介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3340号 修士と博士のあいだ

2009-11-28 06:06:03 | キャンパスの四季
写真は、見見楽楽~九州ぶらり放浪記~の2009.11.25付け記事からお借りしています。1815年建築の上田家。熊本県天草。

【17歳と68歳】
人間の値打ちは、学位ではない。

サブタイトルに、
汐華千笑さんのブログから引用しています。最近読み始めています。

その深い人間洞察と、生きていく悩みの吐露は
数多いブックマークの中でも白眉だと思います。彼女、17歳。

私は、1965年に大学を卒業している。
先日、東京で大学のクラス会があった。私は出ませんでした。
50人余りのクラスですでに7名がなくなっています。
明日自分が倒れても不思議はないです。
残った中で大学教授が4人いる。
元東大総長の佐々木毅君などは有名人ですね。

佐々木君は優秀です。
でも、人生の奥底を考えさせられるのは、佐々木先生の膨大な著作ではなく
汐華千笑さんの短いつぶやきです。

彼女中卒。佐々木氏は学習院大学教授・法学博士。政府の要職を担う。

【修士と博士】
というわけで、
世間の作った資格それ自体は人間の深さには関係がない。

ですが、商売柄、
たくさんの修士論文と博士論文を見てきたので
その違いを書いてみます。

【このブログでも】
ブックマークから、
白澤先生、長崎先生はじめ、「研究のための覚書。」のはるむーんさんは博士号をお持ちです。

修士となると、(敬称略)
どりーむ、Maa-chan、遥香、さはらさはら、音縁、園芸ケア、陳、tahi-ti
の皆さん。
*漏れがあったらごめんなさい。ふだんあまり意識していないのですが・・

【長い時間】
博士論文と修士論文の違い
博士論文の方は、

1 長い時間がかかっている
2 他にはない自分の主張・発見がある
3 テーマに現代性というか公共性がある
4 他の論文に引用される

特に、「時間」の要素が多いですね。
量は質に転換する・・とはエンゲルスの有名な言葉ですが
長い時間の持続した思考こそ博士論文の根本だと思いますね。
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4 コメント

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改めて考えました。 (はるむん。)
2009-11-30 16:27:39
こんにちは。
ちょうど、記事の中にHNが出ていたので、コメントをさせていただきました。

博士号を持っていても、名刺に書ける、というくらいで、労働条件上も何も関係ありません。世の中でも、別にどうってことないものでしょう。
ただ、自分にとっての博士号というのは、やはり特別なもので、戦いの中の勲章なんだろうなと思いました。
院生生活は、毎日淡々と本と向き合い、指導教官やゼミで議論をし、研究会ではぼこぼこにされ、学会では恐縮しながら参加する、そんな感じでした。
でも、そういう生活を送ってきて、1つのものを完成し、それに対して勲章を送られた、という感じでしょうか。これがあることで、今理不尽なことがあっても、人としての尊厳を損ねられることがあっても、よりどころになり、生きていけるのだろうと思いました。自己満足と言われればそれまでなのでしょうが、そこで得たものは、自分の財産になるのかなとも思いました。

長文・乱文失礼いたしました。
一生の財産 (bonn1979)
2009-12-01 15:28:54
はるむーんさん

コメントありがとうございます。

結局、はるむーんさんの場合も、博士を取られるまでの道のり自体が大きな財産でしたね。

私の場合
海外の研究会などで
名刺にDr.がなくて相手にされなかったことがしばしばです。
学内でも、「学位」欄には、せいぜい修士まで書いてあげます・・ということで
やはり博士でないと一人前ではないです。

大昔、
日本社会事業大学で「博士○合」になったとき
いまはなき平田冨太郎先生に「博士を取れ」といわれましたね。
国際大学卒業生より (岡クローバー)
2009-12-03 20:49:09
はじめて書き込みさせていただきます。鹿児島国際大学卒業生でMSWをやっている若いSWです。私も修士・博士号や研究にとても興味があります。今は実践を通して何を研究するか模索中のところです。この楽しいブログにみて、刺激をうけ自分の深めるものを見つけ、実践を研究につなげるように日々精進していきたいと思います。
是非いつかトライしてみてください (bonn1979)
2009-12-03 21:27:17
岡クローバさん

コメントありがとうございます。

私自身は、定年で、2011年3月で退職ですが
本学の大学院は指導力ある先生方が揃っています。
夜間の授業で大変ですが
それだけに皆さん貴重な時間を有効活用されていますよ。

ネットで
最新の情報を探しつつ
母校の大学院で学ぶのはいい方法だと思います。
*図書館には、海外文献を入手できる検索システムもたくさん入っています。

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