この1週間、残業続きでヘトヘトだったのです。
そんな時、現われるの禁断症状、それが「PCの前に座りたくない病。」なのです。
出来る限り、モニターの前から離れたい欲求がどうにも止まらなくなるどうしようもない病。
ここ1週間ほどはひたすら逃げ続けているありさまでした。自分のBlogをかまうのもやっとこさの重症。
そんな訳で、ネットを繋いで一番のお楽しみ、他のサイト様巡りからもちょっと遠ざかっていたら…。
ちょっと!大変なネタを見逃していたじゃない!!
「2005年9月度ジャンプコミックス購入作品アンケート 」(By『有無』様)
「黄金聖闘士人気投票」や、「太臓もて王サーガ人気投票」など、実に興味深い投票に続き、催されたこのアンケート。
9月2日発売のジャンプコミックスは、計7冊。その人気の程を、閲覧者の投票から窺おう、というこの企画。いわば、選挙における出口調査…とも言えるかもしれない。ある意味、ネット界での世論を色濃く反映した大変為になる統計でございました。
投票総数は245票。一位は当然、「魔人探偵脳噛ネウロ(2)」。デスノ、アイシールドを抑えてのダントツトップ!!テニプリの低順位など、トーハンでの結果との違いが、市場の動向と分かれる所で素敵。
燦然と輝くその他の結果は『有無』にて、間近にご覧頂くとして…。
問題は、ぶっちぎりの最下位ですよ。まぁ、大方の予想を裏切らないその結果はともかくとして。
え!?ちょ、まっ!
「カイン」が0票って!!
そ、それはあまりにもカワイソウですよ…。
誰がって、そりゃ私が。
誰に頼まれたワケでもなく、しっかりと購入している私がっ!!
時は、奇しくも9/8(金)。仕事帰りに本屋に立ち寄った時のコトでした。念の為に補足しておくと、投票の結果を知ったのは購入した後ですヨ。0票に同情したワケじゃありませんからねっ!
目的は、もちろん「ネウロ」の2巻。速水・豪田・西村のプロフが載るなら買わいでか!!という勢いだったのですが…。
一体誰のいたずらか。そこに悪意はあるのか無いのか。棚に表紙を掲げて高らかに陳列された(業界用語で“面陳”というらしい。)「ネウロ」の隣には、これまた面陳された「カイン」がっ!!
何?この本屋さんのセンスはどうなってるの!?
と、一瞬目を輝かせるも、それは本屋さんの仕業ではなく。誰かの手によってたまたまその位置に置かれて居ただけなのでした。
「カイン」を其処に置いた人の意図は計り知れませんが、こんなめぐり合わせはそうあるもんじゃない。
これはもう、買うっきゃない!!と思い込んでレジへと向ったのでした。
ちなみに、今日のお買い上げは「魔人探偵脳噛ネウロ(2)」「ロトの紋章~紋章を継ぐ者たち~(1)」そして「カイン(1)」
何故、私が「カイン」を買ったのか?
それは自分自身にたずねてみても答えは杳として知れず。ヘタすると、同情で買った部分も大きいのかも知れない。
それでも「通して読めば、再評価出来るかも!」という想いで購入を決意したのでありましょう。
オマケにも、ちょっとダケ期待していたのかもしれません。
そして、読んでみて再確認したこと。
・私は、初期のカインの飄々としたキャラクターに惹かれていたのねと。
・帯のアオリは「――青き眼に悲しみ湛えしその少年 必然の運命に抗う孤独な反逆者」『笑顔の奥に陰を隠した主人公』を描くことには成功していると思いました。心からの笑顔じゃない、スマイル0円的な笑顔が割りと好き。
・初期敵キャラのダサさは、今になってみるとむしろ魅力的ですらある。アバル信徒ほどの突き抜けた異常さは一切無いが、中途半端さ、微妙さを楽しむべし。
・第一話の『破傀掌!!』は必見。だって、ハト時計みたいに飛び出して来たのは、後にも先にもこの1回だけですもの。
・主要キャラの表情の描写は、上手いと思う。が、モブの顔パターンは少ない。町人どもが今ひとつ、躍動感がないというか、イキイキしていないというか。
・総帥の襟は、進化していた。
・バトルシーンは今ひとつ状況がわかり難く、迫力不足も否めません。第2話まではサイボーグ同士のバトルという特色が結構出ていると思うのですが…。
・それがルゥランちゃんに時間を割き過ぎたあたりから、サイボーグである必然性が?になって来た。
・無くなってみれば、寂しいもんだね「破傀掌」。
・オマケはちょっと物足りない。カイン・メイファ・ルゥランの簡単すぎるプロフィール。それにアシの天野さん(「ウサギとカメとストライク」の作者)は絵がとても上手いという紹介。2巻の総帥プロフには期待してもいいのかな?
思えば、私がこの漫画を“結構好き”な理由ってうまく言い表せません。
絵柄に魅力を感じているのは第一。そして、前作「戦国乱破伝サソリ」から続く『特色あるバトル漫画を描きたい。』という意向が好みである事。
というのは表向きで、実はそこはかとなく漂うダサダサなオーラやら、「こうなって欲しいけど、ダメなんだろうな…。あぁ、やっぱり…。」と言う感じで、期待を裏切られるその微妙な感覚がたまらないのです。
ちょっと歪んだ動悸です。ダメっぽい所が好きなんだから、失礼な話です。
でもね、『好き』か『嫌い』で聞かれたら、間違いなく『好き』と言えるんです。
じゃぁ、なんで好きなのか?どこが好きで、どこがダメなのか?
大手を振って「面白い!」と言える漫画でない物を読むとき、私はそんな風に自問自答します。読んでいると、自分を見つめなおす事が出来る気がしないではない。
だからね、そんな微妙な気持ちを味わって見たい方。そして、0票という結果に同情を禁じえない方。
「カイン」に愛の手を差し伸べてやって下さい。ついでに、12月に発売される2巻にも愛をお願いします。
そして最後に、一緒に買った2冊の感想を一言で。
***魔人探偵脳噛ネウロ 2巻***
「原稿を描く内臓」
作者コメントに溢れるそのセンスが最高。一味違った感性にカンパイ。
***ロトの紋章~紋章を継ぐ者達~ 1巻***
アステアがすっかりお妃様なのはともかく、アランの丸くなり方はどうか?角が取れすぎて、別人のように優しそうで地味~な大人になりました。
というか「ロト紋」のハッピーエンドの続きがこんなにもアンハッピーだったコトにショック。
以上。さぁ、気になったポイントがあったなら是非とも書店でお手にとってご覧下さい。
そして「カイン」に愛の手を…!!(最終的に、物凄く同情している自分が居た。)
そんな時、現われるの禁断症状、それが「PCの前に座りたくない病。」なのです。
出来る限り、モニターの前から離れたい欲求がどうにも止まらなくなるどうしようもない病。
ここ1週間ほどはひたすら逃げ続けているありさまでした。自分のBlogをかまうのもやっとこさの重症。
そんな訳で、ネットを繋いで一番のお楽しみ、他のサイト様巡りからもちょっと遠ざかっていたら…。
ちょっと!大変なネタを見逃していたじゃない!!
「2005年9月度ジャンプコミックス購入作品アンケート 」(By『有無』様)
「黄金聖闘士人気投票」や、「太臓もて王サーガ人気投票」など、実に興味深い投票に続き、催されたこのアンケート。
9月2日発売のジャンプコミックスは、計7冊。その人気の程を、閲覧者の投票から窺おう、というこの企画。いわば、選挙における出口調査…とも言えるかもしれない。ある意味、ネット界での世論を色濃く反映した大変為になる統計でございました。
投票総数は245票。一位は当然、「魔人探偵脳噛ネウロ(2)」。デスノ、アイシールドを抑えてのダントツトップ!!テニプリの低順位など、トーハンでの結果との違いが、市場の動向と分かれる所で素敵。
燦然と輝くその他の結果は『有無』にて、間近にご覧頂くとして…。
問題は、ぶっちぎりの最下位ですよ。まぁ、大方の予想を裏切らないその結果はともかくとして。
え!?ちょ、まっ!
「カイン」が0票って!!
そ、それはあまりにもカワイソウですよ…。
誰がって、そりゃ私が。
誰に頼まれたワケでもなく、しっかりと購入している私がっ!!
時は、奇しくも9/8(金)。仕事帰りに本屋に立ち寄った時のコトでした。念の為に補足しておくと、投票の結果を知ったのは購入した後ですヨ。0票に同情したワケじゃありませんからねっ!
目的は、もちろん「ネウロ」の2巻。速水・豪田・西村のプロフが載るなら買わいでか!!という勢いだったのですが…。
一体誰のいたずらか。そこに悪意はあるのか無いのか。棚に表紙を掲げて高らかに陳列された(業界用語で“面陳”というらしい。)「ネウロ」の隣には、これまた面陳された「カイン」がっ!!
何?この本屋さんのセンスはどうなってるの!?
と、一瞬目を輝かせるも、それは本屋さんの仕業ではなく。誰かの手によってたまたまその位置に置かれて居ただけなのでした。
「カイン」を其処に置いた人の意図は計り知れませんが、こんなめぐり合わせはそうあるもんじゃない。
これはもう、買うっきゃない!!と思い込んでレジへと向ったのでした。
ちなみに、今日のお買い上げは「魔人探偵脳噛ネウロ(2)」「ロトの紋章~紋章を継ぐ者たち~(1)」そして「カイン(1)」
何故、私が「カイン」を買ったのか?
それは自分自身にたずねてみても答えは杳として知れず。ヘタすると、同情で買った部分も大きいのかも知れない。
それでも「通して読めば、再評価出来るかも!」という想いで購入を決意したのでありましょう。
オマケにも、ちょっとダケ期待していたのかもしれません。
そして、読んでみて再確認したこと。
・私は、初期のカインの飄々としたキャラクターに惹かれていたのねと。
・帯のアオリは「――青き眼に悲しみ湛えしその少年 必然の運命に抗う孤独な反逆者」『笑顔の奥に陰を隠した主人公』を描くことには成功していると思いました。心からの笑顔じゃない、スマイル0円的な笑顔が割りと好き。
・初期敵キャラのダサさは、今になってみるとむしろ魅力的ですらある。アバル信徒ほどの突き抜けた異常さは一切無いが、中途半端さ、微妙さを楽しむべし。
・第一話の『破傀掌!!』は必見。だって、ハト時計みたいに飛び出して来たのは、後にも先にもこの1回だけですもの。
・主要キャラの表情の描写は、上手いと思う。が、モブの顔パターンは少ない。町人どもが今ひとつ、躍動感がないというか、イキイキしていないというか。
・総帥の襟は、進化していた。
・バトルシーンは今ひとつ状況がわかり難く、迫力不足も否めません。第2話まではサイボーグ同士のバトルという特色が結構出ていると思うのですが…。
・それがルゥランちゃんに時間を割き過ぎたあたりから、サイボーグである必然性が?になって来た。
・無くなってみれば、寂しいもんだね「破傀掌」。
・オマケはちょっと物足りない。カイン・メイファ・ルゥランの簡単すぎるプロフィール。それにアシの天野さん(「ウサギとカメとストライク」の作者)は絵がとても上手いという紹介。2巻の総帥プロフには期待してもいいのかな?
思えば、私がこの漫画を“結構好き”な理由ってうまく言い表せません。
絵柄に魅力を感じているのは第一。そして、前作「戦国乱破伝サソリ」から続く『特色あるバトル漫画を描きたい。』という意向が好みである事。
というのは表向きで、実はそこはかとなく漂うダサダサなオーラやら、「こうなって欲しいけど、ダメなんだろうな…。あぁ、やっぱり…。」と言う感じで、期待を裏切られるその微妙な感覚がたまらないのです。
ちょっと歪んだ動悸です。ダメっぽい所が好きなんだから、失礼な話です。
でもね、『好き』か『嫌い』で聞かれたら、間違いなく『好き』と言えるんです。
じゃぁ、なんで好きなのか?どこが好きで、どこがダメなのか?
大手を振って「面白い!」と言える漫画でない物を読むとき、私はそんな風に自問自答します。読んでいると、自分を見つめなおす事が出来る気がしないではない。
だからね、そんな微妙な気持ちを味わって見たい方。そして、0票という結果に同情を禁じえない方。
「カイン」に愛の手を差し伸べてやって下さい。ついでに、12月に発売される2巻にも愛をお願いします。
そして最後に、一緒に買った2冊の感想を一言で。
***魔人探偵脳噛ネウロ 2巻***
「原稿を描く内臓」
作者コメントに溢れるそのセンスが最高。一味違った感性にカンパイ。
***ロトの紋章~紋章を継ぐ者達~ 1巻***
アステアがすっかりお妃様なのはともかく、アランの丸くなり方はどうか?角が取れすぎて、別人のように優しそうで地味~な大人になりました。
というか「ロト紋」のハッピーエンドの続きがこんなにもアンハッピーだったコトにショック。
以上。さぁ、気になったポイントがあったなら是非とも書店でお手にとってご覧下さい。
そして「カイン」に愛の手を…!!(最終的に、物凄く同情している自分が居た。)