40年近く写真たてに入れて宝物にしてきたもの
差出人のわからない郵便物40円の官製はがき
あて名面には旧住所と私の名があるだけ
当時住所を転々とした私のもとに、何年もたって転送されてきたのだ。
不思議だが、あれこれ考えるのはやめにして、
本当の神様からのメッセージだと思い込むことにした。
額に入れ、机の上に立てて毎日それを眺めていた。
すっかり赤茶けて、文字もうすれてきた。
ふと、もう強い光にさらす必要はないという思いが起こってきた。
消えかけた文字はなくなったのではない。
私の心に転写されたのだ。
もういいよ。 私ははがきに手を合わせて、額の後ろに仕舞い込んだ。
すっかり忘れていたが、はがきの後ろに毛筆の「心」が重ねられていた。
いつだったか、料亭のテーブルに敷かれた和紙に書かれた「心」が気に入って持ち帰った。そんなおぼろげな記憶がよみがえってくる。
「心」・・・「ノ」「し」「、」「、」・・・ のしてんてん
神様、長い間励まし続けて頂いてありがとうございます。
ようやく目覚めました。
のしてんてんはもう大丈夫です。