のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

2020年画廊ぶらんしゅ個展(2)

2019-10-15 | のしてんてん絵画を知っていただくために

尾道千光寺2 (727×727)キャンバスに鉛筆

 

尾道を見下ろす千光寺の一番の印象は

ゴロゴロした大きな岩塊

巨石が境内の建物を

押しつぶすようなイメージで迫って

重なり合って転がっている

 

本堂の際から

その岩の一つに登ることも出来る

 

鎖が垂らされていて

それを支えに岩を登ると

一瞬岸壁をよじ登るクライマーに思える

 

岩の頂には

小さな社があって

座ると尾道水道が一望できる

 

そのゆるやかなカーブが

しなやかな龍の体躯に見えるのだ

 

するとこの坐っている岩塊が小さな石ころに思えた

足で蹴とばすような石ころの間に建てられた寺なのだと

 

路傍の小石に這い上がる

一匹の蟻

 

私は一人の人間であると同時に

一匹の蟻

 

スケールの世界を生きる実感が

なんとなく清々しい

 

 千光寺の岩を描いた作品 2005年全興寺(大阪)個展より

 


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