青空Green倶楽部

時々意の趣くままに・・ミヤンマ―・国際・政治・経済・温暖化or寒冷化・限界集落etc

大メコン経済圏の回廊

2020-09-02 02:07:26 | 忘備
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 1992年からアジア開発銀行(ADB)主導でメコン流域の5ヶ国タイ・ベトナム・ラオス・カンボジア・ミヤンマ―と中国2省、雲南省・広西チワン族自治区で「大メコン圏経済協力プログラム」が実施されていた。交通・通信・エネルギー・人的資源・環境・貿易・投資・観光・農業の9部門で、先ずは道路開発と整備のインフラ施策がメコン回廊です。2006年に中国2省を除いて5ヶ国の流域約3億3千万人市場の進捗状況と調査取材を兼ねて一人で訪れたのです。

 東西回廊はベトナム・ダナンからラオス・サバンナケット、タイ中央部を東西に横断しミヤンマ―・モーラミヤインまでの全長1450㎞。第二東西回廊はタイ・バンコックからカンボジア・プノンペン、ベトナム・ホーチミン外港のブンタオまで全長950㎞。東北回廊は中国・雲南省昆明からタイ・バンコックまで約2000㎞と昆明からベトナム・ハノイを経てハイホンまで850㎞と2005年には広西チワン族自治区ナンセンからハノイまでの400㎞の3ルートです。(南北回廊の中国内ハノイは未取材)。

 バンコックから列車でラオスとの国境の町ノンカイに。国境超えしラオスの首都ビエンチャンに。ラオス国内をバスで縦断南下しサワンナケートに。国境超えしベトナム・ラオパオにバイタクで古都フエまで南下。フエから列車でダナンに。ダナンから列車でホイアン、クアンガイを経てホーチミンまで。ホーチミンからバスで国境超えしカンボジア・プノンペンに。プノンペンからバスで南下しシアヌークビルと船でココンに。ココンから国境超えしタイ・ハートレックに。ハートレックからバスでバンコックに約2週間のバックパッカーのような大変な調査取材旅でした。その後軍事政権下のミヤンマ―に傾注し7年居住往来したのです。

 5ヶ国とも敬虔な仏教国で人心・勤労・学習意欲も高く大経済圏.アジア最後のフロンティアの息吹を感じました。ラオス南部やカンボジアに縫製や食品の日系企業の進出計画がありました。回廊整備、新設の道路工事は各国髄所で行われ全体的には2^4車線でタイ国内では片道6車線道路も整備されていました。灼熱の道路横断時には50℃以上になり息苦しい。森林伐採などの道路建設や開発と地球自然との整合性の難しさも感じます。今夏の中国などの豪雨洪水被害はインド洋の影響が大きいのは・。 現在では日系企業もタイを中心に大メコン経済圏に多数進出していますが中国・台湾・シンガポール企業などより劣勢です。

 

 
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