のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

五次元宇宙モデル その3

2021-01-29 | 5次元宇宙に生きる(空間)

のしてんてん系宇宙(五次元宇宙)モデル(完成版)

 

前回までは、五角形のつながりを分かりやすくするために、五角形同志の接点を広げて組み合わせていた。しかし実際には全体に均等な間隔で広がっていると考えられるので、隣り合う黒点同士の間隔を可能な限り均等にしてみた。

五角形のつながりが分かりにくくなったのだが、これが五次元宇宙モデルとして、より正確だと思われる。

実際、この図をただ眺めているだけで、宇宙の広がりと自分の実在を感じさせてくれるのだ。私はこの実感を大切にしたいと思う。この図は少なくとも私にとっては、宇宙との一体感を湧き上がらせてくれ、確かな己の宇宙に気づかせてくれる。他にも同じように感じていただける方がいることを信じて、この完成を喜びたい。

あらためて完成したこの図を「のしてんてん系宇宙(五次元宇宙)モデル」と呼ぶことにしよう。

ところで、この完成図によって五次元宇宙を視覚的にとらえることができるのである。試しにこの図を使っていくつか五次元宇宙の構造を説明してみたい。

 

 

 

さて、この図をしばらく無心で眺めているといろいろなものが見えてくる。はたして皆さんには何が見えるだろうか。全く先入観のない目で図を眺めてみてほしい。

 

この図を無心に眺めていると、まず気付くのは円である。よく見ると、大小さまざまな円が見えて来るのである。

見えてくる円を図の上に描いてみると次のようになる。

 

実際確認してみるとわかることだが、現れる円は、五角形を一つのかたまりとしてみればいつも同じ場所に現れていることが分る。最も大きな五角形(全体で一つの五角形)を見ればそれが分かるだろう。図の青い円である。この五輪が輪になった形が、大小ある五角形の一つひとつに現れてくるのである。

一つの五角形に五輪の丸い空間が現れる。これが次の小さなスケール(黄色)よっても同じような五輪が現れる。図のように黄色の丸の数だけ丸い空間が認められるのである。さらに小さなスケール(赤色)になるとその6倍の円が見えている。図では頭の部分しか描いていないが、全身に小さな赤い丸は現れているのである。これは明らかに、物質に取り囲まれた空間である。それを是非確認していただきたい。

この五輪をよく見れば、その構造がどれも同じであることが分かるだろう。例えば図にある下の青い円は、胴体にあたる五角形と右足と左足にあたる2つの五角形の合計3つの五角形が作り出している。この図では無理やり描いた円に見えるが、補助線のない図を見ていただければ、最も鮮明に見える円であることが分かるだろう。

この3つの五角形を作っている黒丸が円形に並んで壁を作り空間を閉じ込めているのである。面白いのはその円の中にスケールの小さな五角形が三つ取り込まれているということである。そのために取り込まれた円形の空間には五次元宇宙の秘密が様々に見えてくるのである。

ところで右肩に描いた同心円は、図の青い丸の部分を取り出したものである。それぞれの丸の中には、そのスケールに対応した三つの五角形が入っていることに注目していただきたいのだ。

この円の中には常にそれぞれのスケールに対応した三つの五角形が含まれている。図では手動による作図のため揺らいでいるが理論上ここには同心円の空間が出来ているのである。最後にはその円が一つの点に見えるだろう。しかし理論上この場所が一つの点になることはないのである。スケールを小さくして行けば、そこには無限に小さな円形の空間が出来ており、その中により小さな五角形が三つ現れているのだ。なぜそうなるのかと言えば、理由は簡単であろう。図を見てもわかるように、丸い空間の場に三つの五角形があれば、必ず頭の部分になる五角形が三つあることになるからである。その三つの頭が次のスケールの場に取り込まれるためにこのスケール連鎖は永遠に続くことになるのだ。

たとえて言えば、三人の人間が手をつなぐと、必ずその輪の中に三人の頭が入っている。次にその頭を人とすればここでも三人が手をつないで輪を作っているのであるから、必ずその頭が三つ輪の中に入っているだろう。これを繰り返せば無限にスケール連鎖が続くのである。したがって青い円は同心円を描きながら無限に円の中心に向かっていく。ここにスケールの軸が確認できるのである。

この丸い空間は、いわば五次元宇宙のスケール軸を覗く窓だったのである。

 

ところでこの円は不完全である。円は上図のようにしっかりとしたものではなく、実際の宇宙モデルを見ると、円はちかちかとして現れたり消えたりするのだ。まるで水たまりの上に降っている雨のように、あちこちから波紋が見え隠れするのである。それはなぜかを考えてみるとさらに面白いことが見えてくる。

その円をよく見ると、その円に沿って黒丸がきれいに並んでいるのである。その並びはまさに三人が両手を開いて手をつないだ、その並びが円形につながっているためなのである。当然その円の中に三人の頭が取り込まれている。これが空白の円になっているのである。三つの頭を取り込んだ空間と言っていい。

しかしその円がちらちらと明滅するのはなぜなのか。そう考えたら理由はすぐにわかる。つまり円を作る黒丸の並びが途中で途切れているためなのだ。円形の空白は完全に閉じていないのである。そこに私は大きな意味を見るのだ。

 

上の図は空間を取り巻く円が完全に閉じていないことを表している。実際このモデルに現れるすべてのスケールの場の円は青い矢印に切り裂かれるように口を開いているのである。

私はこの青い矢印を意識の流れだと考えたのである。

人間の外側を照らしているものは光であり、それが人体の姿かたちをあらわにする。光があって私たちは自分の身体を認識するのだ。一方意識は人間の内側を照らし出して自分の心をあらわにする。

光も意識も同じ空間の働きであるが、その違いはこのように、物質の構造が完全に閉じられていないためにおこると考えられるのだ。素粒子が人体を作り上げる。この人体を「1なる存在」と呼ぶならば、宇宙空間の中で1なる存在は完全には閉じた空間を作らないのである。それはモデルのように空間に向かって開かれているのだ。このために一部の空間が体内に侵入して意識になる。意識は個の中で自分の内側を照らして自分にしかわからない世界を作り上げるのである。しかしこの意識は自分という内部以外を見ることはできない。孤独感はこの1なる存在の内部を見ている感覚と言っていいだろう。

人は光によって共有する世界を知り、意識によって自分だけの感覚を身に着ける。それはこのように1なる存在の人間であっても、実は完全に宇宙から閉ざされた存在ではなく、宇宙に向かって開かれていることを意味しているのである。

物質である黒い丸と、空間である白地はこのように絡み合って心を作り上げているのではないかと思えるのである。

 

 

この宇宙モデルの完成には長い道のりがあった。その始まりは1977年に着想を得て書き上げた「のしてんてん系宇宙」論からであり、これを論理的に実証する図としてようやく納得できるものを描くことができたのである。

同宇宙論の完成以来、その正しさを検証し続けながら思索を深めてきた。この経過を当ブログに公開することでフィードバックをいただきながらようやく行き着いたと言っていいだろう。

興味ある方は下記アドレスにて、「のしてんてん系宇宙」(五次元宇宙論)に触れていただければ幸いである。

http://www.eonet.ne.jp/~nositenten/utyuuronn2.html

 

実のところ、この五次元宇宙モデルは、上記宇宙論の中で様々な作図をしながら解説したのであったが、それを俯瞰的に統一的な目で見て理解するものがなかったのである。それは自分のなかでトータルな理解ができていなかったからなのかもしれない。その一例だが紹介すると次のようなものである。

     

これらの図は主題としている論文を説明するために描いたものであって、その言おうとしている宇宙の姿は最後に挙げた手描きの五角形だったのである。そこから進化させる考えが長いあいだやってこなかった。その心の声が邂逅展の開催中にしびれを切らして出てきたのだろう。この声に素直に従った私自身をここで褒めておきたい。

 

 

 

 

 

観賞用として以下にダウンロード用の画像を添付いたしました。

A判用紙にプリントしていただくことができます。

観賞用以外の使用はご遠慮ください。

感じるままに見ていただき、感想をいただけたら今後の糧になります。

 

 

 


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2 コメント

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幾何学的な美しさと、法則が生み出す自然な形と。 (人生の素人:折師)
2021-01-30 17:57:07
 「等距離に正~角形を並べる、そしてそのユニットを更に同じく
 …『次元を上げる』という概念をこうして形にする、そうした試みは本当に”興味深い・面白い”と想いますね。

 そして今回『自然と”空間に多数の円が見える”』というのは、まさに自然の”妙”かと。面白い事と!!  …こういう視点によって違う物に見えるものは興味深いですね。

 今もなお、概念・思考の磨き上げを成している…のしてんてん様に敬意と、この記事含め作成への感謝を…。
 
折師様 (のしてんてん)
2021-01-31 08:32:04
おそらく人間はこの宇宙と切り離されて生きているのではない。その想いがようやく図として理解できるものに出逢ったように思います。

同じ構想は以前から在りましたが、それを厳密に(本当はスパコンの富岳に素粒子の実物大を点にして描いてもらいたいのですが)描こうと考えなかったのです。やってみていろんなものが見えてきます。レオナルドの作図と完全一致するのが分かったのも収穫でした。

私の言う五次元というのは数学上の概念ではなく、あくまで人間が持つことのできる認識能力のことです。

スケールという新しい認識能力に気付くことで世界観が変わる。次元の違う人間が生まれる可能性がある。
そんな風に思っているのです。

さらに、見えるものを正しく見るためにアートを続けて行きたいと思います。

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