外から貰うモノは危険

終戦後から日本のジャズ・ドラマーとして活躍されたG氏が
生前にTVで話されていたエピソードを思いだしました。
G氏は、若い頃に進駐軍のキャンプでジャズ演奏のアルバ
イトをしていました。　当時のG氏は無類のヘビースモーカーだ
ったそうです。　ある時、クラブのマネージャーが毎晩遅く
までG氏が演奏を頑張っているので、彼の愛煙家ぶりから
高価な有名ブランドのタバコを１ケース、プレゼントに差し
出したそうです。　G氏はそのタバコを見て、当時の闇市
では、彼の数日分のアルバイト料に匹敵するタバコだった
ので、おもわず喉がゴクリと鳴りました。
しかしG氏は、そこで考えました。　そして、タバコを受け取
るのを断ったそうです。　
マネージャーがその訳をG氏に尋ねると、
「１ケースならば直ぐに無くなってしまう。　その後は、いつ
もの安タバコに戻ることになる。　その辛さは、美味を知っ
てしまった後なので、格別に辛く感じるだろう。　
もし、あなたが一生分、このタバコをプレゼントしてくれるな
らば、喜んで頂きます。」
と、いう感じの受け答えをしたそうです。

さて、人間は生まれ出たからには、段々と年を経て老いて
往きます。　そして、必ず病気になり、必ず死にます。
これが、正しい人生の流れです。
また、人生の途中には、山あり谷あり、病気も不運も幸運
も在ります。　これも、正しい人生の姿です。
人生の美味しい所ばかりを追い求めていると、
心が辛く成りませんか？
授かり物の自分の肉体を、こんなポンコツは嫌いだと、感謝
もしないでいると、本当に故障が増えていきます。
ポンコツも大事に乗ると、とても長持ちします。

現状を受け入れて感謝することが出来れば、人生が楽しく
成るように、軌道修正が始まります。

生かして頂いて　ありがとう御座います

人類の　５％　運動を広めたいです。
　　　
応援して下さる方は、この４箇所をクリックして下さい。
初めての人は、左側のCATEGORYを読んで下さい。