旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

奥多摩 サス沢山~惣岳山~御前山【東京都】

2020-11-19 17:24:34 | 東京都の山

2020.11.15(日)奥多摩のサス沢山940m~惣岳山そうがくさん1348.5m~御前山ごぜんやま1405mを歩いて来た。

分県登山ガイドブック「東京都」(山と渓谷社)によれば、御前山はその雄大な山容から三頭山、大岳山とともに奥多摩三山の一つに数えられる山だという。

これまでわたしはJR青梅線奥多摩駅までは何度か行ったことがあるが、奥多摩湖畔に立つのは初めてのこと。
わが在住の地近くの多摩川の流れを眺めるたびに、上流にあるこの奥多摩湖を見たいという思いをつのらせてきたので、山もさることながら湖も楽しみだった。

移動時に人混みを避けようと、始発の地下鉄~JR南武線~JR青梅線(ホリディ―快速)、バスと乗り継ぎ奥多摩湖に到着。
軽く朝食を済ませて歩き出す。(08:15)





小河内おごうちダムの遊歩道をたどり「奥多摩湖いこいの路」ゲート脇の慰霊碑を見ているとき、電話がかかってきてつい長話をしてしまった。
それがいけなかった。
御前山の登山口はすぐ左手だということをすっかり忘れて、先を行くグループの後ろをついて行ってしまった。
間違ったことに気が付き戻る羽目になったが、すでにかなりの距離になっていた(時間的には約30分ロス)。

登山口は、フジのパーゴラのある広場の奥にある。







道は、すぐに急登となる。









(木立の中にピンク色のものが揺れていると思って撮ったもの。視力も弱ってきた。)


(とにかく急登の連続)


(サス沢山山頂)


(中央後方は大菩薩嶺から大菩薩峠への稜線、右手後方は黒川鶏冠山、手前は奥多摩湖)


(榧ノ木山から水根山などの稜線)


山頂の片隅で小休止。
惣岳山へと続く道もなかなかに険しい。











(これは気持ちの良い場所)








(畏敬の念が湧いてくる)




(道をふさぐように立つ大岩。左側をまいて過ぎる。)


(来た道を振り返ると、下から2人が上がってきていた。)


ここまで何組かとは出合っているが、皆さんとはかなり離れて歩いているので、まったく単独行と同じ。
こころ惹かれる岩や樹などを目にすると立ち止まっては眺めるという自分だけの時間を過してきた。
やはり自分には静かな山歩きが向いていると思う。



(惣岳山山頂はもうすぐ。)


(惣岳山山頂)


少し長めの休憩の後、御前山に向かう。







(大勢が昼食休憩中でにぎわっている御前山)


(御前山山頂)


(北側眺望)


(同上)


都民の森内のどれかのコースを上って来たと思われる年配者のグループが大声で談笑しながら到着したので、こちらは山頂で休憩をとらずに次に向かうことにした。

大きな段差のある道を下ると、避難小屋への分岐となった。



(真新しい避難小屋)


この避難小屋を通り過ぎた陽の当たる斜面に腰を下ろして昼食。
そして、乾いた落ち葉の道をひたすら下る。



(湧水の広場)


(カラマツ広場)


(ここに下りてくる途中には”スズメバチ危険・通行禁止・迂回路”があったが、これは下方側の様子)


それにしても大きなカツラの木。

また下ると、ワサビ田の広場に出た。



(モノレールらしきものがある。)


ここからは、林内の散策コースではなく舗装道を下る。
それがこの道、斜度が大きいのでヒザにはかなりの負担になる。
トチの巨木が見えてきてホッとする。



(トチノキ)


(東屋、トイレなどがある。ビニールパイプが見えなければ水の流れ落ちる沢も見事なのだが・・・。)


この先、栃寄沢沿いの道を下って行くつもりだったのだが、その入口には通行禁止の黄色テープが張られていた。
栃寄大滝の手前側の木橋が崩落していて危険なためだとある。
車道を歩くようにとも表示されている。







結局車道歩きが境橋までつづくことになった。
周囲の景色を眺め、気を紛らわす。



(車道から見える滝が栃寄大滝?)


(すごく急峻な斜面にも植林が行われている。)








(正面が閉鎖中の栃寄登山口)


(見えてきたゴールの境橋)


(境橋の上からの眺望:急傾斜地の中腹の建物に驚いてしまう。下は多摩川。)


境橋バス停到着が午後2時20分すぎ。(想定では、午後2時40分だった。)
結果的には、最初の道間違いによるタイムロスはカバーしていた。
とはいえ、奥多摩駅行きの定時バス(午後2時12分)はすでに行った後。
交通量が多いので少し枝道に入って次のバス(3時11分)待ちをしていたら、2時45分に臨時便が到着。
これであまり待つことなく駅に戻ることができた。

(補記)
JR青梅線 青梅・立川・東京方面は、午後3時8分発のものと3時27分発(ホリディ―快速)がある。
この快速の方が先にホームに停車しているので乗り込んだが、すぐに8分発の青梅行きが入ってきた。
後者の方が青梅で快速に乗り変えると時間的には早い。
つい周りにつられてそれを選択したが、青梅からの快速はかなりの混みようで、吊り革につかまり重いザックを抱えながら後悔した。
「あのままホリディ―快速に乗っていれば、立川まで座ったままで楽できたのに・・・。」

今日のコース




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