CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-031「ロバマン」(日本)

2020年01月22日 01時25分56秒 | 日本映画
これだけ顔の長いヒーローは藤田まこと以来です
 定年を過ぎた男、68歳の吉村は、妻からは疎まれ、娘にも敬遠される孤独な毎日。そんな彼の生き甲斐は、世の中を騒がす事件や事故が起きた時に、ラジオに投稿したり、ネットで叩くことであった。
 世間のセクハラやパワハラ、詐欺、いじめ、横領、隠ぺいなどの矛盾に満ちた風潮には、静かな怒りを持っている吉村だが、実際に行列の割り込みや騒ぐ客などに直面すると、注意することもできない情けない男だった。
 ある日、吉村が散歩をしていると、突如UFOに遭遇する。気が付くとロバそっくりの宇宙人が「早く帰ってこい」と彼に声をかけてきた。ロバ星人は吉村を仲間と勘違いしていたのだ。
 そして、吉村が「気分が悪い」というと、ロバ星人は腕輪型の蘇生装置を差し出し。(「KINENOTE」より)


 吉田照美68歳記念作品らしい一本。
 吉田照美も68歳なのか。

 そんな吉田照美演じる68歳の吉村が、ロバ星人なる宇宙人から渡された装置で正義のヒーロー〝ロバマン〟へと変身し、世間の悪を倒していくというヒーローものっぽい話。

 監督が「地球防衛未亡人」「アウターマン」等の河崎実ということで、おバカヒーローものだなということが何となく判る。

 ロバマンが倒す悪は、地域限定で、タバコのポイ捨てや割り込み、セクハラ、パワハラを行う上司など。

 吉村は学生の頃、顔が長いことからロバマンとあだ名を付けられていたという設定であったが、これは吉田照美の本当の話なんだろうな。

 そんなロバマンの怒りと活躍を描いているが、途中台本関係なしかと思われるような素の吉田照美の喋りなども繰り広げられる。

 なかなかその話が面白かったし、ロバマン自体も笑えるキャラではあったな。

 限定的な悪人退治をしていたロバマンであるが、そんな彼の前に最強の敵が現れる。

 それがオールナイト星人であるが、それを演じるのが笑福亭鶴光。

 ニッポン放送と文化放送の対決。

 オールナイト星人もお馴染みの台詞を連発していたな。

 地域限定の悪人退治から地球を救うための闘いに挑むことになるロバマン。

 果たして、その行方はどうなるのかと思っているところで、更に思わぬヒーローが登場する。

 バカバカしくも面白いヒーローもので、随所に笑いを誘うシーンがあり、楽しめる一本だったな。

/5

監督:河崎実
出演:吉田照美、小池美波、唐橋ユミ、中村愛、なべやかん、タブレット純
   HEY!たくちゃん、福本ヒデ、山本天心、川島ノリコ、水谷加奈
   みうらじゅん、国本鐘建、月光仮面、熊谷真実、笑福亭鶴光、伊東四朗
ナレーター:秀島史香
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20-030「エクストリーム・ジ... | トップ | 20-032「マザーレス・ブルッ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事