デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

吾輩も猫である 102( 漱石と細君と猫・・・ヒストリア)

2015-07-03 01:43:03 | 吾輩も猫である

 先夜の歴史秘話ヒストリア「漱石と妻と猫」。桃さんに至っては放映2時間後にはブログUPされ吾輩も舌を巻いた。要は、文豪夏目漱石が細君鏡子を如何に愛し、細君もまた漱石をこよなく愛した!ってことだろう。吾輩は余り出る幕がなかった(涙)
 


 たま~にここをお訪ね下さる夢子さんは猫が苦手。漱石の細君ね猫が大の苦手で、「吾輩は・・・」にも『いやな猫ねぇ』と・・・(下左)。そりゃ猫好きがいるように猫が苦手の人間がいても不思議はない。ま、これには後日談があるので敢えて措いておく。

 倫敦(ロンドン)留学中、「淋しい」「会いたい」と細君に熱~い手紙を書いた漱石。帰国すると益々神経衰弱が昂じる。が、細君の天然の明るさと例の野良猫が漱石家に棲みつくと次第に気分がすぐれ、雑誌「ホトトギス」に「吾輩は猫・・・」の連載を始める。

 下中は連載後に出版された単行本。初版本(上・中・下巻)はオークションで600万円の値がつく。ちなみにその右は現在出版されている文庫本で660円。ちなみにちなみに吾輩の主人が持っている初版第一刷は本多勝一「文筆生活の方法」(関係ない!)



 下左は細君による「漱石の思ひ出」。番組は概ねこの書から引用され、細君の「天然ぶり」を好ましく描いていた。しかし彼女の姉妹たちもそうらしいが、何でも率直にものを言うタイプゆえ巷に「悪妻」説がある。ま、この番組で「良妻」に変わるかも・・・。

 漱石の孫の夏目房之介(漫画家)によれば「性格に裏表がなく慈しみの気持ちの強い、子や孫に慕われる良き母、良き祖母」の由。書生にもお金を融通するなど男気?の一面も窺われる。なかなかえぇ女や内科医。勿論!わが主人の細君もなかなかえぇ女やけどな。

 下中は漱石夫妻の家。漱石家を度々訪れたかの猫は、漱石家の祈祷師が「爪の黒い福猫」とご託宣したお蔭で飼い猫に・・・。病気が治ったのも福猫のお蔭と細君の猫嫌いも一変、この猫が亡くなった後も爪の黒い福猫を飼いつづけた。吾輩の爪? 黒くないっ!

 下右は漱石家の「猫の通り道」。小説では邪険に描かれた描だが、なかなかの猫好きとた。なお「坊ちゃん」に登場する下女「きよ」は、細君がモデルとの説がある。なんやかや言って、漱石はん、細君を思い遣るところはわが主人とよう似てる!と言っておく。



 主人と一緒に「ヒストリア」の録画を視終わってサッカーを見た。丁度後半ロスタイム(3分)へ。その時、なんとなんとなでしこさん、イングランドのオウンゴ~~ル!で決勝進出。それはまぁめでたいこととして、泣き崩れるバセットはんが気の毒で気の毒で。


                 ※写真・・・猫及び現在の文庫本を除いてはNHK画像より

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6 コメント

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我輩「も」猫である! ()
2015-07-03 03:56:57
デ某さん
こんばんは^^

わぁ~、さすがですね!
真打登場って感じです(^_-)☆
いえいえ、私は...ただ早かっただけなんですよ(笑)

漱石夫妻の愛情物語でしたねぇ~
とても面白かったです。
きっと大勢の方が観られたんじゃないかな。
デ某さんのブログの読者さんもね^^

えっ、初版本は600万円!?
すごいなー、持ってる人が羨ましい~
いや、でも、本多氏の初版本だって凄いですよ。
ベストセラー作家さんですもの。
十分、自慢していいです!

そうですね、鏡子夫人は「悪妻」説のほうが有名ですよね。
だけどこの番組の中の彼女は、素晴らしく「良妻」に見えました。
しかも、可愛い(⌒-⌒)

「性格に裏表がなく慈しみの気持ちの強い、子や孫に慕われる良き母、良き祖母」という言葉にも
そのとおりだったのかも、と思わせてくれますよね。
ふふふっ、もちろん、デ某さんの奥様もきっと素敵な方なんだろうなって想像してますよ。
そして、妻を思い遣る漱石と同じく、デ某さんもお優しい方に違いありません...と言っておきましょう(^_-)☆
そして、そして、シマジロウ君も、黒いところなんてまったくない美しい心の持ち主ですよね!

サッカー観ましたよ~
勝ったことはもちろん嬉しかったけれど
デ某さんとまったく同じ感想を持ちました。
泣き崩れるバセット選手が可哀想でなりませんでした。
彼女の心の傷が今以上に深くならないよう、母国の皆さんには温かく迎えてあげてほしいなと思います。
イングランドのここまでの健闘は、彼女の頑張りでもあったのだから。

お写真はNHKの放映画像から撮られたのですね。
TVから写し撮るって難しくないですか?
とてもよく撮れていて感心しました。

記事もユーモアたっぷりな中に、この番組の核心をついておられて素晴らしかったです。

それにしても、「我輩は猫である」をテーマにしたヒストリア。
デ某さんが...いやシマジロウ君が書かずして誰が書く?ってことですよね!

番組を観た昨夜の楽しかった想いが甦り、デ某さんの文章を読み返しながら微笑んでいます。
良い機会を与えてくださり、本当にありがとうございました(^_^)
とても嬉しいコメントでした (デ某)
2015-07-03 17:49:51
桃さん
丁寧な&夜更かしと早起きの境界時刻のコメント
ありがとうございました&恐縮に存じます。

> 漱石夫妻の愛情物語でしたねぇ~
「文豪」たる漱石観と「悪妻」との鏡子観を一変させる番組でした
泉下のご両人も喜ばれたことでしょう。

> えっ、初版本は600万円!?
> でも、本多氏の初版本だって凄いですよ
オークション市場における価値観には驚きますね
「なんでも鑑定団」が長寿番組となっていることも頷けます。
なお本多さんの著書は初版第一刷でも残念ながら定価以下だと思います

> デ某さんの奥様もきっと素敵な方なんだろうなって想像してますよ。
> 漱石と同じく、デ某さんもお優しい方に違いありません...と言っておきましょう
男はみんな妻に優しいと思いますよ・・・と言っておきましょう(笑)

> シマジロウ君も、黒いところなんてまったくない美しい心の持ち主ですよね!
シマは掛け値なしにピュア~な心を持っています
案外シャイ!なところがありますから、ここでは突っ張っていますが・・・。
これで爪が黒かったら・・・なんて思いません(笑)
もう十分・・・我が家に福をもたらしてくれている福猫です

> サッカー観ましたよ~
> 泣き崩れるバセット選手が可哀想でなりませんでした。
> 母国の皆さんには温かく迎えてあげてほしいなと思います。
かつてW杯でオウンゴールした選手が殺されたことを想いました
ファンも進化していますから もうそんなことはないでしょうけど・・・。
バセットさんのサッカー選手としての栄光が些かも変りないことを祈ります。

> お写真はNHKの放映画像から撮られたのですね。
そうです。かつてのブラウン管と異なり液晶は画像が安定しています
著作権・・・についてはお見逃しいただくことに(勝手に)しています

> 記事もユーモアたっぷりな中に、この番組の核心をついておられて・・・
私の場合ごく限られた皆さんですから「視られた」ことを前提に・・・
実は、前回の「ポケットいっぱいの秘密」にならい
『本文の中に”折り句”を』埋め込みたかったのですが・・・。
またの機会に・・・いたします(笑)
コメントほんとうにありがとうございました
とても嬉しく読ませていただきました

Unknown (Anne)
2015-07-03 19:11:23
私は見ていないけれど、神経衰弱を治しちゃったなんてさすが猫さん( ゜∀゜)
ついには奥さんまでが猫さんの虜になっちゃうなんて(*^O^*)
何だか嬉しいなあ♪

こういう番組は全然見ないけれど、月曜日のなでしこの決勝戦を見る為には、午前休の申請はしてきました(*≧∀≦*)

こちらは、仕事を休んでも応援します!
サッカー! (讃岐おばさん)
2015-07-03 23:25:31
見ましたよ、テレビの前で応援していました。
が、ロスタイムでのオウンゴール、一瞬、何事が起きたのかと。
もう可哀想で、ついもらい泣きをしてしまいました。
でも、こういうのも実力のうちかも。

文学作品は国語の教科書以外はほとんど読んだことがありません。
印象に残っているのは「走れメロス」でした。

貸本屋さんの漫画はほとんど借りて読んでいました。
1冊10円くらいで借りれたように思います。
実は私、漫画家を目指していたときがありました(笑)
もしかして・・・ (デ某)
2015-07-03 23:46:31
Anneさん
コメントいつもありがとうございます

> 神経衰弱を治しちゃったなんてさすが猫さん( ゜∀゜)
> ついには奥さんまでが猫さんの虜になっちゃうなんて(*^O^*)
福猫と言うより猫みんながもっているヒーリング性ですよねぇ

> こういう番組は全然見ないけれど、
> 月曜日のなでしこの決勝戦を見る為には、午前休の申請はしてきました
如何にも武闘派・・・否!スポーツ派ウーマンのAnneさんですね
私、決勝進出したところで
「Anneさん もしかして・・・バンクーバーへ?」って思いました(笑)
でも心はもう太平洋上でしょうか?(それは早すぎる?)
待機伴勢・・・ (デ某)
2015-07-04 00:04:56
讃岐さん
コメントいつもありがとうございます

> 見ましたよ、テレビの前で応援していました。
あっ・・・「ヒストリア」じゃなくサッカーですね(笑) 

> ロスタイムでのオウンゴール、一瞬、何事が起きたのかと。
> もう可哀想で、ついもらい泣きをしてしまいました。
> でも、こういうのも実力のうちかも。
勿論! 攻める側も守る側も実力のうちです
オウンゴールがなければ大犠見選手がゴールを決めていたことでしょう。
それにしてもバセット選手、抱きしめてあげたくなります(セクハラ!かな?)

> 文学作品は国語の教科書以外はほとんど読んだことがありません。
> 印象に残っているのは「走れメロス」でした。
確かに・・・太宰のほうが面白いかもしれませんね
でも「文学」ではなく「小説」「物語」ですからねぇ。
漱石「それから」の不倫劇など きっと讃岐さんのこころ・・・燃えますよ(笑)


> 貸本屋さんの漫画はほとんど借りて読んでいました。
> 1冊10円くらいで借りれたように思います。
ありましたねぇ、貸本屋さん
「カムイ伝」「紫電改の鷹」「茜ちゃん」など私も・・・。
「あしたのジョー」「ハリスの旋風」は学生時代に現在進行形で・・・。
はい、銭湯でよく読みました(笑)

> 実は私、漫画家を目指していたときがありました(笑)
それは素晴らしいですね
今からでもぜひ! 待機伴勢・・・否! 大器晩成ですよ、きっと

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