すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【キリンカップ】観光気分のブルガリアを撲殺した参考外のゲーム ~日本7-2ブルガリア

2016-06-04 09:55:22 | サッカー日本代表
まったく強化にならない試合

 前半、ブルガリアDF陣は「秋葉原へ行ったら何を買うか?」で頭がいっぱいだった。観光気分の彼らは守備がまるでユルく、球際の激しさどころかカバーリングさえサボっていた。なんと彼らは5点取られるまで眠りから覚めない。結局、この日の試合が始まったのはブルガリアが後半に1点取り、本気になってからだった。

 しかも前半の日本は少なくとも2回、観光気分のブルガリアに致命的な決定機を作られた。彼らがまだ寝ていてくれたおかげで失点しなかったが、あれを両方決められていたら試合はどうなっていたかわからない。

 日本は5点取ったあたりで目に見えてメンタルが緩み、その後ミスがらみで2失点したが、きっちり無失点で抑えなければ意味がない。スポンサーがらみとはいえ、あんな弛緩した試合をやっていたのでは強化にならない。アウェイでの真剣勝負が必要だ。

清武は日本の秘密兵器になる

 日本は最終ラインをしっかり押し上げコンパクトにやっていた。連動したプレスの掛け方やマイボール時の距離感もよく、ブルガリアが眺めているだけの守備だったせいもあり気分よく試合を進めた。おかげで柏木はほとんどドフリーでボールを持てやりたい放題。「厳しいプレッシャーの中でどこまでやれるか?」が彼のテーマだけに、楽勝したチームともどもなんの目安にもならない試合だった。

 そんな参考外のゲームではあるが、7点目のPKを呼びこんだスピードあふれる浅野の突破には未来の光を見た。また途中出場の宇佐美が必死で粘り強い守備をやっていたのも印象に残った。「やっと彼にも危機感が芽生えたか」という感じだ。

 そのほか清武の正確無比な七色のパス出しや、香川が3点目で見せた超絶トラップもさすがと思わせた。清武と香川は非常にコンビネーションがよく、案外彼らを同時に組み合わせるテは日本の飛び道具になるかもしれない。

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