介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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various modes of capitalism 資本主義といってもいろいろ

2007-11-30 16:44:12 | 地球→ドイツブログ
ごめんなさい。
いきなり英語で。
グリーンスパンの2007。
p273、第13章にでてきた表現。

グリーンスパン
1974-1979 大統領経済諮問委員会委員長
1987-2006 連邦準備委員会議長
1926生まれ
政治とのかかわりは、1967年、ニクソン(共和党)が大統領に立ったときの
参謀の一人。

このブログでは
火曜日(11/27)
trust 信用 の重要性のことで引用したばかり。(第12章)

The Age of Turbulence (邦訳、『波乱の時代』上・下)
と題されたこの本は、序章の次に25の章からなります。

第11章までは、代々のアメリカ大統領の政権ごとの経済政策
について年代記的に回顧している。

第12章と第13章が理論的な枠組み。
第14章から第17章は地域別の分析
(中国、インド、ロシア、南米)
今は、中国に差しかかったところ。
辞書引き引き英語の勉強のつもりで、ときとして音読しながら
やっているので時間がかかります。
その分、考えながら読むというメリットがあります。
一人の人間の目をとおして現代を理解することも
たまにはいいと思います。
(面白いと思うことと意見が同じとは違う。基本的には私は、彼の思想には反対)

第12章は、市場による経済の理屈をアダム・スミスを借りながら
整理している。信用 trust が大事とはすでにお話したとおり。

第13章は、今日のタイトル
「資本主義といってもいろいろだ」(私の勝手な訳)

・creative destruction ( シュンペーターの概念で「創造的破壊」と訳されていますね。)の重要性 p268
・crony capitalism (家族で権益をむさぼる。グリーンスパンは、スハルト政権下のインドネシアをあげている。p275)
・Dutch disease 「オランダ病」。ロンドン・エコノミスト
The Economistが1970年代から使い始めた概念。
その後、「イギリス病」から「Japanese disease」など
いろんな国に使われた。
・政治家のこと サッチャーと何かの記念式典の晩餐会で隣同士になった。
(もともとあまり社交的でないグリーンスパンは)苦手な人の隣になった・・
と思っていたが、サッチャーから金融政策上の専門的な質問が続いて
びっくりしたという。(私も、大昔、MIとかM2とか「金融論」で習ったが
最近ではM3というミルトン・フリードマン学派の概念で議論するらしい。
・・・日本で、こういう議論の出来る総理大臣はいなかったような・・)
 p282。
・日本についても触れている(p289)。
1990年から2005年の長きにわたり続いた不況に関して
宮沢元首相と話したときのこと。宮沢は、理屈はわかっているが、「日本ではそのようなやり方(アメリカのような抜本的な金融政策)はしない」といったという。
グリーンスパンは、宮沢の英語をほめながらも、日本の文化はこうして経済政策でもあらわれ方は違う。と結論づけている。(p291)
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