枯れ扇
足をそろえて
風の道
散歩道にイチョウが色づいて、並んでいる。
心が老いたのか、黄色の絨毯を踏みしめても感動のない自分の姿をなんとなく意識していた。
そんなある日の朝だった。
私の行く手に、一陣の風が吹いた。
イチョウの葉がハラハラと舞い、
路面に広がった。
風にあおられた扇の黄葉が一斉に足を風の方向に向けて横たわっている。
そんな光景に出合って、
私の心が動いた。
枯れ扇
足をそろえて
風の道
散歩道にイチョウが色づいて、並んでいる。
心が老いたのか、黄色の絨毯を踏みしめても感動のない自分の姿をなんとなく意識していた。
そんなある日の朝だった。
私の行く手に、一陣の風が吹いた。
イチョウの葉がハラハラと舞い、
路面に広がった。
風にあおられた扇の黄葉が一斉に足を風の方向に向けて横たわっている。
そんな光景に出合って、
私の心が動いた。