政治的立ち位置を示すマップにおいて、これまでの《左派-右派》という横軸に《理想主義-現実主義》という縦軸を加えたところ、様々な政治問題をめぐる対立構造が見えてきた。
安倍談話に対して多くのネトウヨ勢から賛同の反応が出たが、これに対して右左両端から批判が出たことから、「ネトウヨは実は右翼ではなかった?」という疑いが出た。
これをとっかかりに分析してツイートしていたところ反響があったので、このブログにも転載し、加筆。
(随時アップデートしてます)
(注釈)この記事でいう「ネトウヨ」とは自称・他称です。誰かからそう言われたら該当し、客観的定義はありません。
(注釈)この記事でいう「理想主義」「現実主義」は国際関係論で論じられるそれとは少し意味が違います。この記事内ではむしろ辞書にある「理想」「現実」のニュアンスで使っていますが、定義は図6を参照ください。
ご意見、ご感想はこちらにどうぞ。 https://twitter.com/ZF_phantom
(以下、番号はツイートとまとめで使った図番号)
図2 日本のイデオロギーポジションマップ
図3 独断と偏見による有名人ポジションマップ
図4 イデオロギーポジションから見た先鋭化方向
図5 ネトウヨ生息域の推移
図6 縦軸の図解
図7 各政党はどこの有権者を取りに行くのか
図8 日本で2大政党をやるならば
図9 有権者の思想をゾーニングしてみる
図10 理想主義者・現実主義者 簡易判定テスト
図11(1) 理想主義者・現実主義者の思考法の違い
図11(2) 理想主義者・現実主義者の思考法の違い(2)
図13 理想主義の事例
図14 現実主義の事例
図15 近隣敵性国による傀儡政党ができる理由
図16 近隣敵性国の傀儡政党が使う戦術
図17 理想主義と現実主義の調和
図18 人と社会 究極の価値観の違い
図40 政策チェックリスト
図50 集団的自衛権と友好国の命運
図51 軍事同盟と弱小国の命運
図2 日本のイデオロギーポジションマップ
要点は、これまでの《左派-右派》という横軸に《理想主義-現実主義》という縦軸を加えたところ、いろいろなものが見えてきた、ということ。
ナゾ解明のヒントは安倍さん自身の言葉「私は思想家ではなく政治家」にあった。保守の一部が安倍談話に批判をした理由も見えてくる。
安倍談話賛同派を中心やや下に置いた理由は、諸外国や国内右派左派など各方面に抜かりなく配慮した点を考慮。
安保法制については(密接に関係する他国の共同防衛=日本の国益)と考え、現実主義かつ利益(国益)を狙ったやや難易度の高い目標と解釈し、左下に置いた。
右下象限に何もないという指摘があったが、例えば「(自国の)国旗損壊罪」法案や、総理や陛下の靖国参拝問題、歴史教科書に記紀を含めるかなどのテーマはこの象限にくる。かつて存在した「国士」はこの位置になる。
縦軸の定義については、図6参照。
図3 独断と偏見による有名人ポジションマップ
イメージしやすくするために、有名人らを使ってポジションを可視化。
図4 イデオロギーポジションから見た先鋭化方向
観察すると、どうやら3つの方向性がある。サヨク方向を先鋭化させた「革命志向型」、保守方向を先鋭化させた「純真保守型」、利潤追求に邁進する「利潤追求型」。政商もこの3つ目に含まれる。
「利潤追求型」は従来の右左イデオロギーでは理解不能な人々だった。利益を得るための行動は極めて現実主義に立脚せねばならず、かつ私欲と権利に基づく行動であることから、この左下象限方向に定義した。典型例では、例えばホリエモン氏、三木谷浩史氏、孫正義氏、竹中平蔵氏ら、あるいは経団連といった各種経済団体が該当する。これらの人々や団体は、利益のために政治をも利用することがある。利益追求の姿勢が、保守陣営の利害と衝突する場合もある。
安保法制あるいは集団的自衛権も利潤追求型と解釈した。単なる防衛力強化以外に、戦後の日米同盟の影響を見ればわかるように相手国への防衛協力は特にインフラ系ビジネスに有利となる。ASEAN諸国への新幹線輸出などの商談にもこれが効いてくる。
なお、右下方向には「(自国の)国旗損壊罪」のようなテーマが該当するが、この方向に活発に活動している人々の話はあまり聞かないので、先鋭化の動きとしては取り上げていない。かつて存在した「国士」はこの位置になる。
特筆すべきは、図の上半分の中央に「イデオロギー断絶の壁」があること。原発、集団的自衛権などどんなテーマで議論しても顔ぶれはいつも同じで、あっちの人は常にあっち、こっちの人は常にこっち、となりがちなのはこの壁の存在を示しているのではないかと考える。
図5 ネトウヨ生息域の推移
数年前の原初的ネトウヨはたしかに保守の領域にいたが、嫌韓の広まりなどに連動してネトウヨとされる人々は真ん中下の現実主義陣営方向に広がった。ゆえに現在のイデオロギー闘争は左右から上下の争いに変化した。
より正確に言えば、個々人のネトウヨがポジションシフトしたというよりは、サヨク勢が対立論者を無差別にネトウヨ呼ばわりしたために、ネトウヨ該当者が広がってしまった。
私の一連のツイートに対して、「サヨクは誰と戦ってるのか疑問だ」とか、ネトウヨを自認する人の中に「だが、自分は保守でも右翼でもない」と言う人が出てくるのも、生息域が現実主義陣営方向に広がったことによるものだと思う。一部の保守からすらも「ネトウヨは左に見える」と言われる始末。
図6 縦軸の図解
縦軸の定義は以下の通り。
《理想主義》理想の姿を想像することはできるものの、現状からの移行手段が見当たらないもの。または自ら制御できないこと(他国の振る舞いなど)への期待にすぎないもの。
《現実主義》目標に向かって現状から自らの能力で段階的に実行可能であるもの。
例えば、「憲法9条で世界は平和」という理想像を掲げるならば、その理想像を想像として描くことはできるものの、現状からの移行手段がまったく不明であり、なおかつ現実との距離が極めて大きいことから、理想度合いが高い理想主義(図では(A)の位置)とする。
現状からの移行手段がまったく不明というのは、国連加盟国200カ国近くあるなかで、他国に9条と同等の条文を採用してもらう方策が皆無、ということである。最初の一歩すら踏み出せない。
そして、右上の保守方向に例えば「靖国神社の国有化」というテーマがあった場合、これは国内で片付く問題ではあるが、憲法の「信教の自由」との整合性と、この点についての過去の議論の経緯から、実現の可能性はほとんどないので、やや手前の理想主義(図では(B)の位置)とする。
また例えば、「在日外国人への生活保護支給はけしからん」という主張があったとして、その解決手法は厚生労働省から各自治体への通達だけでこれを中止することも可能であることから比較的近い目標の現実主義(図では(C)の位置)とする。
あるいは、南シナ海問題などでの軍事的緊張から「ASEANを共同防衛する」ことを考えた場合、1)集団的自衛権の法整備は可能(現時点で安保法制成立前)、2)自衛隊の増強はある程度可能、3)ASEAN各国と日本の防衛協力(条約、覚書など)は可能(比、インドネシアと一部締結済み)、などと段階的に実行可能であるものの、中国の軍事行動の抑止または阻止というのは最終的な目標達成が見通しづらいと予測できるので、この場合は現実主義であるものの遠い距離(図では(D)の位置)とする。
わかりにくい場合は図13、14も併せて参照してください。
(補足)
「外交交渉」と「軍事力」という要素があったときに、外交交渉は理想主義で、軍事力は現実主義というような整理はここではしません。目標に向かって実現可能性があればどちらも現実主義です。目標達成の如何は問いません。
国際関係論でいう「理想主義(この記事での「理想主義」とは別の概念)」では「平和が万国の利益」という思想に立脚し、外交や話し合いを重視しますが、現実の世界を見れば国家間の問題は「外交交渉」か「軍事力」かの二者択一ではなく状況に応じて使い分けられています。従って、この記事の整理ではいずれも現実主義に基づく手段であるという整理です。
また、原発問題についても「原発全廃」も「原発推進」もどちらも基本的に現実主義と整理します。なぜなら両者メリットデメリットはあれど実現可能だからです。これらは実現可能なプランのうちの選択肢に過ぎません。
ただし、「原発事故により5年後には東京には人は住めない」という主張は「理想主義」と解釈します。なぜなら科学的に実現し得ないにもかかわらず、一部の勢力はそれが実現することを期待しているからです。「オスプレイは危険」も同種です。彼らは、墜落しないなら落としてやろうと風船を揚げたりしていますが、実現努力のベクトルが間違ってます。
また、国会審議における一部野党議員の「石油が止まっても我慢すればいい」的な主張などは、事実※をわきまえない空虚な「理想主義」と整理します。
※石油の対日禁輸が太平洋戦争開戦理由のひとつ。また、石油がなければ物流や生産活動が止まる。
図7 各政党はどこの有権者を取りに行くのか
主要政党の現時点(2015年8月)の政党支持率を円の大きさとして表現し、各政党のイデオロギー的な相対的位置からポジションを描画した。
注目すべきは、浮動票が45%もあること。保守思想が薄く現実主義の層(サラリーマンなど)が浮動票となっている予感がするので、左下位置に浮動票を置いた。橋下徹・維新党首(当時)の「ふわっとした民意」に囲まれているという感覚は確かにその通りだったのでは、という指摘も。
実際は、浮動票も各政党ももっとまだら模様になっているはずなので、この図の通りではないはずだが、概観するのに参考になりそうな図。
(注釈)
読者の一部に若干の誤解があるように感じますが、上図は各政党およびその政策の立ち位置を直接的に示したものではありません。有権者の立ち位置を基準とし、各政党がどの有権者層を狙うべく訴求しているのか、を(私の観察を元に)表現したものです。もちろん、その所属議員の主張は支持層の声を代弁したものと捉えていいと思っています。
ただし、例えばかつての民主党政権時代の「高速道路無償化」政策は、実現可能(実際に一部で実施)かつ有権者の利益狙いによる経済刺激策ですから、左下象限に位置する政策と整理します。つまり、図中の政党と個々の政策は必ずしも同じポジションではありません。また、政策への国民の賛否や成否はこの記事では不問ですので、その点についてはなんら言及していません。
図8 日本で2大政党をやるならば
もし日本で2大政党制を目指すのであれば、を簡単に分析した図。
左上(左派&理想主義)は地政学的な理由から近隣敵対国による傀儡政党とならざるを得ない(図15も参照)と予想するので、この位置に2大政党のひとつを置くわけにはいかない。民主党政権の失敗がその例。
従って、2大政党制にもっていくならば、そのいずれもが現実主義(図下側)になければならない。
図の「新自由主義党」と「保守党」のいずれも現実主義かつ愛国主義であることは必須で、主に経済政策あるいは社会保障政策の違いで争う形が望ましいと思う。有権者も、事実に基づかない理想主義では国を滅ぼすことを自覚せねばならない。
だが、現時点では左下にサヨク卒業生の受け皿になる政党がない。維新が成長することを期待するか、公明党との合併でも模索するか。
(この記事を書いた後に維新分裂の動き)
(注釈)党名の例として「新自由主義党」としましたが、経済政策として「反グローバリズム」を掲げる政党であっても構いません。本項の論点は経済政策の中身には無関係です。
図9 有権者の思想をゾーニングしてみる
それぞれの有権者のポジションに名前をつけてみた。
ゾーニングして名前をつけると見えてこなかったものが見えてくる。私はどこ、あなたはどこ、あの人はどこ。立場の違いを知るのは大事。相互理解は、違いを知り、認め合うことから始まる。誰にも、どこにも、唯一絶対の正義も正解も存在しない。
(注釈)
このイデオロギーポジションマップで、一部に今回の縦軸(理想主義ー現実主義)を(悪ー善)とか(馬鹿ーまとも)と読み替える人がいるんですが、そういうことじゃないです。理想主義側に優れた著述家もいれば、現実主義側に狡猾な詐欺師もいるでしょう。縦軸は善悪や良否でも成否でもありません。
歴史を見れば、戦前の東南アジアで「いつかは独立」というのは空虚な理想主義でしたが、日本軍が欧米列強を蹴散らし、現地人に軍事教練し始めた頃から、それは実行可能な現実主義に変質したと思います。私が縦軸の評価基準に「実行可能性」を置いたのは、そういうことなんです。
そのうえで、私個人が一部の「理想主義」に批判的なのは、当面は実現可能性がなくても「夢」として大事にしておきたい「理想」と、実務的にそこに向かって作業を進めていける「目標」との区別がつかずに、「夢」を政策目標に持ってるくるからです。実務能力を疑うのはその点です。
ここから下の記事は、その「実務能力に欠ける理想主義」はいったいどのようなものであって、それがどこから来るのかを考察し、さらにその先はどうすればいいのかを検討したものです。
図10 理想主義者・現実主義者 簡易判定テスト
経験的には、このような質問をぶつければ理想主義者であるか現実主義者であるかわかる。
図11(1) 理想主義者・現実主義者の思考法の違い
「理想主義者」は結論は最初からわかっている、と思っている。
「現実主義者」はよく検討しないと結論はわからないし、対策としての選択肢も複数あると思っている。
図11(2) 理想主義者・現実主義者の思考法の違い(2)
「理想主義者」は、他者の行動はわかっている、と読む。ゆえに正解はひとつしかない、とする。
「現実主義者」は、他者の行動はリスク(可能性)、と読む。ゆえに、最悪を排除し、最善になるように選択肢から選ぶ。
図13 理想主義の事例
理想の夢を語るのは構わないが…現状からの移行手段がなければ実務的には無意味。足元からの道筋を作るのが政治。実現性がない理想は政治的には無責任であり、扇動にすぎない。
図14 現実主義の事例
現実主義でも遠くに目標を置くが…手前から実績を積み上げて目標に進むのが現実主義。ビジネスの経験などあれば当たり前の話。
理想像だけ唱えて手前の作業をやらない(またはできない)のが理想主義。
図15 近隣敵性国による傀儡政党ができる理由
現実主義で考えたら、防衛強化は当然の帰結。ゆえに、敵性国は侵略ターゲット国に対して《左派かつ理想主義》に位置する政党(とマスコミ工作)を通じて平和主義や反戦思想を刷り込んで国民と軍の弱体化を図る戦略を用いる。この左上に位置する政党が敵性国の浸透工作にやられやすい理由がこれである。
図16 近隣敵性国の傀儡政党が使う戦術
敵勢力は霊感商法と同じく、恐怖のイメージを情緒に刷り込んで合理的判断の機会を奪う。
「そんなのイヤだ、やめてー」という反応が、結果的に非合理的な判断を誘発し、逆に敵を有利にしてしまう。これが敵の罠。
敵性国の侵略と日本の防衛が組み合わさった場合(表右下)は「戦争(自衛のための武力行使)」になるが、その情景をネガティブキャンペーンで情動的に煽るというのは、日本国民にそこを選ばせたくないという証拠。「平和」「反戦」(表左上)を煽って、実際には侵略成功率を高めよう(表左下)という企みがある。これは集団的自衛権の議論でも同様。
図17 理想主義と現実主義の調和
理想の夢を語るのは構わないが…現状からの移行手段がなければ実務的には無意味。
夢に描く「理想」と、実現可能な「目標」は峻別する必要がある。
実現可能な目標に落とし込んで、計画策定と実施をするのが実務であり、政治の仕事。
「理想」を盾にして、「目標」を批判するのも間違っている。批判するなら「目標」の対案を出せ、ということ。
図18 人と社会 究極の価値観の違い
様々な社会問題において「あっち側」と「こっち側」で互いに価値観が衝突するのは、根源的な思想として「人」と「社会(=国家)」のいずれを優先するか、の違いが裏にあるからではないかと考える。
だが、よく考えるといずれも行きすぎると人も社会も破滅するように見える。その破滅の様子は、映画や歴史の中あるいは今の世界のどこかにも見いだすことができる。
ここで思い出されるのは、安倍総理が中東歴訪でのスピーチで繰り返した「中庸が最善」という言葉。これは、「中庸が最善(ハイルル・ウムーリ・アウサトハー)」という中東地域の先人の方々の叡智という。
事例としては、欧州に難民が押し寄せてきている問題について、日本がどういう対応をすべきかの意見が上図の価値観によって分かれる。
図40 政策チェックリスト
これまでの議論を踏まえて、政党や議員からの政策のポジションを簡単にチェックできるリストを作成した。内容はごく当たり前のことが書いてある。
この当たり前のことを確認しながら、国民が情緒的扇動に惑わされずに政党や議員を選ぶことができるようになれば、日本の政治は健全な方向に改善すると考える。
ただし、このリストは政策の最低限のスクリーニングをするためのものであって、最終的な適否や成否まで総合診断するものではない。
(注釈)以下は、昨今の主な政治的争点になっている「集団的自衛権」に関連する参考的な検討資料。
図50 集団的自衛権と友好国の命運
集団的自衛権の議論については、日本との武力衝突になるケースにだけ着目して情緒的に煽りたて…「抑止力」の効果や「阻止成功」を無視するのは冷静な議論とは言えない。
国会論戦でもネット論戦でも国会前でも、「情緒」と「論理」の対決という構図がそもそもおかしい。安全保障は現実と論理。
図51 軍事同盟と弱小国の命運
図50の汎用版。「強国」を米国に「弱小国」を日本に「敵性国」をソ連や中国に、あるいは古今東西の国名をそれぞれに当てはめて考えるのにも使える。
「弱小国」が「敵性国」に命運を握られるのは危険。
ご意見、ご感想はこちらにどうぞ。 https://twitter.com/ZF_phantom
この記事に関する私からのツイートをお探しですか?
前半、図1~9までの連続ツイート(図1は本記事に未収録)
https://twitter.com/ZF_phantom/status/634162318192934912
後半、図10以降の連続ツイート
https://twitter.com/ZF_phantom/status/635794245786296320
(ツイッターまとめ)
ネトウヨの正体は右翼ではなかった!?日本のイデオロギーポジションマップ
http://togetter.com/li/863016
(この記事と関連する記事)
民主党の支持率が上がらない訳が分かった。民主党と維新の党が合流しても自民党には対抗できない。(なおきのブログ)
http://naokis.doorblog.jp/archives/Ideologie_position_map.html
改版履歴:
2015.9.7 図40「政策チェックリスト」追加
2015.9.6 図18「人と社会 究極の価値観の違い」に差し替え
2015.9.5 図18「理想主義と現実主義 究極の価値観の違い」追加
2015.9.5 図50「集団的自衛権と友好国の命運」、図51「軍事同盟と弱小国の命運」追加
とともに、お願いがあります。
「イデオロギー・・・」は全部見えますが、「ビジュアル版・・・」は、一部(右側)が見えません。
見たいので、少し縮小していただけないでしょうか。
二十世紀後半の民族自決で植民地が続々独立した時には、理想や理念は、軍事とか経済とかと同じかそれ以上に重要な役割を果たした。
直近だったら、オバマが大統領になったのは、アメリカの理想主義的な傾向を示すし、そもそも「自由主義陣営」っていう言葉だって現実100%の話じゃないよ。
・反米かつ反中
・経済の国家管理を希望
・街宣好き
なので、現在の安保デモは左右がねじれているのが面白いわけです。サイレントマジョリティから見れば馬鹿馬鹿しくて見ていられないというところだと思います。
「ホームレス&アイドルが激論!日本、韓国どっちが悪い!?」(https://www.youtube.com/watch?v=jS09wJr_5DI)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88
もし本当に実証的にやりたいなら、
サンプル数を増やして客観的である証拠を明示しながらやってください。
おそらく実態を見据えて同じことをした場合、
あなたにとっては受け入れがたい結果が出ると思いますがねえ。
そのころ自民党は、中国は子供の国だといって嗤って見せ何もしなかったですね。当時をよく覚えていますけどね。米国追従のグローバリズムを語り国内外の産業の継続性を危うくする派遣労働政策に勤しんで、緻密なネットワークを傷つけて回っていましたね。若い労働力は日本の生命線なんですけどね。
民主党政権が震災と内紛で失敗しても、自民党に全権委任をしているわけではないでしょう。福島だって元はといえば自民党の責任は大きいのです。
大声を張り上げている忘れたふりの右翼は勘違いしてますが、日本国民の1/4しか自民党に投票してません。愚か者以外は見透かしてます。
国際政治について言えば、近隣諸国の目はどんどん日本に厳しくなっています。ロシアまで抗日のパフォーマンスをはじめており、安保法が通るということはこれにイスラムが加わることになります。
米国一本足打法の5方向全方位戦の布陣を引くということですが、それが現実主義かどうか少し考えればわかることでしょう。
害意を持ち、国にすがってしか人生設計のできない、補助金と税金で食ってくことを夢見ている
右翼が全員死にでもしない限り日本なんてよくなるはずありませんよ。
自民党政権が続けば続くほどどんどん日本は悪くなります。諸悪の根源です。株高で潤ったように見えますが、GDPは鳩山政権時を回復していないし、通貨暴落で実効為替レートはこの20年破滅的なほどですね。
まとめをいうと、
馬鹿も休み休み言え
ということです。
日本のために何かしたかったら、
しっかり働くこと。アルバイトくらいからしっかりはじめて、100円でも多く納税することです。
それもできないようなごくつぶしの集団が天下国家を語るなんざ100年早いよってことですよ。
しかし「理想主義」を「非現実主義」「夢想主義」という意味で使われるなら、それ自体、恣意的価値判断であり客観的なチャートは描けないと思います。
それよりは革新(上)-保守(下)という軸の方が分かりやすいのではないでしょうか?
数値や資料をかいさずに、自分の主観だけで分類して、自分の意見だけは、バランスが取れたフェアな見方だと主張する。このように作られたマップを作者の恣意的マップといわずしてなんとするか。