青空Green倶楽部

時々意の趣くままに・・ミヤンマ―・国際・政治・経済・温暖化or寒冷化・限界集落etc

岐路(きろ)に立つ人類

2023-08-27 13:59:19 |  ドキュメント


 私たちは地球人として岐路に立っています。人類存亡の危機です。岐路とはその別れ道です。今年も酷暑、豪雨、洪水、干ばつ、山火事やサイクロン、ハリケーン、台風の先鋭化で地球の各大陸、各国で甚大な災害被害に直面しています。人口増加と経済成長(富の増加やライフスタイル、消費パターンの変化を含む)の組み合わせで地球環境に過度な要求を課しています。

 岐路は潜在的で壊滅的な結果を伴なう現在の経済成長モードの継続か新しい人類生存の開発モデルの移行かのどちらかです。そのモデルは地球の持続可能性と社会的公正と平等を強化し地球環境に優しい抑制的な経済政策やライフスタイルです。人類が地球に与えている累積的な圧力が人類を維持する能力を超えているのです。

 我々が根本的な進路を変えない限り結果は深刻であり人間を含む地球上の居住や生命に悪影響を与えます。自由に使える別の惑星を持っているかのように地球を乱開発、酷使し生きています。世界の有識者が注意喚起(かんき)しても世界社会は否定的で成長の制約と限界の厳しい現実を拒否しています。

  技術革新、自由市場、金融に支えられた経済成長が生態学的持続可能性や食糧、資源不足を含むすべての地球的課題を解決すると前進させてきた。経済成長は政治、経済、社会の安定のために不可欠と認識してきた。世界経済の力強い成長が優先事項になってきた。世界の全ての市民が淡水、食糧安全保障、生活の質の向上など改善を求めてきた。それらの思考、行動が気候変動や自然破壊を地球規模で進行させているのです。

 CO2の排出量を根本的に削減し生産と廃棄と生活の方法を変えなければならない。持続可能性が人間の行動の主要な原則です。私たちの態度やライフスタイルの変化を含め意志、行動を政府や全ての組織や個人が持つ必要があるのです。

 経済成長中心の考えからクリーンエネルギーの確保や天然資源の保護やリサイクル技術も重要でしょう。早急に具体的な時間軸と基準を整備する必要があります。利害の相違やアプローチ方法など国益の追求を助長します。政治指導者の資質と責任も重要で説明責任も伴います。      

 ドイツの法学者はグローバルガバナンスが悪化している。「民主主義国家の指導者はポピュリズムに走り右往左往、権威主義国家の指導者は自己権力維持に奔走している。地球的最優先課題に取り組んでいない。国際機関の再構築も必要だ」と提言しています。

 根本的で具体的な抵抗を克服するためにより多くの質の高い情報を提供しあらゆる階層の人々の意識を高める事が不可欠です。


 写真はERTH転載です

 

 
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イランのアーリア人

2023-08-15 14:09:34 | コラム


 欧米やアジア諸国や中東諸国のインスタ友達が毎日どこかの国の誰かがメッセージやリール映像を送ってくれます。米カナダや英やEU、北欧諸国にオーストラリアやインドやインドネシアなどですがイスラム圏の中東の多様な民族の友達も多々います。アフリカ南米が少ない。経済、歴史、社会、文化、民族、気象、災害などの生活者のプライベート特派員です。

 この頃メッセージ交換の多いのがイランのイスラム文化が嫌いだと言う世界最古のゾロアスター教教徒のアーリア人の夫婦です。それにイスラム教徒のペルシャ人の学生やその他パキスタンのパンジャブ人夫婦やパキスタンに住むアフガニスタンのパシュトゥン人の女性などです。人にもよると思いますが欧米人より質実(飾りけがなくまじめなこと)謙虚、誠実で女性はインスタ映えの美人たちです。

 イランの先生志望の敬虔なイスラム教徒の学生に顔が見えないと言うとフッラシュ、リール映像を送ってくれました。アーリア人の主婦は5枚オマーンの税関で働く旦那と赤ちゃんの写真も送ってくれました。パンジャブ人の主婦は旦那と自分の写真を送ってくれましたが自分の写真だけ1日後に削除しました。パシュトゥン人の女性はきれいな風景写真やリール映像を送ってくれます。

 アーリア人夫婦とのメッセージ交換でアーリア人の定義が理解しにくい。言語や民族、歴史、文化学者の見解や学説が広義や狭義や時代が異なったりして複雑でわかりにくいのです。大まかな概要です。

 イラン・アーリア人の歴史は壮大です。紀元前2000年頃中央アジア方面の遊牧民が先住民族と戦い共存しながら寒冷化をさけて緑の牧草を求めて南下しイラン高原やインド、ガンジス川流域に住み着いたのです。広義のアーリア人は中央アジア、インド亜大陸、中央ヨーロッパや中国西部まで拡大したグループも指すそうです。

 イラン・アーリア人と北インド民族を祖先に持つ西アジアやヨーロッパの諸民族は同じ系統の民族でインド・ヨーロッパ語族(写真上図)と呼称されます。アーリアとは「高貴な」の意味です。語源からイランの国名にもなっているのです。

 インド・ヨーロッパ語諸族の一派でイラン・アーリア人の末裔(まつえい)と考えられているのがパシュトゥン人、ペルシャ人、タジク人などです。広義のヨーロッパ人の大多数の民族の共通の祖先がアーリアン人から発生したアーリアン学説やアーリアン人種論がある。イギリス人、フランス人、ロシア人、アルメニア人、ドイツ人(ナチスドイツ下で純粋なゲルマン民族であるドイツ人が最上位のアーリア人とされた)などです。

 メソポタミア文明、インダス文明やペルシャ文明などを再勉強しないと。世界史の中核(物事の中心・重要な部分)です。私たちの宗教は世界最古のゾロアスター教でイスラム、ペルシャ人ではないと自負するイラン・アーリア人夫婦が提起してくれた命題です。もう少し勉強します。

 イラン・イスラム共和国の概要
 国土は日本の約4,4倍、人口は8920万人(2023年)、首都テヘラン、民族ペルシャ人(他にアゼリ系トルコ人、クルド人、アラブ人等)、略史 アケネス朝ペルシャ(紀元前5世紀)ササン朝ペルシャ(紀元前3世紀)、1925年パーレビ朝、1979年ホメイニ師の指導のもとイスラム革命により現体制、1人当たりGDP約423ドル(名目)2023年、GDP359億ドル2023年、世界4位の原油埋蔵量、世界2位天然ガス生産国、在留邦人439人2022年、日系企業22社。


 

 
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地球の沸騰化(ふっとうか)

2023-08-04 12:54:28 |  ドキュメント



 国連事務総長が地球温暖化を言及するだけでは充分ではない。私たちは地球規模の沸騰の時代にいます。温室効果ガスの大胆な削減、再生可能エネルギーの導入目標の引き上げなど対策強化を呼びかけられています。

 地球の気候システムが変動する「臨界点」を超えつつある。科学者や気象研究者の指摘が各国政府やメディアに危機感が共有されていない。SDGsにも背き灼熱の非常識なスポーツ人の真夏の高校野球やスポーツ騒動で国民を煽る日本の公共放送などTVラジオメディアの劣化も指摘されています。                                        

 米国立環境センターの分析で2023年㋆3日の世界の平均気温17,01℃を記録し19世紀の気象観測以来の17℃を超えたと発表。世界気象機関(WMO)は推定データとしながらも㋆7日に17,24℃になったと発表しました。12万5千年間で一番暑い夏だと言及している学者もいます。

 北極の温暖化、永久凍土の融解やメタンガスの発生、偏西風の蛇行、エルニーニョ現象、人間の無責任行動などの原因だと考えられます。7月になって北米、アジア、ヨーロッパの広い範囲で熱波が発生し記録的な高温が観測された。米デスバレーで56℃、中国トルファン市52,2℃、スペイン、イタリア、メキシコや日本でも40℃以上の高温が観測されています。                                                         

 中東は世界の2倍のペースで気温が上昇しています。独マックスプランク研究所によれば中東の都市はあと数年で人が住めなくなると推測しています。クウエートで6月に53,2℃、オマーン、UAE、サウジアラビアで最高気温が50℃超えしイラクで51,6℃、イランでは50℃超えの猛暑になり政府機関や学校、銀行など休業した。カナダやギリシャやハワイの大災害の山火事など報道されています。                      

 四方を大量の水、海洋に囲まれた日本列島です。陸上で温め続ければ豪雨や猛暑や豪雪や干ばつなど災害を誘発し、周知の通り毎年発生しています。中国・福建省と5-6省、北京の台風被害で車が何万台かゴミのように濁流に流されています。インドのニューデリーや西部のマハラシュトラ州やカナダ東部ノバンスコシア州で豪雨、洪水の大災害もあります。ノルウェーではダムが決壊し多数の人家が濁流に流されています。

  その他ドイツのフランクフルトや近隣の大洪水 、英やアイルランドのスーパーストーム災害、米カルフォルニアやコロンビアでのハリケーン被害、洪水などです。南半球のアルゼンチンでは平均気温が30℃超えです。アルゼンチンの例年の8月の平均気温は13,3℃です。観測開始以来117年間で最も暑い冬です。

 国連や世界の識者が温室効果ガスの削減を声高らかに呼びかけても地球を守る意識が日本のTVラジオメディアや社会の指導層が希薄(きはく)です。毅然とした地球沸騰化時代の社会変革の構築、啓蒙がされていない。                                    
 
 化石燃料電力の節電や削減、ガソリン車の削減やインバウンド需要の縮小、不要なスポーツ大会の中止やスポーツ選手などの飛行機利用の削減などなどです。東京神宮外苑の再開発計画で森の樹木を伐採し不必要なスタジアム建設計画するなど随所随所の役所、役人や企業で地球の現実が充分、理解されていない。

 地球の沸騰化は目先の利益より莫大な経済的損出をもたらします。公共放送NHKが執拗に報道する野球やサッカーや相撲や将棋で勝った負けた程度の話ではないのです。                                                         
 
 自然災害、食糧危機、難民、水不足、インフレや貧困、飢餓が増大し難民の排斥運動や資源争奪の紛争もひんぱつします。ポピリズムの台頭や政治、経済、環境、社会の混乱をもたらします。大混乱時代がやってきます。もうその兆候が世界各地で起きています。

 写真上は国連の転載です。下は暑がりの少女 
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