のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

意識を砥ぐ(味覚・嗅覚)

2016-08-29 | 5次元宇宙に生きる(一人旅通信)

意識。

それは私にとって、存在の根拠だ。

絵画のよりどころでもある。

例えばこの絵を仕上げるとき、作品の味わいを観る。

その味わいにこころを満たされなければ、作品はいつまでたっても仕上がらない。

これは外にはけっして現れない、わたしの完全なる個人の体験なのだ。

 

この味わいは、味覚とつながっている。

まずい、うまい。

その結果を出す前に、様々な味覚の刺激が味孔の微絨毛に伝わり、頭脳がその判断を下す。そこに自然に生まれたバランス感覚がある。絵の判断と同じだ。

微絨毛の一本一本に意識がある。

意識を砥ぐ行為は、理論的にはそこまで見抜かなければならない。

どこまで微細な意識をくみ上げられるのかは分からないが、この私の肉体はそこまで可能性を秘めているということだ。

 

それゆえ、

食事をいかに楽しみ、いかに味わい尽くすか。は、大きな意識の鍛錬になる。

味わいの余韻を楽しむ。

味覚のハーモニーを意識する。

ゆっくり咀嚼し、意識が味覚そのものになったような体験を味わう。

味覚の空間を観る。

その空間は私の絵の空間と同じなのだ。

おそらく詩人なら、ことばと言葉の行間にある色合いと重ねるだろう。

すべての味わいは、この味覚の体験によっている。

そしてそれはゆったりと満たされた食事によってもたらされる。

 

嗅覚は記憶を呼び起こす。

頭脳のシステムに近いのかもしれない。

それだけに、嗅覚は意識から遠ざかりやすい。

意識を眠らせてはならない。

 

深く大きな呼吸を繰り返し、匂いを観る

意識が嗅覚の動きをとらえる。

お香を味わう。

緑の香を意識する。

懐かしい香りに出来る限り思い出を広げる。

 

そして野獣になる。

安全にまどろんでいる嗅覚を叩き起こせ

命がけで嗅覚に頼る経験を積む。ガス漏れの場所を探し出すように。これは意識を砥ぐ大きな力となるだろう。

 

そして核心だが、無味無臭を観ることだ。

無味無臭に、味覚・嗅覚が働いていないのではない。

無味無臭を意識する味覚・嗅覚を観ることが出来るか。

意識は、感じるものがあるから動き出すのではない。

それは常に存在し、動いている。宇宙の一部なのだ。

つまり、無味無臭を感じている味覚・嗅覚を意識し観ることが出来れば、私はこの身体から直接宇宙を味わうことが出来る。その可能性があるということだ。

その時、「吾は空なり」という我が実体と遭遇する。

理想だが、進む価値のある領域であり、そこは、吾と宇宙の最前線だろう。

おそらくそこで、私の意識は宇宙に溶け込む。

 

無味無臭に対する、味覚・嗅覚を知るためには、

味覚・嗅覚のかすかな変化に意識を向けることだ。

たとえば梵鐘の音の消え去るその一瞬を観極めるように、

一口のピザ。

そのチーズの味覚にビックバンのような無数の味が飛び出す。

刺激臭、辛味、うま味、甘味、酸味、

私の舌の上で、混ざり合い、うすれていく。

どこまでその味覚を追っていけるのか。

大量の味が消えていくと、酸味が目立つ。その背景にうま味が余韻をひいている。

唾液に融けだす味覚

気付いたら、唾液そのものの感覚。

そこに無味無臭の意識が観える。

 

食を楽しむとは

己を味わい尽くすことにつながる。

 

そこに達観がやってくる

吾は空なり

純粋に生きることへの喜び、その意識こそ吾なり。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2 コメント

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☆千手観音菊☆ (真鹿子(まかこ))
2016-08-30 09:38:18
すごい菊です^ね^

花超えの菊

花びらがそれぞれ手になっていて、

それこそ、花びら手超絶技巧で

宮沢賢治先生のおっしゃる

光でできたパイプオルガンを

一心不乱宇宙神と一体となり

奏でていらっしゃるご様子☆♪


スケールも極大から極微まで自在

千手の花びら手で、光力を発揮

宇宙神の手となり

様々な活動をなさっているのでしょうね☆♪

まさに☆宇宙神千手観音菊☆で^す^
 


記事も朗読させていただいておりますが、

やはり、朗読ですね

朗読波動全身全霊に光響伝播!

全身全霊の糧となり、

未知なる神気力の覚醒力ともなっております。

のしてんてんさんの5次元宇宙を生きる(一人旅通信)は、

宇宙意識探求への貴重な入門書ですね☆

大変有り難く感謝^感^謝^です♪
ありがとうござい^ま^す^ (のしてんてん)
2016-08-30 15:03:29
真鹿子さんにそう言っていただけると、元気が出ます。ありがとうございます。

大輪の菊。
好きな花です。真鹿子さんの持たれる印象は、私の持っているものと近くて、いつも驚かされます。それだけうれしいです。

朗読いただけるとは、もったいない。
腑に落ちないところは、ぶったまツッコミでお願いします^ね^。

宇宙意識探求への貴重な入門書になればいいのですが、
もっか、自分の達観に間違いはないか一人旅をしながら検証中です。

一緒に走ってくださいとは言えませんが、見守って頂ければ嬉しいです。

真鹿子さんの心の世界を、応援しております。

兵器が花火に!

そんな熱い思いに、合流いたします^よ^。

難しいけれど不可能じゃない。

いのちの可能性は、そんなところにもきっと届きます。

そう思って、頑張ります。

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