太陽黒点の数の変動(=太陽活動の増減)と、経済あるいは株価の動きに相関関係があるという説があるので簡単に検証してみた。
(参考)
太陽活動と景気循環の関係(永井俊哉ドットコム)
https://www.nagaitoshiya.com/ja/2001/sunspot-business-cycle/
(太陽黒点データの出典)
Monthly and smoothed sunspot number(Sunspot Index and Long-term Solar Observations)
http://www.sidc.be/silso/monthlyssnplot
1)太陽黒点と日本の経済成長率
太陽黒点の推移グラフと、日本の経済成長率の推移のグラフを、時間軸を揃えて並べてみると図のように太陽黒点の谷と経済成長率の落ち込みが一致しているように見える。
2)太陽黒点と穀物価格
同様に穀物価格を並べてみると、太陽黒点の谷のタイミングあるいはやや遅れて穀物価格が上昇してるように見える。
3)太陽黒点とUSダウ株価
次にUSダウ株価と比較した。USダウ株価は月間時系列データを元に、12か月平均に対する変動率をグラフ化した。
これも太陽黒点の谷のタイミングあるいはやや遅れて株価暴落イベントが来ているように見える。ただし、そうでないタイミングのもある。
4)太陽黒点と原油価格
次に原油価格を並べてみると、太陽黒点の谷のタイミングに合わせて原油価格が下落しているように見える。経済悪化による需要減となり価格下落になっていると思われる。
5)太陽黒点と平均気温
最後に、平均気温との比較。これは気象庁のHPから北半球の年平均気温偏差のグラフを借用した。
これはある意味当たり前とも言えるが、太陽黒点の谷で平均気温が落ち込んでいるように見える。こういったことが農作物の収穫高に影響しているものと思われる。
結論)
太陽黒点の増減は穀物などの一次産業を通して経済に影響を与え、結果的に相場を動かし、悪いタイミングで過剰投資などをしていた企業が破綻するなどして株価の急変につながっているように感じる。
あえて言えば、株を長期で仕込むなら太陽黒点が消えた時期がいいかもしれない。太陽黒点の周期で言えば、数年後くらい。w
(参考)
太陽から黒点が消えた。ミニ氷河期の到来もありうると専門家
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52220911.html
付録)太陽黒点と日米の経済成長率
一部の方々にはこれが最も重要かもしれない直近の太陽黒点と日米の経済成長率の比較。
日米経済成長率の数字はここから拾った。
経済成長率の推移(世界経済のネタ帳)
http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=NGDP_RPCH&c1=US&c2=JP
以上。