ミカウバー日記!音楽とグルメと旅行が好き!

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Dirty Work ってそんなに悪いアルバムだろうか?②

2020-01-29 10:37:00 | 音楽
さてレコードをひっくり返してB面の一曲目はWinning Uglyアルバムの中で1番80年代の音になっていると言われているナンバーでもある。


出だしのベースのイントロに被さるドラムの音がが大きすぎるのがとても気になる。そこにギター🎸が絡んできてMickのヴォーカルが始まる。とにかくドラムの音が大きすぎて全体のバランスがとても悪い。
曲自体はそんなに悪くはないけどB面のスタートを飾る曲としてはインパクトが弱い気がする。
個人的にはここはストレートなロックナンバーでスタートして欲しかった。
続くBack to Zeroは途中のファンク風?のアレンジのギターとパーカッションがスパイスになっているナンバー。出だしのギターの感じは悪くないんだけど・・・

タイトル曲のDirty Work は典型的なストーンズのロックナンバー。ギター🎸のイントロから始まるMickのヴォーカルはとても性急で荒々しい。とにかく噛み付く様に歌っているのが印象的なナンバー。
Had It with YouもいかにもStonesらしいロックンロールだ。この曲はベース無しのナンバーなんだけどその事が少しも気にならない。悪くはないんだけど・・・と言った感じの作品ですな。
そしてラストを飾るのはこのアルバムで2曲目となるKeithがリードを取るナンバーSleep Tonightの登場だ。個人的にはKeithの歌うバラードの中でもかなりいけてると思う。出だしのピアノ🎹が良いよね。Keithっぽくない曲調のところもあるけど是非ライブでも歌って欲しい1曲だ。

そして隠しトラックとしてこのアルバムがリリースされる前に突然亡くなった第6のStonesと言われたIan Stewartを追悼する意味も込めてStu の弾くKey To The Highwayが入っているのご悲しい。僕は彼が亡くなる1年9ヶ月ほど前にロンドンのライブで会っていてサインももらったので彼の急逝はショックだった。

こうしてこのアルバムを振り返って今までのアルバムと違う点や気がついた点をまとめてみると以下のことが言えると思う。

①ドラムの音が前面に出すぎ、曲によってはギター🎸よりも目立っている
②Mickのヴォーカルがとにかく荒々しい、まるで噛みつく様にマイクに向かって吠えてる感じ
③Keith が初めてアルバムの中で2曲リードヴォーカルをとった曲が収録されている。
④カバー曲が2曲も収録されている
⑤オリジナル曲にもMick&Keith だけでなくRonが4曲とChuckが1曲クレジットが入っている。(これだけでもMickとKeithの関係が良くないことが分かる。)
⑥アルバムからの1st Singleがカバー曲になった(70年代以降では初めて)

これだけ見てもいかにやばい状況下に於いてKeithが必死こいてこのアルバムを作ったかが伺いしれる。

きっとこの時の苦労がKeithの初ソロアルバムTalk Is Cheapの制作の時いかされたんではないかな?

傑作アルバムには程遠いかも知れないけどUndercoverよりは遥かにこのアルバムの方を聴いていたよ〜!



◆Dirty Work ◆

発売日 1986年3月24日
チャート全米4位

Track Listing

1. One Hit (to the Body)
2. Fight
3. Harlem Shuffle
4. Hold Back
5. Too Rude
6. Winning Ugly
7. Back to Zero
8. Dirty Work
9. Had It with You 
10.Sleep Tonight
 (hidden track) Key To The Highway