でのおしゃべり。
厚別マラソン。
正ちゃんの花。
旭川の娘たち。
北へ伸びる線路。
ひまわりひまわりひまわり。
とうもろこしとうもろこしとうもろこし。
夏の空。
暖かい駅前。
飲み込んだ風。
旭川の花火。
札幌の夜。
小樽港。
緑の山。
なんにもない長万部。
森の高校生。
キラキラ内浦湾。
函館クラシック。
立待岬への道。
青函連絡船。
イカモニュメント。
漁火。
ロープウェー。
夜景独り占め。
星空と月と天の川。
さよなら北海道。
おはよう青森。
遅い夢を見る。
東北の真夏。
詩人と恋人たち。
阿武隈高地の夕焼け。
雨が流れたあと。
北斗星との再会。
出会い。
思い出。
笑顔。
正しいこと。
これがきっと正しい心。
美しいものに感動して。
悲しいことに涙して。
楽しいときには腹から笑って。
しばし忘れていた正しい心。
平凡な私を世界は必要としないだろう。
でも私は世界を必要とする。
もっといろんな色を見たい。
いろんな空気を吸いたい。
たくさんたくさん歩いて。
それがきっと生業だ。
さて、次はどこに行こうかな。
おしまい☆
+++++++++++++++++++++
☆Choice!!BGM☆
PUFFY『渚にまつわるエトセトラ』
『MOTHER』
『これが私の生きる道』
『たららん』
『アジアの純真』
湘南乃風『Under The Moonlight~at the Bord walk~』
『CLASSIC』
椎名林檎『茜さす帰路照らされど』
さだまさし『北の国から』
Enya『Wild Child』
『Only time』
MEGARYU『Day by Day』
ゆず『夏色』
川本真琴『ひまわり』
ケツメイシ『手紙~未来~』
『歩いてく』
『朝日』
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