夜になると話し出す?
記録的な猛暑に襲われたスペインのマドリード。日に日に気温が上昇していくある日、ナイアの祖母ロサが、祖父マヌエルの目の前でバルコニーから突然身を投げた。
その日を境に、マヌエルの様子もおかしくなってしまう。マヌエルの息子マリオは、ロサが飛び降りたことによるショックのせいだと考えるが、マヌエルの様子は日々悪化していき、ついにはマリオら家族に対して殺意を向けるようになる。
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今ポニーが欲しいぞ
美しさが優先され、美しい者だけが権力を握る近未来。醜悪な容貌や障がいゆえに迫害され、虐待を受けてきた7人からなるテロリスト集団「アクション・ミュタンテ」は、社会に復讐を誓い、誘拐や略奪、殺人を繰り返していた。
ある時、大富豪オルホの娘パトリシアの誘拐を企てた彼らは、パトリシアの結婚パーティに潜入し、居合わせた客を皆殺しにしてパトリシアを宇宙船へ拉致。
身代金の引き換 . . . 本文を読む
最高の相棒になる
1910年。若き日にともに雇われガンマンとして働いていた旧友の保安官ジェイクを訪ねるため、シルバは馬に乗って砂漠を横断する。
メキシコ出身のシルバはしっかり者で感情的、つかみどころがないが温かい心の持ち主だ。一方、アメリカ出身のジェイクは厳格な性格をしており、冷淡で不可解で、シルバとは正反対だった。出会ってから25年が経つ2人は酒を酌み交わし、再会を祝い愛し合う。
し . . . 本文を読む
虎になりたかった
空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーの内気な青年フリアンは、同僚の誕生日パーティで美術史を学ぶ女性ディアナと出会い、聡明でミステリアスな彼女にひかれていく。
その一方で、フリアンは隣人の少年を火事から救ったことをきっかけに、謎のパニック発作に悩まされるように。
やがてフリアンが抱えるある秘密が、思わぬ怪物を生み出してしまう。(「作品資料」より)
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この町の人たちは過去に生きている
スペインの小さな村。数年前に息子がいじめを苦に自殺したマリアは、息子の死を乗り越えられないまま自らの人生を終えようとしていた。
そんな彼女の前に、奇妙な少女ルシアが現れる。(「作品資料」より)
スペインの小さな町で起きる奇怪な事件。
そして40年前に起きたことと、伝説として残る歌。
今にも自殺しようかというマリアの元に1人の少女 . . . 本文を読む
飛行機で貰った耳栓を外し忘れてたから大丈夫
ニューヨークの大学の映画学を専門とする教授で、売れない作家のモート・リフキンは、有名なフランス人監督フィリップの広報を担当している妻のスーに同行して、サン・セバスチャン映画祭にやってくる。
リフキンはいつも楽しそうな妻とフィリップの浮気を疑っているが、そんな彼が街を歩くと、フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」の世界が突然目の前に現れる。
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何した、子ブタ
スペインの田舎町で暮らす10代の少女サラは、クラスメイトから執拗ないじめを受けていた。
ある日、あまりの暑さに耐えきれず1人で地元のプールへ出かけた彼女は、そこで怪しげな男と、3人のいじめっ子たちに遭遇する。その帰り道、サラは血まみれになったいじめっ子たちが男の車で拉致されるところを目撃。
警察や親に真実を打ち明けて捜査に協力するべきか、それとも沈黙を貫いて自分を守るべきか、 . . . 本文を読む
街頭演劇が始まったぞ
結婚を間近に控えたスペイン人のイサは、独身最後の期間を友人たちと満喫するべく、カーニバルで賑わうイタリア・ベネチアへやって来る。
しかし近年のベネチアでは、観光客の増加による環境悪化が社会問題となっていた。イサたちがボートに乗り込むと、カーニバルの衣装を着た道化師が同乗してくる。
その不気味な雰囲気さえも楽しもうとするイサたちだったが、その道化師の正体は観光客を狙う恐ろ . . . 本文を読む
可能性は二つだ
ポールとバーバラのカップル、そして2人の友人はバカンスを楽しむためにクルージングをしていた。
しかし、ヨットは嵐のせいで座礁をしてしまい、動くこともできない状況となる。ヨットと負傷してしまった友人を救うため、ポールとバーバラは寂れた漁村へと助けを求めて上陸。
だが、人影もなく不気味な気配がする村は、どこか様子がおかしい。(「作品資料」より)
友人たちとスペインの海でヨッ . . . 本文を読む
旅に5つ星評価は期待しないで
怪我で闘牛士を引退しライドシェアで日銭を稼ぐ中年男ブラスコは、訳ありな様子の母娘とメキシコ人女性の3人を乗せる。道中でブラスコは女性蔑視的な発言を繰り返し、古びたバンの車内には険悪なムードが漂い始める。
やがて彼らは峠越えの途中で傷を負った女性ハイカーに遭遇し、病院へ運ぼうとするが。(「作品資料」より)
おんぼろバンでライド・シェアの運転手をしているブラスコ . . . 本文を読む
キャッチの腕は?
フランシス・ドレークの財宝を追っていたイギリス人のウォルターとジェームズは、ある沈没船からやっとのことでヒントを得るが、その沈没船がスペイン籍だったため、保有権を主張するスペインに奪われ、発見したものはすべて、「世界一安全な金庫」の異名を持つスペイン銀行の地下倉庫に保管されてしまう。
天才的な頭脳の持ち主である大学生のトムを仲間にしたウォルターたちは、設計図も地図も存在しない . . . 本文を読む
パンナコッタは伝言だ
中央に大きな長方形の穴が開いた部屋で目覚めたゴレン。同じフロアには老人が一人いて、ここが48階層だと告げる。穴からのぞくと、上にも下にも階層がどこまでも続いているのが見て取れた。
老人はこの建物の中の3つのルールを明かす。1つは階層が1ヵ月ごとに入れ替わること。2つ目は何か一つだけ建物内に持ち込めること。そして3つ目は食事が摂れるのは食べ物を乗せた“プラットフォーム”と呼 . . . 本文を読む
願い事は慎重に
交通事故で四肢麻痺になった少女エレナは、父の計らいで、介護犬アトスと林の中の一軒家で暮らすことになる。
しかし、アトスが謎のウイルスに感染。片方の腕しか動かせず、車椅子に頼るしかないエレナに、凶暴化した愛犬が襲いかかり。(「KINENOTE」より)
事故によって四肢麻痺となった少女エレナが、ウィルスに感染し、凶暴になり、襲い掛かってくる愛犬から身を護る様を描いたサバイバル . . . 本文を読む
もうあとがないとなると、人はケダモノになる
ロンドンの深夜ラジオ番組「残酷な現実」でメインパーソナリティを務めるジャービスは、歯に衣着せぬ発言で聴取者から人気を集める一方で、脅迫を受けることも多かった。
ある日、放送中にマスクを被った2人組の男が押し入り、番組が占拠されてしまう。
彼らはジャービスに、2011年11月にベルファストで起きた一夜の出来事について話すよう要求する。(「作品資料」よ . . . 本文を読む
線を越えれば、過去はついて来ない
1960年代末、アメリカ。母親ローズに連れられイギリスからメイン州の古い屋敷に引っ越してきた4人の子どもたち。
悲惨な過去と決別し、新しい人生を歩み始めた矢先、ローズが病に倒れ、この世を去ってしまう。長男のジャックはいまわの際の母と交わした約束を胸に、妹と弟たちを守ると固く決意する。
しかしそんな彼らの前に、忌まわしい過去の元凶である父親が姿を現わし、恐怖の . . . 本文を読む