はなむらさき不定期便

もうちょっとだけ

つづくんじゃよ。

私だけじゃない!!と、信じたい。

2005年09月10日 03時08分40秒 | 漫画感想
この1週間、残業続きでヘトヘトだったのです。
そんな時、現われるの禁断症状、それが「PCの前に座りたくない病。」なのです。

出来る限り、モニターの前から離れたい欲求がどうにも止まらなくなるどうしようもない病。
ここ1週間ほどはひたすら逃げ続けているありさまでした。自分のBlogをかまうのもやっとこさの重症。

そんな訳で、ネットを繋いで一番のお楽しみ、他のサイト様巡りからもちょっと遠ざかっていたら…。
ちょっと!大変なネタを見逃していたじゃない!!

「2005年9月度ジャンプコミックス購入作品アンケート 」(By『有無』様)

「黄金聖闘士人気投票」や、「太臓もて王サーガ人気投票」など、実に興味深い投票に続き、催されたこのアンケート。
9月2日発売のジャンプコミックスは、計7冊。その人気の程を、閲覧者の投票から窺おう、というこの企画。いわば、選挙における出口調査…とも言えるかもしれない。ある意味、ネット界での世論を色濃く反映した大変為になる統計でございました。

投票総数は245票。一位は当然、「魔人探偵脳噛ネウロ(2)」。デスノ、アイシールドを抑えてのダントツトップ!!テニプリの低順位など、トーハンでの結果との違いが、市場の動向と分かれる所で素敵。

燦然と輝くその他の結果は『有無』にて、間近にご覧頂くとして…。

問題は、ぶっちぎりの最下位ですよ。まぁ、大方の予想を裏切らないその結果はともかくとして。

え!?ちょ、まっ!


「カイン」が0票って!!


そ、それはあまりにもカワイソウですよ…。
誰がって、そりゃ私が。


不可抗力

誰に頼まれたワケでもなく、しっかりと購入している私がっ!!

時は、奇しくも9/8(金)。仕事帰りに本屋に立ち寄った時のコトでした。念の為に補足しておくと、投票の結果を知ったのは購入した後ですヨ。0票に同情したワケじゃありませんからねっ!
目的は、もちろん「ネウロ」の2巻。速水・豪田・西村のプロフが載るなら買わいでか!!という勢いだったのですが…。

一体誰のいたずらか。そこに悪意はあるのか無いのか。棚に表紙を掲げて高らかに陳列された(業界用語で“面陳”というらしい。)「ネウロ」の隣には、これまた面陳された「カイン」がっ!!

何?この本屋さんのセンスはどうなってるの!?
と、一瞬目を輝かせるも、それは本屋さんの仕業ではなく。誰かの手によってたまたまその位置に置かれて居ただけなのでした。

「カイン」を其処に置いた人の意図は計り知れませんが、こんなめぐり合わせはそうあるもんじゃない。
これはもう、買うっきゃない!!と思い込んでレジへと向ったのでした。

ちなみに、今日のお買い上げは「魔人探偵脳噛ネウロ(2)」「ロトの紋章~紋章を継ぐ者たち~(1)」そして「カイン(1)」


何故、私が「カイン」を買ったのか?

それは自分自身にたずねてみても答えは杳として知れず。ヘタすると、同情で買った部分も大きいのかも知れない。

それでも「通して読めば、再評価出来るかも!」という想いで購入を決意したのでありましょう。
オマケにも、ちょっとダケ期待していたのかもしれません。

そして、読んでみて再確認したこと。

・私は、初期のカインの飄々としたキャラクターに惹かれていたのねと。
・帯のアオリは「――青き眼に悲しみ湛えしその少年 必然の運命に抗う孤独な反逆者」『笑顔の奥に陰を隠した主人公』を描くことには成功していると思いました。心からの笑顔じゃない、スマイル0円的な笑顔が割りと好き。
・初期敵キャラのダサさは、今になってみるとむしろ魅力的ですらある。アバル信徒ほどの突き抜けた異常さは一切無いが、中途半端さ、微妙さを楽しむべし。
・第一話の『破傀掌!!』は必見。だって、ハト時計みたいに飛び出して来たのは、後にも先にもこの1回だけですもの。
・主要キャラの表情の描写は、上手いと思う。が、モブの顔パターンは少ない。町人どもが今ひとつ、躍動感がないというか、イキイキしていないというか。
・総帥の襟は、進化していた。
・バトルシーンは今ひとつ状況がわかり難く、迫力不足も否めません。第2話まではサイボーグ同士のバトルという特色が結構出ていると思うのですが…。
・それがルゥランちゃんに時間を割き過ぎたあたりから、サイボーグである必然性が?になって来た。
・無くなってみれば、寂しいもんだね「破傀掌」。
・オマケはちょっと物足りない。カイン・メイファ・ルゥランの簡単すぎるプロフィール。それにアシの天野さん(「ウサギとカメとストライク」の作者)は絵がとても上手いという紹介。2巻の総帥プロフには期待してもいいのかな?

思えば、私がこの漫画を“結構好き”な理由ってうまく言い表せません。
絵柄に魅力を感じているのは第一。そして、前作「戦国乱破伝サソリ」から続く『特色あるバトル漫画を描きたい。』という意向が好みである事。
というのは表向きで、実はそこはかとなく漂うダサダサなオーラやら、「こうなって欲しいけど、ダメなんだろうな…。あぁ、やっぱり…。」と言う感じで、期待を裏切られるその微妙な感覚がたまらないのです。

ちょっと歪んだ動悸です。ダメっぽい所が好きなんだから、失礼な話です。
でもね、『好き』か『嫌い』で聞かれたら、間違いなく『好き』と言えるんです。

じゃぁ、なんで好きなのか?どこが好きで、どこがダメなのか?

大手を振って「面白い!」と言える漫画でない物を読むとき、私はそんな風に自問自答します。読んでいると、自分を見つめなおす事が出来る気がしないではない。

だからね、そんな微妙な気持ちを味わって見たい方。そして、0票という結果に同情を禁じえない方。
「カイン」に愛の手を差し伸べてやって下さい。ついでに、12月に発売される2巻にも愛をお願いします。


そして最後に、一緒に買った2冊の感想を一言で。

***魔人探偵脳噛ネウロ 2巻***
「原稿を描く内臓」
作者コメントに溢れるそのセンスが最高。一味違った感性にカンパイ。

***ロトの紋章~紋章を継ぐ者達~ 1巻***
アステアがすっかりお妃様なのはともかく、アランの丸くなり方はどうか?角が取れすぎて、別人のように優しそうで地味~な大人になりました。
というか「ロト紋」のハッピーエンドの続きがこんなにもアンハッピーだったコトにショック。


以上。さぁ、気になったポイントがあったなら是非とも書店でお手にとってご覧下さい。
そして「カイン」に愛の手を…!!(最終的に、物凄く同情している自分が居た。)


コメント (6)
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「死太郎くん」が可愛くなってくる。…はず。

2005年01月16日 21時12分04秒 | 漫画感想
すでに何度か主張して参りましたが、私はホラー漫画が大好きです。
それも、「本当にあった怖い話」のような心霊現象の恐怖よりも、異形のクリーチャーが登場し、悲鳴がこだまする、血みどろスプラッタなホラーが好き。
うっかりこういう事を言うと、まわりはどん引きに引きます。お願い。そんな目で私を見ないで。
だって心霊現象は自分の身に降りかかってくる可能性が有るじゃないですか。「本当にあった」という位ですし。血みどろスプラッタな方が割り切って楽しめるのです。

さて、そんな私が一番好きなホラー漫画家。千乃ナイフ氏。線の細い美麗な絵柄で描かれる、容赦ないグロ展開が魅力の漫画家さんです。
そして私的に千乃氏の代表作が「死太郎くん」シリーズなのです。
今はもう無くなってしまいましたが、秋田書店の少女向けホラー誌「サスペリア」にて読切り式でシリーズ掲載されておりました。

セブン&ワイのコミックス紹介はこちら


ごらんになりましたでしょうか?死太郎くんのご尊顔。不気味です。
常時ランドセルに、刃渡り40cmはあろうかという包丁を所持している小学生(なのか?)。尋常ならざる迫力です。
この死太郎くんが「死太郎スキップ」を踏んでやってくると、恐ろしい出来事が起こってしまう…。そんな物語。

さて、大雑把すぎるあらすじ紹介も済んだ事ですし、ろくでなし感想文いってみます。

まずはこの漫画最大の魅力とは何か。
それは女の子が可愛い!ということ。
タイトルは「死太郎くん」なのですが、どちらかというと死太郎くんは狂言回し的な役割を演じています。
物語の主役は、毎回悲惨な目に遭わされる少女達なのです。

基本的に主役は毎回黒髪ストレートで気の弱い少女。そして目が大きい。いじめっ子はギャルっぽくて、目の大きさが主役の3分の2。主役の友達は三つ編が多い。基本的に不美人は登場しません。
女の子の顔がみんな同じとか思ってはいかんのです。これはもはや様式美の世界。
しかし、そんな美少女も、うっかりしてると、瞳孔が開き、目の血走ったトンでもなくグロい顔に変わってしまう事も多く、油断出来ません。
特筆すべきは、この人足フェチなんじゃないかと思うほど、見事な足!特に臀部から太股に掛けての描写は秀逸です。なんか作者のこだわりを感じる。「パンチラは絶対にしない。」という方針にも何かこだわりというか、執念を感じます。
千乃ナイフ氏の絵柄は、顔の描写が独特で、繊細に書き込まれた睫毛・虹彩までしっかりと書き込まれた黒目がちな瞳・やたら小さい口(能の面の口元にそっくり)が特徴です。ちょっと好き嫌いの出そうな絵柄なのですが、太股の描写については、好き・すごく好きのどっちかでしょう。(と、決め付けてみる。)
少女向けホラー以外にも、成人向け小説の挿絵なども手がけてらっしゃる様です。なるほど。エロさに納得。
ホラー漫画に欠かす事の出来ない要素、エロチシズムを十分に満たしております。


いきなりホラー以外の魅力を語ってしまったので、次はホラー要素の魅力ですよ。
それは、美麗とも言える内臓の描写と、デザインのイカス、クリーチャー達。
「死太郎くん」含め、他の千乃ナイフ作品すべてに於いて、ほぼ100%のモツ登場率を誇りますが、この人の描く内臓は、なんか臭くなさそうなので割りと平気です。逆に臭そうな内臓といえば、日野日出志・谷間夢路辺りでしょうか?こちらは、なんかムァッと来そうな内臓。なんだこのニュアンスのみの説明。
そして、魅力溢れるクリーチャー。これはもう、ホントに気持ち悪い。
ゾンビなどは、現在進行形で腐敗が進んでいるタイプ(例:バイオハザード)ではなくて、干からびちゃた系(例:ハムナプトラ)のソンビで、これがまた気持ち悪いのです。肉がすっかりこそげ落ちて、骨スジばってる感が後引く怖さ。内臓そのものがモンスター化したかのようなヤツもおります。怖いです。
かと思うと、けっこうユーモラスな愛せるヤツラも居たりします。コミックス「死太郎くん2」に収録の「人間の実」に登場する、校長先生の怪物が私のお気に入り。
校長と言うよりは、教頭っぽい顔の付いた巨大な芋虫さん。初登場から推定5秒で潰れて死にます。その儚さと優れたデザインセンスが好き。


語り忘れてはいけないのが、各所に溢れるユーモアです。
不条理かつ、ナンセンスなスプラッタホラーの世界は、どこかでギャグに通ずる物が有ると思うのです。
「ありえねー!」という、なんかの映画のキャッチフレーズ的な展開は、ちょっと笑えます。
つのだ☆じろう御大などは、狙ってない(多分)のにギャグになってる偉大な先生ですが、千乃氏の場合は確信的に笑いの要素を随所に提供してくれてます。
「死太郎くん2」収録のエピソード「肉ロボット」に登場する、殿城姫子様なんか、女版・大豪院邪鬼とでも言うような巨大さを誇ります。しかもその巨大さには誰もツッコんでくれない。シュールです。


さてはて、私がだらだら語った所で、「死太郎くん」の魅力は7%位しか引き出せません。
百聞は一見にしかず。とも申します。もし、この駄文で興味を持たれたお方は、お手に取ってみてはいかがかと。気に入らなければ、そっと棚に戻して。
特にホラー漫画好きで未読の方。お勧めです。そしてモツ系大丈夫な太股好きの方。この太股はお勧めです!


以上、「漫画感想」第一回。千乃ナイフ「死太郎くん」のご紹介でした。
第一回から先の危ぶまれる内容です。
私がホラー漫画に何を求めるか?それはエログロナンセンスの世界。そんな奴なんです。

またしても、記事が途中で消えるトラブル発生。
いいかげんこんなミスは繰り返したくないものですが、未だ初心者です。
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ホラー漫画が好き。

2005年01月10日 23時52分29秒 | 漫画感想
以前から設置だけはして放置していた「漫画感想」カテゴリ。
ジャンプ以外の漫画も読むんだゾ!というアピールだったです。
少年ジャンプ以外のお気に入り漫画・気になる漫画のご紹介などさせて頂こうと思っております。
基本的にネタバレしまくりの予感です。
一応、今後の予定として

  • 作品名 / 作者 
  • 死太郎くん / 千乃ナイフ
  • タッジーマッジー / 山口美由紀
  • 星を継ぐ者 / 戸田尚伸
  • ソンビ屋れいこ / 三家本礼

    ・・・等々を予定しております。
    ラインナップをご覧頂いて、お判りになるかもしれませんが、無駄に広い守備範囲を誇ります。
    お目々キラキラ少女漫画から内臓バッチャバッチャのスプラッタまで。興味が有れば何でも手に取るタチなのです。
    青年誌レベルならエロ漫画も読むよ。ヤマジュンもOK。でも耽美系だけは読めないの。
    なんか気恥ずかしくて、表紙見るだけで赤くなってしまうの。今更純情ぶっても、いたしかたないですか。
    そんな訳で、何が飛び出すか、私にもわからない、ごった煮感想文。
    どうせまた、ろくでなし感想しか書きませんが、よろしければブルースって下さい。

    自分で言って意味わからん。
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