教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

5月二回目の教室 卯の花咲く

2024年05月18日 | 教室風景

一週間ぶりの森はウツギの花が見ごろとなっていました。


ウツギヒメハナバチやマルハナバチの仲間が飛びまわっています。
蝶の飛来を期待しましたがこの日は会えず。


イボタノキの花も満開!
ぶんぶんうなる蜂の羽音になんだかリラックス。。


クロマルハナバチ、それともコマルハナバチ?
大小さまざまな蜂にアリもいてイボタノキの花はよい蜜源のようです。


今年はシャリンバイの勢いもすごい♪
他にもエゴノキ、ノイバラ、ガマズミ、スイカズラ。
今の森には白い花がたくさん咲いています。

こんな素敵な日に


ブロ友のShionさんがさし芽して育てたレモンマリーゴールドの苗を
お持ちくださいました。さらに手に入りにくいクルミッ子まで!
皆さんと喜んでいただきました。ほんとうにありがとうございます。

2007年にブログを始め、2009年にgooブログに引っ越して
初期の頃にブロ友になっていただいたShionさん。嬉しいご縁です。

5月2回目の教室日でした。


前回予定していた月曜日は暴風雨の為なくなくお休みにしましたが
やはり上天気だと光も気分も筆の進み具合も違います。
こんな日がずっと続けばよいのにと思うほどの制作日和でした。


午前中にUさんの水彩画の新作を撮影することができました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

雲ひとつない晴天でお昼には気温が上がり
木陰をえらんで歩いていたら


2羽のコジュケイが仲良く前を歩いているのが見えました。

森の白い花に多くのアゲハ蝶が見られると思いましたが


この日会えたチョウはナワシロイチゴの花にきていたダイミョウセセリ


水辺にはカワトンボ
クロスジギンヤンマが飛びまわっていましたがどうしても撮影できず。


小さくて繊細なサナエトンボにも会えました。
ダビドサナエのようです。

美しい生き物は他にも


やっと間近でハンミョウを見ることができました。


穴だらけのヒルガオの葉を裏返せば、ジンガサハムシとその卵のうが♪


この金色に輝くタイプと黒っぽいタイプがいました。
産卵シーンをいちど見てみたいな。

アカガネサルハムシやアカスジキンカメムシ、タマムシにも会いたい!
これからの楽しみです。


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ジンガサハムシあらわる☆

2024年05月14日 | 自然

昨日は一日風雨が激しいということでお教室は急遽お休みに。

最近撮影した、近所の動植物をご紹介いたします☆


モンシロチョウに混じり飛んでいたツマキチョウのオス。


なかなかとまってくれず苦労しましたが
16時を過ぎたところで、雪柳の枝にピタリととまりました。
枝がこんでいてよい寝床なのですね。


やや珍しいコツクバネウツギ


カラタネオガタマは今が見頃


揮発性の強い香りがします。まるでバナナ🍌


虫の食痕があるヒルガオがあったので

葉っぱをめくっていくと


期待通りジンガサハムシがいました♪


ピッカピカ!
見る角度によって表情が変わります。

近くには


ヨツモンカメノコハムシもいました。
同じ植物を食べる者同士、どうもジンガサハムシの方が劣勢に見えます。


ムラサキシキブの葉にはイチモンジカメノコハムシのペアがいました。

日あたりの良いところでは


カナヘビが日向ぼっこ。尻尾が再生しはじめています。


6羽ほどで行動していたムクドリたち。
飛び方がぎこちない様子だったこのコはこの春生まれかな?

住宅街に隣接する小さな公園ですが
歩くたびワクワクする新しい出会いがあります。


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5月最初の教室 5月の白い花々

2024年05月11日 | 教室風景

2週間ぶりの森には白い花が増えていました。


マルバウツギが満開!
星に似た花がたくさん咲いて夢のような美しさです。


シランのものなのか、花粉を背中にくっつけたコマルハナバチが訪れていました。

ウツギの仲間が咲き出したなら、その花粉をあてにしている
ウツギヒメハナバチも発生しているだろうと見に行くと


たくさん飛んでいました!
地面を掘ったと思ったら争ったり飛び去ったり歩きまわったり
とにかく忙しく、見飽きません。

毎年撮影していますが、今年も短い動画を録ってみました。

ウツギヒメハナバチ20240510

頭楯に薄黄色の点があるのがオス。
今まで踏み固められた何もない地面だったのに今は大賑わいです♪

コガタウツギヒメハナバチというものもいるそうで
頭楯の形状で見分けるということですが、
どうしてもピントが合わず確かめられませんでした。
マルバウツギの次にウツギも咲きだすので、しばらくは
観察チャンスがあります。


子育て中らしきハクセキレイが近くで歩きまわっていました。

5月最初の教室日でした。


アトリエに涼やかな風が吹きぬけ近くでウグイスが上手に歌い
窓の外には大輪の石楠花が咲いて、まるで楽園。。


皆さんの表情もさらに明るく、素敵な制作日和でした。
午後にIさんが日本画作品を完成させました。
のちほどご紹介いたのしますのでお楽しみに☆

爽やかだけれど日差しが強烈!木陰を選んで歩きました。


シイ、カシ、クスノキなどの大木に咲く花の香りが濃厚です。
クスノキは酸っぱく


ノイバラは甘い♪


シャリンバイはほのかに甘く


ハコネウツギは。。香りを言葉にするのは難しいものですね。


ハコネウツギにはオナガアゲハが吸蜜に来ていました。

足元から青い甲虫が飛び立ったので目で追うと


ヒメコウゾの枝先にとまったのはハンミョウでした♪


花が終わりかけのヤブデマリの木にもハンミョウが。

足元から樹上までどこを見ても小さな虫が飛んでいて
なかなか前に進めない、楽しい季節となりました☆




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Mさんの新作日本画2点(056-057)

2024年05月10日 | 教室風景

Mさんの日本画作品2点を続けてご紹介いたします。


 日本画 F0

揉み紙の技法で梅雨時の空気感を演出した地に紫陽花を
配しました。淡く繊細に描き起こした花や葉は、儚くも
凛としています。情趣あふれる幻想的な作品となりました。

近づいてみました。


花を描いたのち、かなり粗い雫石を背景にのせました。
見る角度により複雑な表情をみせる粒粒が降り続く雨や
白くけむる森を連想させ作品の透明感を増しています。

2点目です。


 日本画 F0

滲み止めであるドーサがあまりきいていない紙を揉み
数度にわけて染めた地に花を配しました。様々な技法で
質感の違いを楽しみつつ新しい表現に挑んだ意欲作です。

近づいてみました。


岩絵の具を筆で塗るだけではなく、ふりかけて定着させ
いままで見たことのない世界を創るべく色々試みました。
静けさの中にゆらぎと煌めきのある作品となりました。

一筆一筆を大切に詩的世界を育んでこられたMさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のMさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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初夏の森の生き物たち

2024年05月01日 | 自然

連休は庭仕事に集中するのが通例ですが、一日は友と森を歩きました。



よい香り!

咲きはじめたマルバウツギの花にウツギヒメハナバチがやってきていました。


水辺では、巣材の泥集めをするツバメや


縄張り争いに忙しいカワトンボ


ヤマサナエあたりでしょうか、サナエトンボなど初夏らしい生き物たちに出会いました。


早春の蝶、ツマキチョウのメスがいました♪産卵するに違いないと思いしばらく追いかけましたが吸蜜シーンのみ


同じ植物にスジグロシロチョウが産卵していました。


産みたて卵は紡錘形。お母さんお疲れさま☆


満開のヤブデマリにはジャコウアゲハ


木漏れ日の道にはホソオビヒゲナガや


ヤマトシリアゲがいました。


毎年楽しみにしている大桐の花はだいぶ散っていて

すでに樹液レストランが開店していました。

大きなスズメバチもよく飛んでいたし、今年の季節の進みは早いように感じます。

豊かな森と生き生きと未来を語る友に前向きパワーをもらった一日でした。


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4月最後の教室 白い木の花咲く

2024年04月27日 | 教室風景

森に白い木の花が増えてきました。
ミズキの花まで咲き始めていて、季節の進みが早いような。


小さな花をぎっしりつけていたカマツカ


蜂や甲虫が訪れていました。今年の実りは豊作かな♪


少し前まで目立たなかったヤブデマリも華やかに♪
中央部の花はまだ蕾でした。


フジの花はちょうど見頃


ハナイカダは雌雄異株でこちらは雄株


雄花には雄しべがあって雌しべはなし


こちらは以前撮影した雌花。雄しべはありません。
葉の中央に花があるとは、何度見ても面白い♪

4月最後の教室日でした。


気温は高めでも風は涼やか。爽快な一日で筆が進みました。
連休で次回まで少し間があくのできりのいいところまで頑張りました。


作品展に出品するのはひとり3点。組み合わせと残り時間を考え
そろそろ3点目の進み具合を再検討する時期になりました。

いよいよ緑濃く、うっそうとしてきた森で
初夏の生き物たちが続々登場!


前回よりも数が増えていたハラビロトンボ
クロスジギンヤンマも飛んでいましたが残念ながら撮影失敗。


おっとりしたカワトンボはいつもよいモデルになってくれます。


金属光沢の翅と長い髭が美しいホソオビヒゲナガ
毎年ヒゲナガガの仲間を見るともう初夏だな~と思います。


ヒメマダラエダシャク
似たものが多く翅の柄は個体差があるそうでいつも迷います。


夕暮れ、数m先を珍しく単独でコジュケイが歩いていました。
お相手を探しているのかな?


この辺りは駐車場に近く、度々このトラさんに遭遇します。

茂みの中で生き延びるための戦いが日々繰り広げられている。。
コジュケイの後姿を見ながら、夜の森を思いました。


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Aさんの新作日本画(074)

2024年04月25日 | 教室風景

Aさんは早春の光景を描かれました。


「花の舞」 日本画 F10 

斜面一帯に菜の花が咲く光景です。強い日射しをうけ輝く
花々、それを仲良く味わう男女。丹念に描かれたそれぞれは
響き合い光をまとっています。春の喜びあふれる作品です。

近づいてみました。


作品の要である菜の花を茎一本も手を抜かず緻密に描きこみ
広がりと奥行きを意識し強弱をつけました。階段周りの表現は
冬そのもの。劇的に季節の変化が表され壮大さが感じられます。


構想をじっくり練り、計画的に力強く描き進めていくAさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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4月四回目の教室 雨をしのぐ小さな生き物たち

2024年04月23日 | 教室風景

朝から弱い雨が降っていました。

どの植物も雫をたたえ


ヒメコウゾの花もキラキラ☆
雌雄同株で花火のような方が雌花、下の丸いのが雄花
見頃はこれからのようです。


仏炎苞が見事な雨除けになっているマムシグサ
性転換する植物で大きい株は雌になるそう。


今が盛りのタツナミソウ


咲き残りのヤマブキも雨を耐えていました。

4月4回目の教室日でした。


雨の中、風がなくて良かった~といいながら笑顔でいらした皆さん。
いつもあたたかな雰囲気でアトリエ内にはいつも春風が吹いています。


午後遅くに雨はあがり辺りは小鳥の歌でにぎやかに♪
新作に取り組む方も多く秋の作品展に向け忙しくなってきました。

優しい雨に森は喜んでいるようでした。


暑くもなく寒くもなくまだ蚊もいない散策には最高の季節です。

こんもりと大きくなってきたクララの株を見ていくと


いた♪


今年もシロコブゾウムシたちがクララに出現していました。
たくさんの雫をまとっています。

さらに


長い触覚のカミキリムシ、キマダラミヤマカミキリも!
ずいぶん早い出現のような気がします。


頭の上に大きな雫。。


美しいウロコアシナガグモも脚や顔に雫をたたえていました。


クロボシツツハムシは桑の葉影で雨宿り


雨のあたらない軒下のアセビの花にコマルハナバチが来ていました。

前回たくさん飛んでいたアゲハやトンボたちはどこにいるのだろう?
あちこち探したけれど見つけることができませんでした。


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4月三回目の教室 カワトンボ飛びだす

2024年04月20日 | 教室風景

強い風が吹いていた朝


桜色のなくなった森には瑞々しい若草色があふれていました♪

目の前にきらめくものが!


カワトンボだ~♪
今年は出現が早いような気がします。

聞きなれないさえずりがした方を見ると


高いところに2羽の小鳥。シメのつがいのようです。
とっくに北国に旅立ったものとばかり思っていました。

4月3回目の教室日でした。


窓をあけると強風がふきぬけ小鳥たちの歌がよく聞こえます。
暑くもなく寒くもなく、とても快適な制作日和でした。


午前中、Mさんの新作を2点撮影することができました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

満開のツツジの前をとおりかかると
黒いアゲハが5頭、ビュンビュン飛びまわっていました。


カラスアゲハに


ジャコウアゲハ
クロアゲハもいましたが撮影することができませんでした。

ツツジの蜜は昆虫たちに人気のようで


ヒゲナガハナバチの仲間がいれかわりたちかわり訪れていました。

近くには


ダイミョウキマダラハナバチが。
このハチは、上のヒゲナガハナバチの巣に卵を産み付ける
労働寄生タイプ。雌だけで単為生殖、雄は見つかっていないのだそう。


サルトリイバラの花は雌雄異株でこちらは雄花


こちらは雌花

早くも青い実をつけた雌株をみていたら


ごく小さな美しい甲虫がいたので近寄ってみました。


下にオトシブミ類が作ったと思われるゆりかごが!
この甲虫が作ったものなのか、その様子を見ていないので
確信が持てません。
でもサルトリイバラの葉を折りたたんで巻き込み、中には卵を
産むという大仕事を終えたばかりの母虫にしか見えない。。


隣のノイバラの葉にも同じ甲虫がいました。
帰宅後しらべると、カシルリオトシブミという名前で
フジ、イタドリ、カシ、コナラ、カエデなどの葉が食草とあります。

さらに検索すると日本甲虫学会の記事で、カシルリオトシブミが
サルトリイバラの新葉を食べているのを確認した、というものが
ありました。珍しいことなのかもしれません。

サルトリイバラの葉を綴りこのゆりかごを作ったのは
やはりカシルリオトシブミなのでは♪
ゆりかご作りのシーンをこの目で見てみたいものです。


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Kさんの新作日本画(022)

2024年04月18日 | 教室風景

Kさんは初夏の三渓園を描かれました。


「三渓園メモリー」 日本画 F6

花菖蒲咲く水辺。楽しい時間を共に過ごした大切な友人を
モデルに何もかもが輝いている一瞬を見事にとらえました。
思いを込め描いた作品は明るく爽やかな風が吹いています。

近づいてみました。


種類の違う木々の、緑色の重なりを表すのに工夫をこらし
時間をかけました。空や森を映す水面の表現が大きな魅力
で全てを生き生きと調和させ、空気を振動させています。

深く心に留めておきたいものを真っ直ぐ見つめ色鮮やかに
力強く描いてこられたKさんの過去の作品は
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のKさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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