田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

アルソビア・ディアンティフロラ

2023年09月30日 | 花さんぽ・花めぐり

先日('230925)、「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていたら、茅葺職人の女性が麦わら帽子に虫除けの「オニヤンマ君」をつけていた。

その女性によると、「オニヤンマは昆虫界最強。アブやハチとか大きいやつが来ない」とおっしゃっていた。

また、司会の小野文恵アナが’流行っている’とコメントしていた。

これは’田舎暮らし’と’花めぐり’には持って来いのだと、早速2個注文しました。

少し高いが、日本正規品(商標・意匠登録)を2個購入。

”世界初”、”安心・安全の日本製”、”虫が寄ってこない”とパッケージには書いてある。

どれほどの効果があるのか楽しみだ!

'220928 つくば植物園

アルソビア・ディアンティフロラ」(Alsobia dianthiflora

英名:Lace flower vine(レースフラワー・ヴァイン

イワタバコ科アルソビア属の常緑多年草 メキシコ、グアテマラ、コスタリカに分布

茎はよく伸長し次々と枝分かれして垂れるので、ハンギング仕立てにしている。

樹木などに着生し、匍匐枝を伸ばす。

花期:5~10月 花は白色で筒形の五弁花、花弁の縁がレースのように細かく切れ込む。

'201116 川口市立グリーンセンター 花冠の内側に赤紫色の斑点入る個体も。(園芸品種?)

葉は葉柄が長く、楕円形で短毛が密生する。葉脈が赤味がかる。


秋の実:ストロベリー グアバ

2023年09月29日 | 花さんぽ・花めぐり

9~10月が収穫期の「ストロベリー グアバ(英名:Strawberry guava)」

グアバ(バンジロウ:蕃石榴)」(Psidium guajava)の近縁種です。

和名:テリハバンジロウ(照葉蕃石榴)、キミノバンジロウ(黄実蕃石榴)キバンジロウ(黄蕃石榴)

フトモモ科バンジロウ属の常緑低木、樹高:2~6m、原産地:ブラジル

'200929 果実が熟すと赤くなる「テリハバンジロウ(Red Strawberry Guava)」(Psidium cattleianum)

グアバより味が良く、甘酸っぱく、熟すといちごのような甘い香りがします。

果実は卵形で大きさは2~5cmほど。果肉は濃桃色。

花期:4~5月、白色の五弁花を咲かせます。葉は濃緑色で厚く光沢がある。

'081012 テリハバンジロウの変種で、果実が黄色く熟す「キミノバンジロウ(Yellow Strawberry Guava)」(Psidium littorale var. lucidum

'061008 テリハバンジロウよりも多数の果実をつけ、少し大きめ。果皮、果肉とも黄色で熟す。

'221001 果肉はトロリとしていてほどよい甘味と酸味があります。

葉もグアバ同様に茶にして飲むことができる。

 

(参考)'061008 こちら↑が「グアバ(バンジロウ)」です。直径3~10㎝とストロベリーグアバより大きい。

果皮が緑色から黄色で、果肉の色は、白、赤、ピンク、オレンジ、黄など様々。

'211221 葉は高血圧や糖尿病などに効果があるとされ、グアバ茶としても利用される。

常緑小高木 樹高:8~10m。葉は淡緑色で長楕円~卵形、長さ5~15㎝ほど。


春~秋の花:カリアンドラ・スリナメシス

2023年09月28日 | 花さんぽ・花めぐり

ネムノキ(合歓木)の花に似た「カリアンドラ・スリナメシス」(Calliandra surinamensis

カリアンドラ」はギリシア語で「美しい雄しべ」が語源。世界に約200種類ほどあるそうです。

'230924 つくば植物園

別名:スリナムゴウカン(合歓) 南アメリカ北部のスリナム原産

マメ科ベニゴウカン属の常緑低木 樹高:5mほど

'220914 若い豆果 

葉は2回偶数羽状複葉で、小葉は長楕円形。豆果(莢果)は扁平で細長く、褐色に熟す。

花期:3~10月 化粧パフのような半球形の花。雄しべの花糸は白色で先の方が紅色を帯びる。


パイナップル

2023年09月27日 | 花さんぽ・花めぐり

’230924 つくば植物園

熱帯果樹の「パイナップル(英語名:Pineapple)」(Ananas comosus)を知らない人はいないと思います。

しかし、薄紫色の花を見たことがある人はそう多くはないと思います。

国内では植物園や沖縄県以外では見る機会が殆どありません。(最低でも5℃以上の温度が必要)

観葉植物として栽培されているアナナスの仲間です。

別名:パインアップル(pine-apple)

英語名は、果実の形が松(pine)の松ぼっくり似ていて、味がアップル(apple)のような甘酸っぱい果物という意味とのこと。

このことから、明治・大正には英語を直訳して「松りんご」と呼ばれていた時代もあったとか。

パイナップル科パイナップル(アナナス)属の多年草 草丈:50~80cm 

ブラジルなど南アメリカ原産。日本には江戸時代末期に渡来し、小笠原諸島父島に植えられた。

果実が集まって作られる「集合果」なので、花も100以上咲きます。

花は3弁花で、雄しべが6本、雌しべが1本です。下から順に咲いていきます。

果肉は甘酸っぱく芳香があり、生食、缶詰、ジュースなどに利用。ビタミン、食物繊維、カリウム、クエン酸が豊富で栄養価の高いフルーツです。

茎には笹を思わせる細長い葉っぱを放射状に茂らせます。葉は、縁がギザギザしていて、触ると痛い。

パイナップルの果実 表面のウロコのように見える部分が1つ1つ実になっていて、全部で100~200ほどが集まっています。この小果は食べられず、私たちが食べるのは花托(花の床)がふくれたものです。

 

パイナップルには100品種以上が存在。殆どがスムース・カイエン系と呼ばれる自家不和合(自分の花粉では受粉しない)の種が入りにくい品種。日本に流通しているパイナップルの約90%('22)はフィリピン産で、一部は沖縄県産。

’スムースカイエン’  ↑(’Smooth Cayenne’)の花

果皮は黄橙色、果肉は黄色。酸味と甘味のバランスがよく、果汁も豊富。

その他、果皮は緑色、果肉は白色の’クリームパイン’や果皮は黄色、果肉は淡黄色の’サマーゴールド’ などがある。

なお、葉に斑が入った品種‘バリエガツス’(‘Variegatus’)が観賞用の鉢物としても流通。

食用ではなく観賞用の ‘スタールージュ’という品種もあるそうでう。

'081228 沖縄県のパイナップル畑(1年中栽培、収穫ができる)

殖やすには果実の先端の「冠芽」や花後に株の脇から出る「吸芽」を用います。

なお、パイナップルの廃棄率(食べられない部分)は平均45%。半分近くが捨てなければいけない部分。

 

余談①:「パイナップルの日」は、「パ(8)イナ(17)ップル」の語呂合わせ8月17日となっています。

余談②:甘いパイナップルですが、ダイエット食としてとても優秀生。可食部100g中のエネルギーは平均51kcal。パイナップルをまるごと1玉食べてもごはん1杯~1杯半ほどだそうです。

 


秋の実:アラゲナツハゼ

2023年09月26日 | 花さんぽ・花めぐり

一昨日、つくば植物園の「つくばシダ展」に行ってきました。

シダを見たあと園内を歩いていたら、私の傍で大きな羽音が! やばい!”オオスズメバチ”だ。

全く動かないようにしたら去っていきました。くわばらくわばら。

この日、大分県で駅伝中に選手22人がスズメバチに刺され、駅伝が中止になったそうです。

バタバタと音を立てて走ったり、追い払うと更に攻撃してきます。

今は一番凶暴な時期。刺激しないのが一番ですが、巣はどこにあるやら?

'230924 つくば植物園

ブルーベリー近縁種(同属)の「アラゲナツハゼ(荒毛夏櫨)」(Vaccinium ciliatum)の実が熟してきました。

ツツジ科スノキ属の落葉低木  日本固有種 分布:京都~福岡 

花期:5~6月 枝先に長さ4~8㎝ほどの総状花序をつけ、鐘形で白花(ナツハゼは赤褐色を帯びる)の花を下向きに多数つける。

樹高:2ⅿほど。葉は互生につき、広楕円形で、葉脈が目立つ。全縁で葉裏に粗い毛がある。

'220621 若い実

果実は球形でブルーベリーより小さく径5~7mmほど。

9~10月で濃い藍色に熟し、白粉を帯びる。果実は甘酸っぱく、生食やジャムなどに加工する。

ナツハゼ(夏櫨)」↑に似る。ナツハゼは8~10月に光沢のある紫黒色に熟す。

ナツハゼの花は赤褐色を帯びる。