血のつながりがあっても
理解し合えない兄弟姉妹がいる・・・というご相談も多いです。
いろいろなパターンがあるのですが、今回はその中のごく1部分である
「同じ親から育てられても、愛情のかけ方、育て方が違った場合」の影響についてです。
もって生まれた性格もありますし、
親が「子どもたち全員に100%同じ育て方ができるとは限らない」し、
全員平等ってなかなか難しいものですが、
例えば、こうなる可能性があるという話です。
●「長男が1番大事」
昔はよくありました。
「長男が1番大事」
「家を継ぐのは長男だ」
男の子が生まれると喜ぶけど
女の子が生まれるとそうでもない
という価値観の親もいます。
・長男にお金も愛も全力で注ぐ母
・娘よりも恋人のように思える息子の方がかわいいと思っている母
そうすると、
「長男である自分は偉いんだと思って、弟や妹を見下す」
「なんでも自分の思うとおりにならないと激怒する」
という長男ができあがる場合もあります。
その結果、
弟、妹から見ると
「お兄ちゃん偉そうで苦手」
「お母さんはお兄ちゃんばかり贔屓してたから、お兄ちゃんむかつく」
「お兄ちゃんは何でも自分が正しいと思っているから話し合いにならない」
となることも。
俺が1番エライ!と思っているお兄ちゃんタイプは、
「お前らはバカなんだから、俺の言うことを聞いていればいい」
となるので、
弟妹の言うことも聞かないし、
お嫁さんの言うことも聞かない可能性大。
このタイプが会社で成功できないと、
会社で我慢し、会社で威張れないから
家族に威張ることでストレス発散させます。
基本は「1番エライのは俺」だと思って育っているからです。
●「お兄ちゃんだから我慢しなさい」「お姉ちゃんだから下の子の面倒を見なさい」
「下の子の面倒をみる」
「下の子を優先させる」
という育てられ方をすると
「自分が我慢するべき」
「自分が我慢をしてでも他の人を優先させるべき」
と考えるお兄ちゃん、お姉ちゃんができあがる場合もあります。
こういう場合は、
「対等な話し合い」というよりは、
「兄と姉が我慢してくれるので、他の人にとっては良い」
という結果にもなりがち。
周囲はラクですが、
兄と姉にとっては、
「自分たちの我慢の上に、他の人の幸せが成り立つ状態」です。
心の中では
こちらの気持ちを察してくれない弟、妹に不満がいっぱいになることも。
「こんなに弟と妹と大事に考えてきたのに、弟や妹は感謝もしてくれない」
と思っても、弟と妹にとっては、
兄や姉である「あなたが我慢して当たり前」と思うだけ。
いえいえ、あなたが我慢しているとすら考えないかも・・・。
「私の好きなようにしてOK!兄も姉も不満なんてあるわけない」です。
弟と妹に「今まで可愛がってくれたお兄ちゃん、お姉ちゃんに恩義を変えそう」
なんて気持ちが少しもないとわかってガッカリなんてことも。
やっとの思いで、「ずっと我慢してたんだけど、こうしてほしい」って言おうものなら
「え!我慢してたの?言わなかったじゃん(今さら言われても変える気なし)」
でスルーされてしまうかもしれません。
「少しは察しろよー」
「少しは気を遣えよー」
と思っても、
気を遣ったことが少ない弟と妹にとっては、「やりたくないこと」かもしれません。
●「末っ子はみんなで可愛がりなさい」
家族全員から注目される存在。
みんなから可愛がられる存在。
なんでも思うとおりになり、みんなが自分に合わせてくれると
「それが当たり前」
となります。
大人になってから、兄弟姉妹で話し合おうと思っても
「私にみんなが合わせてくれて当たり前」
なので、
「話し合いをして平等にしよう」
と思っても、難しいこともでてきます。
「平等なんて不要! 私の希望をみんなで叶えるべきでしょ!」
と思う弟、妹ができあがることもあります。
兄弟姉妹で「同じ目標」があれば、協力し合えることもありますが、
話し合いが難しいこともあります。
兄弟姉妹で、苦しさや楽しさを分かち合えないこともあります。
ときには、「血のつながりがあるから、わかりあえる」という期待をすてて
「近くの他人」と思って接した方がラクになることも。
今回はここまで。
==========
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●メールでのご質問やお問合せは
⇒こちら
☎ 090-8580-0492 (みつき)
理解し合えない兄弟姉妹がいる・・・というご相談も多いです。
いろいろなパターンがあるのですが、今回はその中のごく1部分である
「同じ親から育てられても、愛情のかけ方、育て方が違った場合」の影響についてです。
もって生まれた性格もありますし、
親が「子どもたち全員に100%同じ育て方ができるとは限らない」し、
全員平等ってなかなか難しいものですが、
例えば、こうなる可能性があるという話です。
●「長男が1番大事」
昔はよくありました。
「長男が1番大事」
「家を継ぐのは長男だ」
男の子が生まれると喜ぶけど
女の子が生まれるとそうでもない
という価値観の親もいます。
・長男にお金も愛も全力で注ぐ母
・娘よりも恋人のように思える息子の方がかわいいと思っている母
そうすると、
「長男である自分は偉いんだと思って、弟や妹を見下す」
「なんでも自分の思うとおりにならないと激怒する」
という長男ができあがる場合もあります。
その結果、
弟、妹から見ると
「お兄ちゃん偉そうで苦手」
「お母さんはお兄ちゃんばかり贔屓してたから、お兄ちゃんむかつく」
「お兄ちゃんは何でも自分が正しいと思っているから話し合いにならない」
となることも。
俺が1番エライ!と思っているお兄ちゃんタイプは、
「お前らはバカなんだから、俺の言うことを聞いていればいい」
となるので、
弟妹の言うことも聞かないし、
お嫁さんの言うことも聞かない可能性大。
このタイプが会社で成功できないと、
会社で我慢し、会社で威張れないから
家族に威張ることでストレス発散させます。
基本は「1番エライのは俺」だと思って育っているからです。
●「お兄ちゃんだから我慢しなさい」「お姉ちゃんだから下の子の面倒を見なさい」
「下の子の面倒をみる」
「下の子を優先させる」
という育てられ方をすると
「自分が我慢するべき」
「自分が我慢をしてでも他の人を優先させるべき」
と考えるお兄ちゃん、お姉ちゃんができあがる場合もあります。
こういう場合は、
「対等な話し合い」というよりは、
「兄と姉が我慢してくれるので、他の人にとっては良い」
という結果にもなりがち。
周囲はラクですが、
兄と姉にとっては、
「自分たちの我慢の上に、他の人の幸せが成り立つ状態」です。
心の中では
こちらの気持ちを察してくれない弟、妹に不満がいっぱいになることも。
「こんなに弟と妹と大事に考えてきたのに、弟や妹は感謝もしてくれない」
と思っても、弟と妹にとっては、
兄や姉である「あなたが我慢して当たり前」と思うだけ。
いえいえ、あなたが我慢しているとすら考えないかも・・・。
「私の好きなようにしてOK!兄も姉も不満なんてあるわけない」です。
弟と妹に「今まで可愛がってくれたお兄ちゃん、お姉ちゃんに恩義を変えそう」
なんて気持ちが少しもないとわかってガッカリなんてことも。
やっとの思いで、「ずっと我慢してたんだけど、こうしてほしい」って言おうものなら
「え!我慢してたの?言わなかったじゃん(今さら言われても変える気なし)」
でスルーされてしまうかもしれません。
「少しは察しろよー」
「少しは気を遣えよー」
と思っても、
気を遣ったことが少ない弟と妹にとっては、「やりたくないこと」かもしれません。
●「末っ子はみんなで可愛がりなさい」
家族全員から注目される存在。
みんなから可愛がられる存在。
なんでも思うとおりになり、みんなが自分に合わせてくれると
「それが当たり前」
となります。
大人になってから、兄弟姉妹で話し合おうと思っても
「私にみんなが合わせてくれて当たり前」
なので、
「話し合いをして平等にしよう」
と思っても、難しいこともでてきます。
「平等なんて不要! 私の希望をみんなで叶えるべきでしょ!」
と思う弟、妹ができあがることもあります。
兄弟姉妹で「同じ目標」があれば、協力し合えることもありますが、
話し合いが難しいこともあります。
兄弟姉妹で、苦しさや楽しさを分かち合えないこともあります。
ときには、「血のつながりがあるから、わかりあえる」という期待をすてて
「近くの他人」と思って接した方がラクになることも。
今回はここまで。
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