11日午前2時40分ごろ、東京都千代田区の靖国神社付近の路上で、前のめりに座った状態の男性の腹部に包丁が刺さっているのを巡回していた警視庁機動隊員が発見した。男性は病院に搬送されたが死亡。男性の近くには遺書とみられる文書が残されており、麹町署は自殺を図ったとみて、詳しい状況を調べている。
同署によると、男性は都内に住む50代の会社員で、保守系団体「靖国会」に所属。死因は失血死とみられ、遺書とみられる文書は判別が困難だという。
参照元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190511-00000548-san-soci
・・・・・・ここまで
天皇陛下の御親拝が叶わなかったのは、「日本国民の愛国心が足りなかった」からではありません。
亡くなられた方は調べたところによれば三島由紀夫への傾倒者であり、三島が「英霊の聲」で描いたのは「人間に成り下がってしまった」天皇への、英霊たちの悲痛な抗議と絶望です。
この方が切腹という「抗議」の形を取られたのは靖国参拝をなさることなく平成に幕を閉じられた天皇陛下への抗議であったと、拙ブログ主は見ます。腹をかっさばいての壮絶な最後に前のめりにつんのめった頭がどの方向に向けられていたかを知りたいのですが報道では解りません。宮城のほうではなかったでしょうか。靖国神社外の道路ということであれば、その可能性が高いのです。
「生前退位」という憲法違反すら平然となされるだけの国民への説得力がお有りなのだから、その気になれば上皇となられて間もないお方が天皇としての在位の間に靖国参拝は可能でした。
口うるさい中韓も、天皇陛下の特使が例大祭に古式装束で威儀を正し、葛篭を担い沓を踏みしめ靖国神社に供物を捧げていることに文句は言って来ていません。総理大臣の真榊奉納にすら口出しをして来る彼らが。
天皇が腹をくくって靖国御親拝なさるなら、いっとき物議を醸しても世界の世論も反対の根拠はありません。不当な口出しは中韓だけなのだし。A級戦犯なるものは、上皇后陛下の脳裏にあっても法的には日本に存在しません。しょせん戦勝国の身勝手な不公平裁判の結果であったことを、日本人は粛々と世界に伝えればいいことです。
それこそが「愛国心」ではないのですか、田母神さん? その愛国心は天皇御自ら一歩を踏み出さねば、国民に愛国心の発露の場はありません!
生前退位に90%もの国民が賛成という天皇無条件バンザイ論者であるこの日本の状態で田母神さんは国民に一体、何を望むのでしょうか、これ以上に。
靖国参拝の決定権は天皇陛下にありました。政府の頭越しに、国民の同意を取り付ける形での「生前退位」強行。憲法と皇室典範を軽々と無視されたほどの、今や権力をお持ちなのだから。
「天皇陛下は靖国を潰そうとしている」と言葉は激越に過ぎましたが、前宮司の批判の向いた方向それ自体が間違いだったとは思いません。
そして前宮司の内輪の言葉を密かに録音した輩は、宮司の思想を前もって知っての行為でしょう。そんな靖国内部に巣食う天皇盲目信者への抗議もあったような気がします。
内部リークで辞めさせられ、宮内庁に詫びに行かされた宮司の方は、平成は完璧に天皇の訪れが絶え停滞した靖国神社に風穴を開けるだけの気概を持った人だったかも知れず、残念なことです。
前任の宮司さんの例大祭における挨拶をマイクを通して漏れ聞き、その無気力で抑揚のない棒読みの挨拶に眉を潜めていたところに新宮司の誕生で期待していたのですが、他ならぬ内部勢力により即座に潰されてしまいました。
あらゆる寺社に日本毀損勢力が入り込んでいますが、ひょっとして靖国にも入り込んでいるのかもしれません。
靖国神社には今なお、天皇陛下の親拝を待ちわびて特別室が毎日拭き清められています。
亡くなられた方の切腹という抗議の形態に共感しつつも支持はできませんが、思いの必死さは受け取らねばなりません。覚悟の壮絶な死で伝えようとしたメッセージが誤って伝えられては浮かばれません。清掃ボランティアに熱心だったお方は、他にも靖国に心を傾けた日本人が日々一杯訪れていることを知っていたはずです。
その方が日本国民の愛国心の欠如を反省しての自死など、国民を貶めるようなことをするとは、考えられません。
警鐘を鳴らしたのは、国民に向かってではありません。
仮に、靖国の天皇親拝が閣議決定されるなり、中韓が認めたとしましょうか。それで、上皇陛下が喜んで参拝なさるということは、普段のご思想と言説から全く考えられません。少年時代はヴァイニング夫人からGHQ仕込みの洗脳教育を受けられた上皇陛下、長じては「A級戦犯」と言い捨てられる上皇后陛下のご思想と共鳴しながら、宮中に呼ばれるご進講担当は二人共左翼学者です。保阪正康 と半藤一利.
田母神氏のツイートにある天皇陛下参拝の有無と、国民の愛国心とどう関係するのですか。
田母神氏が、批判の矛先を国民に向けるのは間違いです。
韓国のレーダー照射が無問題だと早々にいい切ることの害を考えなかった人の浅はかな発言です。無問題なら韓国がなぜああも、嘘に嘘を塗り重ねたのか。田母神さんは自分の発した言葉へのけじめを、まだつけていません。存在感がすっかり色あせ、中韓も注目する人ではなくなっていたのが、幸いでした。
愛人を持つことを単純に批判はしませんが、妾をおおやけの場に伴うなどけじめのないことを武士はしません。「立派な侍だった」とはどの口で。
妻は妻として立てるのがもののふでしょう。
亡くなられた方のご冥福を心より祈ります。
付記
この記事を書き終えてしばらくしてから、コメント欄にこの方の思いを述べた論のご紹介を頂いたので、添えておきます。まだ熟読はしていないのですが、記事の内容補佐となるのか、あるいは記事が見当違いの推測に過ぎなかったことの証明となるのか解りませんが、いずれにしても参考になると思うので、ブログ主が的外れの推論を書いたなら、これをアップすることで記事の公平性をある程度担保できるであろうし、記事の内容の支えになるなら何よりの補強となるだろうし、いずれにしても。
http://yasukunikai.com/gosinpaikigan/inori.htm
感想は後ほど添えるつもりではいますが、無言のまま読者さんたちの判断に委ねるか、まだ解りません。
日に更新が二つダブるのはどうかなと、明日公開の予定でしたが書き終えてほぼ直後にコメント欄にご紹介頂いたので、本日中にアップすることにしました。
・・・・・亡くなられた方が書かれた文章末尾の3行を全体の文脈から一種の反語(平成が終わってもついに天皇陛下によるご親拝なきまま終わったことへの絶望から)、国民を悪者にして実は陛下への 諫言と取るか、あるいはその言葉通りとするならば、田母神氏の論が正しいのでしょう。
今上陛下へのご進講担当学者が保阪正康 と半藤一利であり、二人共絵に描いたような自虐史観左翼だということは過去記事に書きました。半藤(はんどう)一利は、亡くなられた方の富田メモ否定論に対してアンチです。つまり「富田メモ」を、本物と断定した男です。そして、そういう思想家の薫陶を上皇上皇后は好んで受けておられ共鳴されておいでだということを念頭に、自死を遂げられた方の文意・・・無念を読み取って頂けたら・・・・・と思っています。
更に付記
天皇によるご親拝がなきまま平成が終わったことを「国民に愛国心がないから」などというニュアンスはありませんね・・・・「皆様には大変申し訳ありませんでした」と書かれています。「天皇陛下には」ではありません。
日付も退位と即位から間もない頃。
そしてやはり三島由紀夫への傾倒。
七月二十八日 三島由紀夫研究会 荒岩宏奨先生 | 靖國會事務局日誌 http://yasukuni.jugem.jp/?eid=1610
五月二十四日 三島由紀夫研究会 天皇陛下靖國神社御親拝祈願 | 靖國會事務局日誌 http://yasukuni.jugem.jp/?eid=1585
「などてすめろぎは人間(ひと)となりたまひし」(三島由紀夫 英霊の聲)
田母神氏が沼山光洋氏の言葉の行間をなぜ読み取れないのか、こんなにも切実に生前思いを発していたのに、鈍感なこと。
遺書が判読出来ないとの報道ですが、現在の科学ではあり得ません。内容に、畏れ多いお方のお名前があったから、そして内容が公表にはばかるから、と考えるべきでしょう。
靖國會五大綱領
一、「靖國神社国家護持」
一、「天皇陛下御親拝」
一、「自主憲法制定、主権在君、天皇陛下国家元首」
一、「極東軍事裁判の否定及び所謂「戦犯」と汚名を着せられた忠霊の名誉回復」
一、「真の主権確立」
靖國會の掲げた自主憲法制定は、上皇(と上皇后)の平和憲法護持姿勢とは対立することに留意。
「戦犯」と汚名を着せられた忠霊の名誉回復」 は上皇后陛下の「A級戦犯」ご発言へのアンチテーゼであることにも留意。上皇、上皇后陛下に覚えめでたいご進講の左翼学者は、沼山光洋氏が偽だとして完全否定している富田メモを本物だと鑑定した張本人半藤一利であることを忘れてはなりません!!
沼山光洋氏、極めて孤独な闘いであったろうと思います。
感謝の念と共に、改めて哀悼の念を捧げます。
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祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え