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東京春祭「シューベルトの室内楽」

2023年03月29日 | クラシック音楽

東京春音楽祭の「シューベルトの室内楽」を聴きに行ってきた。場所は東京文化会館小ホール。A席、4,500円。東京春音楽祭は有名な大企業が多く協賛しているので、客の中には協賛企業の社員等が切符を買わされて聴きに来ているという感じの人もかなり混じっていたように感じた。また、サラリーマンだから忙しいのだろう、第1曲目の第1楽章が終わった後、なかなか第2楽章に入らないなと思ったら、10人くらいの人たちが客席に入ってきた。普通は途中休憩まで入れないのだろうが、特例で認めているのだろう。

曲目、演者は

シューベルト(マーラー編):弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D810「死と乙女」(弦楽合奏版)
シューベルト: 弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163 D956(弦楽合奏版)

ヴァイオリン:加藤知子、小林美恵、佐份利恭子、景澤恵子、松野弘明、石川未央、岡祐佳里、城所素雅、重岡菜穂子、山内眞紀
ヴィオラ:篠﨑友美、千原正裕、森野開、山本周
チェロ:木越洋、宮坂拡志、大江慧、堀沙也香
コントラバス:石川滋

小ホールでの公演にしては出演者が多く、弦楽器奏者が19人で弦楽四重奏曲と五重奏曲をこの編成で演奏したもので、舞台が狭そうだった。四重奏曲、五重奏曲を19人で演奏するのは初めて見た。

演奏は皆さん頑張って良く弾けているように思った。拍手も多かった。

さて、若干のコメントを

  • 19人もの出演者が舞台に上がると半分オーケストラのような感じだが指揮者はいない。コンサートマスターが演者をコントロールしているのだろうが、楽譜の解釈などはどうするのだろうか。みんなで相談しながらチームとしての解釈を決めているのか、コンマスの解釈が優先されるのか、私は知らない。オーケストラの場合も、楽譜の解釈は楽団としての解釈というのもあって良いように思うがいかがだろうか、そうなると指揮者はいらない、そういう演奏もあって良いと思うのだが。
  • チケットを見せて会場に入り、今日のプログラム(1枚)をもらって見ると、曲の解説がない、不親切だなと思ってよく見ると、QRコードがあり、「曲目解説はコチラ!」となっていた。考えたものだ。
  • 700円で詳細なプログラムを売っていたが、そこにはもっと詳しい解説があるのだろう。この本格プログラムはネットで事前に買えるようになったら予習ができて良いと思うのだが。紙でなくても良い。
  • 先週来たとき、演奏終了後の写真撮影をしている人がいて気になったが、今日、会場内を良く確認してみると、演奏終了時にのみ撮影可能です、表示してあった。どうも東京春音楽祭だけの取扱のようだ。1カ所に小さく立て看板で表示してあるだけなので気づかない人も多いのではないだろうか。