伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

お宝に気付いてますか?

2008-11-27 18:55:05 | Weblog
私が担当する取引先の1つであるA社に行きますと、会社の
近所や敷地内を歩く、発達障害の青年をたまに見かけていま
した。 いつも缶コーヒーを1つ手に持ち、嬉しそうに歩いて
います。 別に行き先が有る様でも無く、独り言を叫びながら
ブラブラと散歩をされています。
どうも言葉をハッキリと発音が出来ない感じです。
ある時、A社の社長に用事が有り、A社の近所にある社長の
自宅へ行きました。
インターホンを鳴らすと、勝手に玄関の扉が開きました。
あら?自動扉かなと思った瞬間、中から青年がワーと叫びな
がら外に飛び出してきました。 
続けて家の中から社長さんが出て来られて、
「うちのお宝が今日も御出発されたわ」と言って、私の顔を
笑いながら見ました。

用件を済ませた帰り道の車中で、私は社長さんは立派だなと
思っていました。 息子さんの事を隠したりせずに、彼の全て
を受け入れて理解し、堂々とされていました。
私が知る発達障害者を抱えた家庭は、面倒を見られなくて
施設に預けっぱなしの方が多いです。
障害の程度にも因るでしょうが、自宅で見守っているAさんは
優しい親だなと感じ入りました。

ある時、A社から大分離れた道で、A社長の息子さんを見掛
けました。こんな遠くまで来てるんだなと思い、顔を良く見ます
と、なんとタバコを銜えていました。 
手にはライターを持ち、カチカチさせながら嬉しそうにして、
まるで競歩の選手の様に腰をくねらせながら早歩きをされて
いました。
息子さんの年齢は二十歳を過ぎていて、喫煙の年齢制限を
クリアするだろうが、これは社長さんの知らない事だと思い、
車を止めて注意するか迷いました。
しかしアポイントの時間が迫っていたので、心配の磁気を
青年に掛けながら、その場を通り過ぎました。
夕方の帰り道、やはり青年が気になりA社に立ち寄ってみま
した。
なんと会社の駐車場で、社長さんが目に涙を溜めながら息子
さんをビンタしている所に出くわしました。
私が車から降り、社長さんが私の方を振り向いた隙に、息子
さんは泣き叫びながら逃げて行きました。
社長さん曰く、息子が陰でタバコを吸っているのを見つけた
ので叱っていたのだと仰いました。 火遊びを覚えると、人様
に迷惑を掛けるので、以前から何度も注意していたとの事で
した。
私は、それは大事な事ですねと、頷いて同意するしか出来ま
せんでした。 目を赤く腫らした社長さんに、子供を思うが故の
愛情を感じました。

A社は、同業者が不景気で苦戦している中でも、仕事が途切
れずに確保出来ている様です。 営業せずとも仕事の依頼が
来るそうです。
これは、社長さんの人柄と、例のお宝が引き寄せていると
私は感じました。 お宝さんが会社の敷地を歩く事が、御祓い
に成っているのです。
この世の中は、どこかで幸福のバランスが取れている様です。
ただ、何所と何処でバランスが取られているのか、複雑過ぎ
て私達には分からないのです。

神のなさる芸術には、寸分の狂いも無いのは確かです。

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