青空Green倶楽部

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中国の「新質生産力」

2024-04-21 15:55:03 | コラム


 2024年の中国政府の活動任務の最重要項目として「新質生産力」が掲げられた。新質生産力とはイノベーションが主導的役割を果たし、従来型の経済方式と生産力のアプローチから脱却し、ハイテク、高効率、高質の新しい発展理念に合致した先進的な生産力のことです。

 習近平国家主席は1月末の中国共産党の集団学習会で「科学技術革新は新産業、新モデル、新原動力を生みだし新たな質の生産力を発展させる革新的な要素だ」と述べています。新型工業化の推進、モノつくり強国、品質強国、ネットワーク強国、デジタル化強国、農業強国の構築を加速させると発言しています。                                                          

 加速の構築には戦略的に技術革新と産業革新を科学的に配置する必要がある。特にデジタル経済の発展に力を入れ実体経済との深い融合を促し、強い競争力を持ったデジタル産業クラスターを構築しなければならないとも述べています。

 またグリーン経済の発展は高質の発展の基調であり新質生産力そのものだと指摘された。発展モデル、トランスフォーメーションを加速しカーボンピークアウトとカーボンニュ-トラルの実現を求めた。

 2023年の 世界ランキングでGDPは2位の中国、3位の日本です。世界競争力ランキングの中国は17位で日本は34位です。アジアで香港は5位、台湾は7位です。日本は1989年から1992年まで世界1位だったのです。35年の間に政府の無策、悪政によって日本経済は衰退し国民幸福度も劣化ているのです。

 日本の劣化衰退の要因は1.旧態以前のビジネスシステム 2.ビジネス効率化の低下 3.DXデジタルフォーメーションの遅れ 4.世界の変化に対応できない、遅れる。5.企業の閉鎖性、管理職の海外経験不足にアベノミックスなど経済政策ミスを指摘されています。

 筆者は約30年前から瀋陽や北京、上海、西安、昆明、石家荘など数年於きに貧しい中国から近代的国家までの変遷を訪れて見てきました。権威主義、一党独裁国家は好きではありませんが経済的側面から見ると驚異的でめざましい成長をしていると思っています。

 今回の習近平国家主席の「新質生産力」の方針、指針は欧米や日本など脅威になると受け止められています。伝えられる報道によれば政府補助金約20兆円の国費の投入です。AIの最先端技術力を活かして施行され過剰生産により価格は下落しマーケットシュアは奪われ中国の競争力が上がるからです。

 いずれにしても米中の覇権争いも含め日本経済も瀬戸際に追い込まれます。日本の国会中継を聞いていても政治家ウラ金、ザル法問題、子育て、中小企業支援など内向き議論に時間を浪費しています。劣化NHKなどTVラジオメディアは生産性のない職業野球やスポーツの勝敗報道やお笑い芸人話に踊っています。                                                    

 民主主義国家日本も凜として中国のような「新質生産力」のような大胆な変革方針がだせて多数の国民が理解し幸せ感の持てる政府の出現を期待しています。

 写真は中国人民網、人民中国の転載

 

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