メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

トラック&トレーラー整備士向け勉強会

2024-03-31 22:30:00 | その他
勉強会開催のお知らせ。

2024年6月9日(日)
トラック&トレーラー整備士向け勉強会を開催します。

かねてより定期的に開催してきた整備士向けの勉強会ですが、回数を重ねる毎にありがたいことに協力企業様も増えてきています…

今回は商用車(commercial vehicle)向け整備士を対象にしています。

以下詳細です。

開催日時:2024年6月9日(日)
    9:30〜17:30

開催場所:安保ホール
    愛知県名古屋市中村区名駅3-15-9

参加費用:2,200円/人
懇親会費用:参加費+4,500円/人(任意参加)

募集人数:50名

参加資格:商用車向け整備士

講師企業様(50音順)

・曙ブレーキ工業(株)様
・クノールブレムゼ商用車システムジャパン(株)様
・三輪精機(株)様
・ゼットエフジャパン(株)様
・ナブテスコサービス(株)様
・Webasto Thermo&Comfort SE Japan様

以上、錚々たる企業様にご協力頂きました。

参加ご希望の方はinfo@dst-eng.comまでメールください。
定員に達し次第、募集を締め切らせていただきますのでご了承下さい。



正直…

名だたるトップ企業の面々でこんな贅沢な勉強会はとても貴重だと思います…笑

私も一メカニックとして普通に参加が楽しみです…




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最近の作業…49

2024-03-24 18:24:00 | 整備
久々の更新です…



まずは16輪の車検…




弊社では初入庫の車両なので整備歴は全くの不明…
バラすと案の定、今まで何でやらなかったん⁉︎と思うような状態。


Sカムやスパイダーにもガタがあり、ドラムとライニングの当たりも悪い。
やりだすとキリがないので今後は弊社で管理を任せて頂き、安心して乗れる整備を提案していきます…




車検整備に加え、お客様からの依頼で色々と追加工。

腐りかけの鉄板を切り落とし、エキスパンドメタル加工…


他にもブレーキホースをステンメッシュへ変更。
ハッキリ言って純正のゴムホースより圧倒的に耐久性が上がります。
特に16輪のような車両ではメリット高いです。




他にも脱着式の後部大型反射板を製作…
16輪ってスペースの問題からも後部反射板を取り付けるスペースがない事も少なくありません…


ちなみに弊社の回送用の赤ナンバーは『893』…笑


かれこれ4年ほど前に取得したんですが…
発行した順番がまさかの893だったんで向こうの人も苦笑い…
陸運局の人に『これ、変えられませんか⁉︎』って聞いたんですが、『申し訳ないですが順番なので…』と。笑

なのでウチの赤ナンバーはヤクザです。笑


最近入庫が増えてきているスカニア…
DPFの調子が悪いという事で色々と診断…
弊社ではいかんせんスカニアのデータがないのでスペシャリストの方にお力添えを頂きました。






再生途中でエラーが入ってしまう状態でサーモスタット不良で若干のオーバークール気味が原因でした。


という事でサーモスタットを交換。




無事に修理完了。

他にもサイド廻りの事故修理で入庫の車両…
地味に酷く、タイロッド、ナックルアームまで曲がってしまっている状態。




更に尿素水タンク含めブラケットやステーも破損しているため部品を発注するんですが…


ふそうの部品システム上の金額はブラケットが6万円台だったんですが…
ふそうさんから連絡があり、ブラケットの品番が変わって金額が18万円になっています…と。


んなアホな…という感じで届いた部品を確認すると、フルステンレスの職人溶接仕様に変わっていました。笑


いや、この材質と造りなら高いのは理解出来る…
が、今まで通りの品物で作ってくれたらいいじゃん⁉︎
何でステンレスにしたの⁉︎
何で職人に頼んだの⁉︎

これ以降の年式が全てステンレス製ならまだしもそういう訳でもなさそうだし。


文句を言っても現状変わらないので組み付けるんですが…





同業者さんからの依頼で入庫したGE13エンジンO/H作業…






バラしていく段階でロッカーアーム不良。


カムシャフト不良と色々と問題発覚…





3番のライナーP/Kから水漏れも…






ピストンリング全数交換…
ライナーP/K全数交換…
3番はライナーASSY交換…


お客様の要望に沿って必要最低限のオーバーホールで進めています。


カムシャフトやロッカーアームも交換して順次組み付け。




電子制御が過ぎるため、単体での始動テストは不可のため、依頼主さんに車載してもらい確認をお願い。
無事に旅立っていきました♪



エンジンと時を同じくして入庫したフォワードのミッションO/H…
こちらも同業者さんからの依頼で何ともこの地域では珍しい4WDのミッション。


センターデフにトランスファー付き…


アウトプットシャフトがガタガタでバラしていくとアウトプットシャフトのベアリングが破損していました…




とりあえずミッション本体は問題なさそうなのでトランスファーケース側のオーバーホールで完了。




こちらも無事に旅立っていきました♪



こちらはチャージランプ点灯のスカニアR450…
充電電圧は23Vを切っている状態…


故障コードにもオルタネーターと。


交換は至ってカンタン…




純正品高いんでマーレの社外新品で対応。




無事に充電電圧も回復して完了。



ミッション載せ換えのクオン…
設備の都合で燃料タンクまで取り外しています…




リヤのクランクシールも漏れがあった為に交換。


弊社はGHエンジンの入荷率高いので色々とSSTも導入しています…







今回の件でもそうですが、設備の都合で効率が落ちる作業もチラホラあります…

会社を設立してはや5年…
そろそろ広い場所に移りたいので色々と物件も探している最中です。

今現在4人のメカニックで作業していますが、今後を見据えてメカニックの増員も必須です。

弊社では年功序列はありません。
メカニックが1番の会社です…
向上心やチャレンジ精神のあるメカニックは昇給も他ではあり得ないほど早いと思います。

今現在は決して満足のいく設備や工場ではありませんが、今後は新工場を目指して共に働いてくれるメカニックを募集しています。

少しでも興味がある、もしくは弊社で働いてみたいメカニックの方はお気軽にお問合せください!

株式会社DSTエンジニアリング
052-875-5425
ホームページやInstagram、このブログのメッセージ機能でも構いません。

ご興味ある方は是非!








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スカニアR410…ハブ&キャリパーO/H

2024-01-18 08:52:00 | スカニア
スカニアR410…

取引先からのご紹介で入庫した車両です。

弊社のお客様でもスカニアを所有している運送会社様は増えてきています…
過去には日野さんがスカニアを扱っていた時期もありましたが、今ではスカニアジャパンという日本法人があります…

実際、日本国内での販売台数を伸ばしているんですが、それ故の問題もあり車両のメンテや故障に対するサービスが追いついていない事。

一応、全国に3箇所の直営ディーラーと各都道府県にサブディーラーがあり、もちろん地域にもよるとは思いますがユーザーさんが口を揃えて言うのは必ずしも近くに頼れるディーラーがある訳では無いので今後の対応に不安が残る…と。

そんな事もあり、弊社はスカニアのサービスディーラーではありませんが、お客様が困っていれば可能な限り対応出来るように準備はしています。


今回の車両はハブベアリング不良とブレーキローターの摩耗で入庫した車両。

スカニアを所有しているユーザーさんはカスタムもされている事も多く個性的でかっこいいんですが整備する側からすると気を遣うのとお世辞にも整備性は良いとは言えません…笑


作業内容はハブベアリングとブレーキローターの全交換に加え、ブレーキキャリパーのO/H。


ローターは外車ではデフォルトの摩耗。
これは欧州ではブレーキローターも消耗品という考え方なのでしょうがない部分もあるんですが、排気ブレーキやリターダを上手く併用する事によってフットブレーキの頻度を減らせばそれだけ延命出来ます。


ハブベアリングは国産と違い、ユニットベアリング式。
ロックリングを外し、プレスにて取り外していきます…


ユニットベアリングに関しては一長一短あるかと思います…
日本の車検制度で考えると、車検時にベアリング単体での分解点検はしなくてもいい(正確に言うと出来ない。)という反面、ユニット式だとグリス交換や洗浄しての点検が出来ないので、ある一定の走行距離で交換しておかないと破損のリスクが増えるということ。


今回の車両もハブベアリングが異常に過熱した事による不具合でした。

↓が新品のユニットベアリング…
弊社も増えてきたとはいえスカニアばかり触っている訳ではないので理由は不明ですが、ラインオフされた段階のベアリングと補給部品として供給されるベアリングに仕様の違いがあるため、圧入時に少々注意が必要です…


プレスにて圧入していきます…

ブレーキローターも交換してスピンドルに組み付け。
キチンと規定の締め付けトルク&プレロードで締めます。





リヤもハブベアリング、ローターと交換。


新品のローター

こちらも規定のトルク&プレロード。
まあユニットベアリングなんで分解式ほどシビアではないです…


更にアクスルシャフト、カバーを組み付け。
他にもキャリパーもオーバーホールしていますが写真の撮り忘れ…


引きずりの軸は異常な焼け痕とハブ内部にガリ傷があった為、ハブを追加で交換。


あとはタイヤを組み付けて完了です…


それからエンジンのチェックランプが点灯するという追加のご依頼で診断すると…

まあ国産外車問わず昨今のディーゼルエンジンではよくあるNOxセンサーの故障…


下流側なんですが、どうせ換えるなら上流もやっておいたほうが無難という事で両方交換。
尿素水タンクとマフラーユニットの隙間にコントローラーが固定されているので、尿素水タンクをズラす必要があるため中々の手間がかかります…


この裏に…


あるんですが…
まあとにかく狭いって事です。


で、交換後にテストを行いOK判定…




チェックランプも消えてとりあえず完了です。













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勉強会…

2023-11-09 22:36:00 | その他
去る11月5日…
第3回目の勉強会を開催しました…

まずはご協力頂いた企業様、ご参加頂いた方々ありがとうございました。

過去2回開催してきましたが、今回の勉強会は以前とは少し方向性が異なり、新しい試みとなる勉強会でした。

自分の準備不足もあり、少々時間が足りずご迷惑をおかけしましたが…

無事に終える事が出来ました…


今回の勉強会は広く参加募集はせず、紹介制という形で参加希望者を募りました。
その為、ブログやインスタ等では一切募集はしませんでした。
理由はいくつかありますが、一番大きな理由は今後を見据えた質の向上のため。

誰でも参加出来るようにしてしまうのは今回の勉強会含め、今後の方向性からも好ましくないという事もありこのような形になりました。

今回は整備業者向けでしたが、今後は別枠で運送会社様の車両管理担当者向けなども考えています…


私が今の整備業界に対して1番強く思うのは『危機感を持っていますか?』という事。

ズブの素人メカニックから始まり、今現在整備会社の経営という部分を見てきて、自分なりにこの業界の在り方を考えていましたが…
ハッキリ言ってこのままで良いと思える部分は無いに等しいです。

今が良ければ…という考え方や目先の問題だけを解決出来ればいいという意識ではダメで、今後10年、20年、30年というスパンでこの業界をどうしていかなければならないか?という事を考えながら取り組む必要があると思っていて、それはこの業界に居てこの業界が好きだからこそ、このお先真っ暗な整備業界を良くしたいという思いがあります。

今現在この業界にいるメカニックや機械いじりや車の整備が好きでこの業界に入った子を幻滅させないような業界にしないとねぇ…
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レンジャー エバポレータ交換。

2023-08-16 19:22:00 | 日野
インスタばかり更新してブログの更新が滞っているので各所からクレーム⁉️←失礼。というか、もっと更新してくれ…と要望があるので頑張って更新します…笑

今までネタを貯めて貯めて記事にしていましたが、これからは単発のネタを小出しに更新頻度を上げようと考えています。
(この方法についてのクレームは受け付けません…笑)

という事で久しぶりの更新はレンジャーのエバポレーター交換…
この時期は大抵がエアコンが効かないというトラブルが殆どだとは思いますが、今回は逆にエアコンが効き過ぎて風が出なくなるという症状。


症状を聞いた時点でエバポレータが凍結してんだろうな…という感じ。
可能性として考えられるのは大きく分けて2つで…
1つはエバポレータのコア表面がゴミで汚れて付着した水分が凍るパターン
もう1つはサーミスターの不良でコンプレッサーの切り替えが上手く行っていないパターン。

まあどうせ同じ近い部分に付いてる訳だし、お盆休み中に作業して欲しいという要望だったので両方とも交換する事に…
休み前に部品を頼んでおき、お盆休み中に修理。


エバポレータ取り外す段階で配管内にオイルが多い…
コレも今までの整備履歴が分かりませんが(弊社ではメンテしていた車両ではない…)距離と年式からしてエアコン関係も何かしら交換してるでしょうが…
その時にオイルを必要以上に入れたのかな…という感想。

リビルトコンプレッサーとかもメーカーによってオイル管理の方法がまちまちで分かり難い部分もあります…
本来であればコンプレッサーを変える時はオイルフラッシングするのが理想ですがメンテ機械を持ってない所がほとんどですからね…

長年溜まっていったオイルが配管内に蔓延っているようです。
という事でオイルフラッシングはキッチリと行いました。




で、内装をバラしていきエバポレータの取り外し…


取り外したエバポレータ…
思っていたより汚れは酷くなかったです…


となるとやっぱりコイツの可能性が高いかな…
サーミスタ


コレ、エバポ交換するのにユニット外したほうが楽なのかな?
どうなんだろう…
なんとかエバポ外せるけど、結局ユニットは半ずらししないと取れないわけだし。


新品のエバポレータ…


新品のサーミスタ…


エキスパンションバルブも問答無用で交換。
ここまでバラすなら、交換はマストです。


全て組み付けたら真空引きからのガスチャージ。
効きは17度前後…


工場内の外気温40度超え…
日野なんで、まあこんなもんですかね…笑

ひとまず凍る事はなくなり無事に完了。




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スカニアR580…車検&修理。

2023-06-06 21:21:00 | 外車
車検でお預かりしたスカニアR580…


下廻り点検でとんでもないモノを発見…
リターダ冷却用のホースが破裂寸前の状態…

よくこの状態でもっていたな…というレベル。
他にもエキスパンションタンクからも漏れがあった為に水廻りのホースは予防も含め全て
交換する事に…

で、部品のピックアップをして発注…

届いたホース関係の部品と…


エキスパンションタンク…


純正クーラントも…


交換作業を行なっていきます…


で、初めはエキスパンションタンクも車両前方側に抜けてくるだろうと予測し作業を進めていたのですが…


どうにも被ったボルトが1本あり、A/Cユニットが邪魔だなぁ…と。


ワイパーリンクASSYを取り外し、ブロアユニット、A/Cユニットを半バラし状態にして問題の被ったボルトを取り外し、いざエキスパンションタンクを抜こうと思ったら…

抜けてこねぇでやんの…笑
何この造り…笑


いやいやコレもしかしてA/CユニットASSYで外さないと無理なパターンか⁉︎となり…

結果的にそのパターンでした…

という事でヒーターコアやエバポレータ含めA/Cユニット外すのでとりあえずガス回収。


ヒーターコアやエバポレータも取り外して…


ようやくエキスパンションタンク外れました…笑


たかがエキスパンションタンクの為にここまでバラすとは予想もしてなかった…


新品のエキスパンションタンク取り付けて…


各ユニットを元通りに組み付け…




破裂寸前だったリターダクーラーのホースも交換してクーラントを注入…


A/Cも真空引きからのオイル&ガス充填…
チャージ量1450gはさすが外車って感じ。

他にも車検なのでオイルやエレメント、燃料フィルターやドライヤーカートリッジなどの交換も…






エンジンチェックランプも点灯していたので点検すると…
DPF系のトラブルですね…


更にこの車両は60km/hリミットのNR装置付きのため速度設定値を確認…


DPFの強制再生や…


ドライヤー交換してるのでキャリブレーションなどを行い…


各部のシステムチェック…



日本では採用されない大排気量V8エンジンですが、レール圧がアイドリングで60Mpaっていうのも考え方としては頷けます…
日本もこういう柔軟な考え方で物事を考えられるようにならないとグローバル社会では淘汰されていくでしょうね。


日野が排ガス不正の不祥事からブランディングを立て直すのにふそうと資本提携を結ぶというニュースが流れましたが…
日野とふそうの上にはトヨタとダイムラーがいます…
という事は日本のトラック業界も嫌でもグローバル競争という土俵に上がらざるを得ません。

つまりはどういう事か…

生き残るため、勝ち残るためにはどうしなければいけないか…
従来の日本国内でのやり方は世界的には通用しないです…

メーカーさんにはその辺りの危機感を持って進めて欲しいですね…

頼むから…
プロフィアに6Rは積まないで!笑


話がそれましたが…

水漏れ修理も終わり、車検も無事に受かって納車して完了です。




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クオン エンジン載せ換え…

2023-06-04 08:38:00 | UD

クオンGHエンジンの載せ換え作業…


今回は元のエンジンが油圧低下のランプがたまに点くという事でセンサー変えても変わらないのでオイルパン外して点検したらメタルが流れている状態…






そんな状況なので、中古エンジンを購入してリフレッシュして載せ換えという運びになりました。

で、まずは中古エンジンを仕入れて、GHのウィークポイントを先にメンテしておきます…



ウォーターポンプの交換やら各部テンショナーやプーリーの交換…


コンプレッサーの裏のオイルパイプやOリングの交換…
ちなみに現車のコンプレッサーはシングル仕様でしたが、仕入れたエンジンはツインだったのでコレを機にツイン仕様に変更する事に。


水廻りのホースも全交換…






更にインジェクタースリーブの交換…









リヤクランクシールの交換




インジェクターコードの確認も…


そしてメンテナンスの終わったエンジンを載せ換えて貰うために回送します…
実は大型のエンジンに関してはウチの設備では載せ換え不可で…
今回は載せ換え作業だけ協力会社さんにお願いしました…



で、載せ換えが完了したエンジンのインジェクターコードの書き換えやらターボのキャリブレーション、アイドル回転数の小変更を行い




強制再生などシステムチェック…




各部の漏れや締め忘れがないかの最終チェック&試運転。






全ての作業に問題ない事を確認して完了です…






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ブレーキパイプ製作。2

2023-04-10 06:29:00 | 外車
遠方より相談があり入庫する事となったキャンピングカー。

ブレーキパイプの腐食による漏れに悩んでいたそうで純正部品は本国から取り寄せに時間がかかる上に曲げ加工はこちらでやらなければならないらしく、弊社に問い合わせがありました…


ただ外車という事もありブレーキパイプのサイズ含め弊社で対応出来るかどうか?が写真だけではどうにも判断がつかないので一度お車を持ち込んで頂くことに…

現車を確認すると塩カルによる腐食が酷く、早めのメンテナンスは必須の状態でした…






とりあえずブレーキパイプのサイズは4.8サイズでいけそうなので作業を引き受ける事に。

パイプや細々した部品等を手配しておき、予定を合わせて入庫。

まずは現車についているブレーキパイプの取り外しから…
シャーシ側全てのブレーキパイプを取り外すのですが、レイアウト上燃料タンクも取り外す必要がありました…


この形を元にパイプを製作するので可能な限り変形させずに取り外します…


パイプの金額は銅やメッキものより高いですが、耐久性含め純正同等のフッ素樹脂コーティングされたブレーキパイプを使用します…
メッキパイプよりも耐久性は更に高いですからね。


1番長いパイプは定尺4.5mのパイプでも長さが足らなかったので途中で繋いでありますが、元のパイプを見本に曲げ加工を施していきます…


ストレートパイプをベンダーで曲げ加工。

ウチは巻きのパイプは使いません…
理由は直線が出ないし、曲げが大きくなりがちで何かに当たるリスク増や、余計なスペースが必要になるし、何より見た目が悪い。

ストレートパイプから加工する事のメリットは純正と遜色ないレイアウトが可能なのとフッ素樹脂コーティングパイプ(純正同等品)が使用可能になります…
そして何より見た目が良い!笑

曲げ加工が終わったら先端加工。
今回はベンツという事もあり純正フレアはDIN規格のコンベックスタイプ…
フレアナットもDIN規格とSAE規格によって若干形状が変わるのですが、その辺りを部品商に説明したところで⁇な反応されるのは分かっていたのでこのパイプに合うフレアナットやボルトを発注しておき、届いた部品に合わせてどちらの規格で加工しようか決める事に…

で、届いたフレアナットはSAE規格用だったので加工したパイプの先端もSAE規格のコンベックスへ加工します…
加工したパイプ。




接続側はダブルフレア加工


曲げ加工、先端加工の終わったパイプを車両に取り付けていきます…










全てのパイプを取り付けたらブレーキラインのエア抜きを行い、各接続部のリークテスト。
ペダルを目一杯踏んだ状態を数時間キープさせて各部に漏れがないかを点検します…




その他にも干渉する部分はないかの確認と走行テストを行い全ての作業が完了。





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プロフィア …ミッション載せ換え。

2023-03-12 09:33:00 | 日野
SSプロフィアのミッション載せ換え作業…

ウチみたいな設備だと大型ミッション載せ換えは苦労します…笑

だって車両があまり高くあげられないから…

とりあえずミッション引っ張り出すのにサイドバンパーは取り外し…
トラクタのため上部のデッキパネルも取り外せたので作業性は抜群。



で、ゴソゴソしてミッション降ろして…




こちらは新品のミッション…






急ミッションは補機類を取り外すために立てて…






クラッチディスクの交換。


インターミディエイトプレートは再使用なのでカバー、ディスク、ベアリングの交換。








レリーズベアリングは新品です…


これ、整備書では手で押さえつけてスナップリンク嵌めるって書いてありますが、リテーナーの形状から相当難易度高いですがプレスで軽く押さえれば難なく入ります…








アジャスターは新品。
取り付けボルトにはロックタイトを忘れずに…


クラッチカバーのボルトもロックタイト&トルク締めしてカバー側は完成。










ツインプレート用のアライナーをセットしてクラッチの作業は完了。


あとは新品ミッションを載せて、各補機類を取り付けて完成…






取り外す時は補機類含めてごっそり降ろしましたがスペースが激狭なので載せる時はベアミッション載せた後に補機類を取り付け…

とにかく無事に作業も終わり完了です…

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2023年…

2023-01-15 21:07:00 | その他
明けましておめでとうございます。

最近ブログの更新が滞っておりました…

Instagramが手軽過ぎてそっちばかりの更新に偏ってしまいましたが今年はちゃんとブログも更新していきます…笑

なんだかんだで会社も4年目に突入して昨年10月からは新たにメカニックが1人増え、今現在は現場は4人で回しています。

人が増えた事で回転率は圧倒的に向上したのですが、いかんせん場所が狭いのが今現在の最大の課題です…

今後の目標としてはやっぱり移転&自社工場の建設。
当面はそれを目標に頑張ります。


という事で皆さま本年もどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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