神田川と桃園川の合流部に架かる末広橋を大久保通りが渡ります。
大久保通りは、新宿区飯田橋を起点に百人町、中野区中野を経て環七の高円寺南へ通じる都道です。
末広橋から上流を望むと、すぐ近くに西新宿の高層ビル群が見えていました。
神田川は北へ向かって流れ続け、庶民的な雰囲気を感じさせる家並の横を抜けて行きます。
100m程下流に架かる柏橋は、新宿側の旧地名が柏木だったことに由来します。
今も、末広橋の少し上流の地域にある小学校は柏木小学校です。
川の右岸を、見事な桜並木が覆います。
久しぶりに現れた里程標には「すみだがわ 11.0㎞ みなもと 13.6km」と刻まれていました。
「四季の道」の案内に、この道の冬を彩る花は「カンツバキ」と記されていました。
カンツバキはツバキとサザンカの交雑種とされる常緑の中低木です。
ツバキが咲くのは12月~4月頃と長いのですが、花の主な季節は3,4月です。
サザンカは11月~1月、カンツバキは11月~2月頃に花を咲かせますので、冬を彩る花であればサザンカやカンツバキということになります。
ちょっと蛇足ですが、「山茶花 山茶花咲いた道 たき火だ、たき火だ 落葉焚き」の「たきび」の歌の発祥地は、竹垣や生垣が連なる、中野区上高田の住宅街の一隅です。
新開橋からJR東中野駅の脇に建つ高層マンションが大きく見えていました。
しかし少しずつですが、川に濁りを感じるようになってきました。
生活排水が流れ込んでいるようです。
〇〇コーポ、〇〇ハイツと呼ばれる集合住宅のベランダの前を自転車で進んで行きます。
この辺りはJRや地下鉄の東中野駅に近く、目の前に桜並木が連なる静かな住宅街ですから、東京で暮らすのであれば、このような場所が心地よいのかもしれません。
ちょっとピンボケのユウゲショウやニワゼキショウがそんな住宅街の空き地に花を咲かせていました。
万亀橋(まんきはし)まで下ると、目の前にJR中央線と総武線を渡す橋梁が見えてきました。
橋梁のすぐ左手が東中野駅のホームで、この辺りから大久保駅までは1km弱、歌舞伎町まではタクシーで数分ですから、あまりにも環境が良すぎて、私がこんなところに住んだら、酒に溺れる生活が心配になります。
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