への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

荒川豊蔵資料館に行きました

2023年12月20日 | 鑑賞

先週から、障子を貼り替えたり、正月飾りを作ったり、正月を迎える準備を始めました。

 

天気の悪いこの日、その準備を一休み、岐阜県可児市荒川豊蔵資料館にやって来ました。

12月23日まで、ここで美濃桃山陶の歴史展が開催されているんですね。

 

ここを左に入っていくようです。

細い道をどんどん歩いていくと、

 

前方に建物が見えてきました。これは作業場(陶房)。

建物の前に石段。このジグザグの長い石段を上って行くと、

 

途中、木の切り株の上に、こんなものが。

この声援に励まされ、

 

やっと着きました荒川豊蔵資料館(館内撮影不可)。

入館料一人210円を払って入ると、

 

館内には、桃山時代から江戸時代にかけて、東美濃で焼かれた陶器と出土した陶片、それに人間国宝・荒川豊蔵の作品が展示されていました。

 

豊蔵の作品で感銘を受けたのは、これ。志野茶碗 銘耶登能烏梅

上品な色合いと佇まいですよね。すばらしい!

 

それに、豊蔵がこの地で発見した志野筍絵陶片

この発見により、志野の発祥地は瀬戸ではなく、美濃であると再定義されたそうです。

 

 

資料館から出てきました。下に見えるのは、

作業場(陶房)です。

 

下りて行って、中に入ると、

実際に豊蔵が回した轆轤(ろくろ)や、いろんな道具が展示されていました。

 

陶房から出てきて、奥に進むと、

 

小川の左手に、大きな石碑

豊蔵が「志野筍絵陶片」を発見したのは、ここだったそうです。

 

石碑の裏に回ってみると、山の斜面に、

散乱した陶片。

実はここ、桃山時代の窯場跡(遺跡)。そこに豊蔵は居を移し、陶房を構えたんですね。

 

右手を見ると、

斜面の上に建物。これが豊蔵の居宅です。石段を上がって行って、玄関に入り、

 

土間から左側をのぞくと、

手前は囲炉裏の間。奥の座敷にある机、高松宮来訪の際にあつらえたものだそうですよ。

 

土間の右側には、手前に豊蔵が日常を過ごした掘りゴタツの間

奥の座敷は寝室。襖を見て! 下張りの古文書がむき出しにされていました。豊蔵の趣味?

 

土間を抜けて、勝手口から裏に出ると、

パッと眺望が開けました。

左端に陶房、荒川豊蔵資料館は右の山の上にチラッと見えました。

 

への次郎 「人間国宝の作品は、ひと目見て違いが分かるね

奥さん  「ほんと。年の瀬に、いいものを鑑賞できたわ

 

この日の気温は4度。豊蔵も見ていた山間の風景、しばらく眺めていました。