今週の好物は「ホットプリン」。
読んで字の如く温かいプリンであると思われます。
写真のプリンも、現物は湯気のホコホコと立ち上るホットな奴でございましたが、見事なまでに普通のプリンになっております。無念。
冷たいデザートの定番・プリンでありますが、その正体は卵と砂糖、牛乳を蒸して固めた茶碗蒸の親戚なのです。
オーブンから出したばかりの、出来たてプリンはアツアツ。
冷まさずそのまま頂けば、まさにホットなプリンと呼べるのではないかと思います。
久々にプリンを作ってみましたが、コイツってば結構簡単。
せっかくなので、作り方をちょこっとご紹介させてもらいます。
*材料*
<カラメルソース>・水:50cc ・砂糖:40g
<プリン>・卵:3個(全卵使用) ・牛乳:300cc ・砂糖:60g ・バニラエッセンス:少々
それに、・万能こし器 ・プリン型 ・熱湯 を準備しておきます。熱湯は色々と使うので、事前に準備。
ちょっとリッチにしたい時は、バニラエッセンスをバニラビーンズにすると良いらしいです。高いから使った事はありませんが。
お好みで、ブランデーを加えると大人の味になります。
*作り方*
①カラメルソースを作る
小さい鍋に水と砂糖を入れ、中火でじっくり煮詰めます。
煮詰まるまで時間が掛かりますが、あせらず時間を掛けて。全体がドロっとして来ると、あっという間にコゲます。
火を止めても予熱で火が通るので、キツネ色なる程度火から降ろしてOKです。
そのままだとちょっと硬いので、熱湯でのばしてトロトロにします。
水で濡らしたプリン型にカラメルソースを敷きます。
これで準備完了。上記の材料でプリン型約5個分です。
②プリン生地を作る。
・鍋に牛乳と砂糖を入れ、中火で砂糖を煮溶かします。温めすぎると卵を固めてしまうので人肌より少し熱い位に。(熱ければ冷まます。)
バニラビーンズを使う場合は、ここで一緒に煮ます。
・泡立てないように割りほぐした卵に牛乳を注ぎ、混ぜる。
・こし器でこす。でっかいのが無ければ、茶こしで。時間は多少掛かりますが。
・こしたら、バニラエッセンス(お好みでブランデー)で風味を付けて生地完成。
ここらでオーブンを150℃に予熱しておきます。
③焼く
①で準備しておいた型に、オタマで生地を注ぎます。
全部注いで天板に配置したら、天板の八分目まで熱湯を注ぎ、150℃のオーブンで50分焼く。
天板にお湯を入れることで、蒸し焼きにします。
焼き上がり、楊枝で刺して液体が着いてこなければOK。
ホットプリンで食べる時は、ココット型なんかに入れて作ると良いと思います。そしてすくって食べる。
アツアツだと、型からはずす時にヤケド危険!
型からはずすのが結構大変です。楊枝で型とプリンの間をクルと一周して空気を入れ、ちょっと斜めに持ちながら、隅っこに隙間を作って底にも空気を入れる。
この型から外す作業をするとき、プッチンプリンの偉大さを思い知るのです。
温かいプリン。それはまぁ、ホントに温かいプリンだなという感想なワケで。
プリンというか、食感と雰囲気は「甘い茶碗蒸」と呼んだ方が相応しい気もします。
でも、寒い冬にはこんな食べ方もアリかな?
カラメルソースはちょっと苦い位の方が、ホットプリンには合いそうです。
さて、ここからは無駄に長い余談。
以前、北海道を旅行した際「ホットチョコプリン」なるものにお目に掛かった事があります。
「マルセイバターサンド」やチョコレート等のおみやげスイーツで有名な
「六花亭」での事。
とかく、お土産物が有名な同店ではありますが、ケーキやプリンなどごく普通の洋菓子も取り扱っております。
店舗によっては、ちょっとしたカフェスペースを設けている所も。
そんなお店で見た「ホットチョコプリン 120円」というお品書き。値段の安さもさることながら、プリンなのに温かいという点がなんともソソられます。
早速注文すると、「少々お時間を頂きますがよろしいですか?」という店員さんの返事。一体どんなモノが出てくるのか?もしかして、プリンをオーブンで焼くのか?
初めて口にする温かいプリン。期待を胸に待つことおよそ1分。
どこからともなく「チーン!」という耳慣れた音が。
どうやら、ホットプリンとはレンジでチンするChin-Chinプリンを指すようです。
そしてほどなく運ばれて来たホコホコのチョコプリン。
もうなんというか。「チーン!」という、小気味良いあの音が聞こえてしまった時点で、私の負けだったような気もします。勝手にがっくり。
「少々」のわりにはヤケドするほどホットだった。今となってはそれしか覚えておりません。
そんなこんなで、要するに「ホットプリン」なんてレンジでチンすりゃいいんでしょ?
そう思っていたのです。
そう思って、プッチンプリンをレンジでチン!してみたら…。
デロデロに。
ゼラチンで固めた系のプリンには、この技は通用しないみたいです。
仕方がないから、焼きプリンを作ったのでした。
皆さん、市販されている物でホットプリンを楽しむ際には
「焼きプリン」である事を確認の上、レンジに入れてください!
液状化したプリンは皿から溢れます!危険!!
以上、無駄な余談終了。